ねこてん~全ての猫は天使である~

東京都港区青山&ビックサイト周辺にて地域猫活動を行っているボランティア

殺すな!という前に

2019-01-13 22:10:02 | 殺処分され続ける命のこと


殺さない方策を考えましょう。
私たち人間が、向き合わなければ解決はしません。

ピースワンコへお子さんやお孫さんと支援されていた方は、どうぞ一緒に話し合って頂けたらと思います。

動物愛護は“ 知る ”“ 考える ”の繰り返しなのです。



〇 ピースワンコの場合

上の図をご覧下さい。
ピースワンコは、蛇口を全く閉めることをせずに水を流しっ放し。

容器に溜まった水を、別の水槽へ流し込んでいます。
そこが満タンになったら、入れ物を増やし移す...エンドレスです。

汲み出す人が疲れて休んだりすると、水は溢れ出してしまいます。
また、満杯の水は管理が行き届かず、放置され濁っています。
不妊手術をしない保護活動こそエゴ

ナゼ告発した愛護団体が「センターからの引き出しを止めること」をピースへ訴えているか理解して頂けるのではないでしょうか。



〇 ペット産業の蛇口

「生体販売やブリーダーを禁止しなければ」と皆さんは言います。
しかし現実的に、ペットショップを日本から無くすのは難しい。

ペット業界は、国が認可しているン兆円産業です。
それだけ需要があるのです。

現在は、その在り方を変えようと動愛法改正へ働きかけています。

今回はパピーミルを縮小させるべく「8週齢規制」「各数値規制」の成立を望んでいます。
これは十数年間、声を上げ続けても通りませんでした。

人の意識を変えることが最優先だと思います。
動物を救うヒーローにオレはなる

● よく考えたら命が手軽に売買できるって変だぞ
● こんなコト子供たちや外国の友達に知られたくないな
● ショップの前にセンターや譲渡会へ行こう
● ペットの里親文化が当たり前になれば人も動物も幸せね



〇 一般飼い主の蛇口

動物の遺棄やセンターへの持ち込みをゼロにすること、これも現実的には難しい。
というか、これから増えると予想しています。

センターでの引き取り拒否が理由ではなく、高齢化・核家族化が進み、受け皿がなくなることからの懸念です。

たった3つの約束。
これが果たせない方は「飼わない選択」をして下さい...あーこれが常識になれば!
猫からのお願い
ペットと暮らしている皆さんへ

〈 去勢避妊手術/飼い主の義務 〉
1度も産ませないように
最初の発情期を迎える前に

〈 完全室内飼い/飼い主の責任 〉
地域住民として守るべきルール

〈 終生飼養/最期の看取りまで 〉
人間と異なり犬猫は自立して生きてはいけません
極端に言えば彼らを残しては死ねません



〇 野外で繁殖の蛇口

広島など各地の野犬問題に関して、捕獲や収容は行政の管轄です。
原因は、飼い主が繁殖制限せずに、放し飼いや遺棄したことによるでしょう。

都市部から離れたエリアだと思います。
何かが隔絶している...動物の知識・命への自覚・飼い主の責任感・早期手術可能の動物病院など。
これは自治体が、分析して対策を講じなければなりません。

猫は「地域猫活動」について、ご一考下さい。
餌をあげることで増えると考えている方もいますが、野良猫に不妊手術をしないで放っておくからアッという間に膨れ上がるのです。

猫を排除しても餌やり禁止にしても、トラブルは根本から解消されません。
SNSで不満を列ねていても、何ら進展はしません。

地域のために住民が中心となって行う活動です。
近隣での助け合いや情報共有からスタートします。

よく餌やり行為に対しての文句を見かけますが、餌をあげている方も同様に地域猫活動をご存知ないのだと思います。

その橋渡しをするのが愛護団体やボランティアです。
一度、相談してみてはいかがでしょう。
セミナー参加もオススメです ( ΦωΦ )ノ
地域猫活動の始め方



〇 殺されるための命を生ませない!

殺処分ひいては、不幸な悲しむ命を減らす道筋は、実はシンプルなのです。
『去勢避妊手術の徹底』これに尽きます。

犬や猫へ一生に1回こっきり施せば、1年後の十数頭、3年後の数十頭の命を救うことに繋がります。

3ヶ所の蛇口をキッチリ閉めるまでには、時間を要するでしょう。
ですが、放水が細くチョロチョロになったら、出口の保護譲渡のチャンスも広がります。

「殺処分ゼロ」を願うならば、先に不妊手術の必要性を伝えて頂きたいと思います (^_ _^)

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危険な殺処分ゼロ
殺処分ゼロの犠牲になる命

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ピースワンコが踏みにじったもの

2019-01-10 21:35:01 | 2019 虐待収容ピースワンコ


「金銭で解決することは大した問題ではない」

文字にすると意味深ですが、実は支払いが滞った時など父が口にする常套句でした。
父が亡くなって10年以上も経つのに、最近この言葉を毎日 思い出します。

ピースワンコは、とにかく恐ろしい存在。
アニメみたいに足元が崩れ、地の底へ落ちていくような絶望感を味わいました。

かつて救えなかった何百万の命への鎮魂
名も無き先人たちの血の滲むような足跡
こんな社会を次世代に繰り越すまいとの誓い

全てをピースワンコは、土足で蹴散らかし木っ端微塵にました。
お金の力を持って政治力を駆使し、動物愛護を、保護犬の命を利用し尽くしました。



でも、最もダメージを受けたのは、巨額の寄付金が集まってしまったこと、本当に大勢の支援を受けたことでした。

「一般社会と動物愛護の世界は乖離している」

ブーメランで突き刺さりました。
壁を取り外し、ようやく見通せたと思っていたのは幻だったのか...。

どうやら眼差しの先だけを見つめていたようですね。
ふと足元に視線を落とすと、深い溝があったことに愕然となりました。

800以上の2度殺された命。
その犠牲に僅かでも報いることが出来ればと祈っています。



動物に纏わる対応対策は、各自治体ごとに指針が異なります。

ピースワンコから犬を迎え里親になった ご家庭の“ 地域 ”では、センターに収容されている動物はゼロなのでしょうか。

ピースワンコへ寄付した方のお住まいの“ 地域 ”では、既に「殺処分ゼロ」なのでしょうか。

地元のセンターや保護団体で、幸せの切符を待ち望んでいる小さな命たち。
遺棄動物、収容されている子たちは、その地区から排出されています。

どうぞ皆さんの生活園で、不幸な悲しむ命へ手を差し伸べて頂いたらと思います。

私が行っている「地域猫活動」は、猫に関して困っている近隣の人達の悩みを軽減する目的もあります。

また放し飼い犬猫や多頭飼育崩壊は、地域の問題です。

東京では官民一体となり、殺処分ゼロを達成更新している区もあります。
三者協働にて、地域猫活動が定着している所もあります。

人と動物の共生社会への道は、住民が主体で進められるものだと思います。

「犬猫はモノではない命だ」
そのことを広く認知して貰うため、ペットたちも地域の一員として扱われることを目指したいと私は願っています。

動物愛護活動は『地域密着』であるべきなのです。



ピースワンコが「私たちの使命は全国で殺処分ゼロ達成」と掲げたので、集中砲火を浴びざるを得なかったと考えています。

越境しなければ、勝手に崩壊し、県知事が責任追及され、広島県の事件として処理されていたかもしれません。

神石高原町周辺の保護譲渡活動から始めていたら、全国の愛護団体から告発されたり、動愛法改正の議案に上がったりはなかったと思います。

ピースは日本中からの ふるさと納税を狙っただけでしょうが、このことが動物愛護界全体の災厄となりました。

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騙されない動物愛護団体の支援方法
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スーパーキャットだった柚子

2019-01-09 20:45:02 | 広報/柚子っこ


4日にお届け、里親様は「カワイイ♡」連呼連発連射しておりました。
上写真は私が帰って数時間後の様子。
ご覧下さい、この「人たらしっぷり」を!


★柚子さま御膳

★早速に遊んで差し上げる柚子さま

呼べばお返事、膝の上が指定席、添い寝は当たり前、飛び上がって顔にスリスリだって...う、羨ましくなんかないだもん。


★里親様の足の間で、くつろぐ柚子さま
「ずっと、このウチの子ですけど...何か?」
えー、私の記憶ではトライアル中だとオモ...。

里親様、ご自宅でお仕事をされています。
もう、柚子ちゃんから目が離せなくて業務が進まないとか (´▽`) '`'`'`

これからは、あやかって保護した猫の仮名オール「ゆず」にしようっと (*´艸`*)

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危険な殺処分ゼロ

2019-01-07 22:15:19 | ノーキルだけでは救われない命


「どうして犬や猫の保護活動をするのか」

模範解答は「自己満足」なのです。
見て見ぬふり出来ず、救いたいという気持ちから始まるのですから。
本来、公金流用してやることではないと思います。

みなしご救援隊の中谷さんは「好きなことをさせて頂いて幸せです」と常々おっしゃいます。

まだ「願望を充たすため」すんなりと口に出来ない私は、その域から5段階ぐらい下だろうなー。

精進しなきゃだわ!
※ 地域猫は社会活動だと思っています。



〇 自分のキャパを知る

私はMAX9頭、2桁未満が限界です。
って、もう超えているのだがだが...(ToT)

“ かわいそう ”だけで引き受けていると、たちまち許容範囲を超えます。

● 生活の質を保てるか。
● その命に責任を持てるか。

現実的には「助けたい気持ち」を満たすよりも、先に担保しなければなりません。

〇 継続をしていくには

まだまだ巷には、保護を必要とする子が溢れています。
少しでも多くの命へ手を差し伸べたいと考えたならば、積極的に里親様探しをします。

よく言う「1匹の保護猫におウチが決まったら、もう1匹を新たに保護できる」方式ですね。



〇 選ばれる命

ですから、保護活動では譲渡率が重要になってきます。
必然的に「譲渡しやすい個体」を選択することを余儀なくされます。

● 子犬/子猫
● 純血種
● 人懐こい
※ 実際、シーズンによっては子猫も全て保護は無理。
手術可能な子はリリースします。
当然、兄弟で運命は分かれることに。
病気に関しては、重篤である程に見放さなくてはなりません。

現場はシビア、殺処分ゼロは夢物語。
「蛇口を閉めなくてならない」── そのリアルに直面しているのです。

〇 殺処分ゼロの歪み

私のように地域猫活動の延長から保護し、譲渡が難しいと判断したは場合は、リリース→地域猫として見守ることになります。

今、各地で問題になっているのは、以前は愛護センターからは認定団体へ引渡しをしなかった 「譲渡困難な個体」をも丸投げしていることです。
※ピースワンコは愛護団体ではないので除外

譲渡に適さない犬猫とは、例えば噛傷野犬・疾患や怪我・凶暴な野良猫など。

自治体のゼロという自己満足を押し付けられ、保護団体は自己犠牲を強いられる形となっています。



〇 負のスパイラル

譲渡が進まないとシェルターが過密になります。
環境が整わなくなり、世話が行き届かず、医療ケアも間に合いません。
よって、どんどん ご縁が遠くなります。

果ては、ネグレクト虐待→多頭飼育崩壊。
結局、犠牲になるのは動物です。

一般の方には「殺処分ゼロは無謀」「命の選択」「譲渡に不向きな判断」って忌避したいことだらけでしょう。

ですが、現在の日本では必要な考え方なのです。

〇 このまま殺処分ゼロを推進すれば

根本は解決していない行政施策
青色吐息で疲弊する保護団体
自己嫌悪に陥るボランティア
支援者の不平と落胆
悲しむまま死んでいく保護動物たち

ゼロと宣言したから、元号が変わった途端に、不妊手術しないで放し飼いや簡単に遺棄する人がいなくなるワケではありません。

「殺処分ゼロ運動」は、弱者を思いやる心、そして小さな命を慈しむ社会 ── 明日へ未来へ繋がっていきません。

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犠牲になる命を生まないために

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おさらい 犬猫の繁殖制限

2019-01-06 21:40:03 | 2019 虐待収容ピースワンコ


犬や猫の保護活動において「繁殖制限」は常識です。

これは、動物愛護界での共通認識です。
これは、世界的な流れです。

〇 ピースワンコへ納税してしまった方は、再び騙されないよう知って下さい。
ピースワンコ擁護意見に対して
まだピースワンコを信じている人へ

〇 ピースワンコを未だ擁護している人も、保護譲渡活動において不妊手術を軽視することは、動物愛護からアニマルウェルフェアからも逸脱することを理解して下さい。
とても大切なことです。

ピースワンコは、不幸な悲しむ命を増やし続けています。
それを、後押ししているのアナタなのだと自覚して下さい。

〇 SNSでピースワンコの支援を求めた方は撤回して頂ければと思います。
ピースワンコは人の善意を利用しているに過ぎません。
犠牲になる人を食い止めなくてはなりません。

〇 動物愛護系のブログなどで「不妊手術は飼い主が決めればいいんです」などと投稿してしまった方は謝罪の上に改正して下さい。

これは持論や考えの相違では済みません。

動物愛護法でも、犬猫への繁殖制限措置は努力義務となっています。
むやみな繁殖、その結果としての殺処分増加に対する予防策の一環とされています。

中学生 高校生が読んで、鵜呑みにしピースワンコへ寄付してしまったら、誤情報を知識にしてしまったら、どうするのですか?

ここ数年、動物愛護の世界は目まぐるしく動いています。
今は簡単に調べられますので、確認してから拡散をするよう お願い致します。



私たち、ボランティアはノウハウを持っています。
私だったら「地域猫活動について」や「野良猫の保護方法」とかですね。

それを地域のために役立てたい、猫について困っている人の一助になれればと思っています。

そして、動物が命あるものとして慈まれるような環境にしたいとも願っています。

失敗や間違うことも...トラブルは、たくさーんあります。
でも、その都度に反省をし軌道修正しながら、一歩づつ前に進んで行けたらと。

それは「共生社会」を次世代に渡すという叶えたい夢があるから。

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