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ねこしゃんのお勝手の話

ゆるゆる なんとなぁく 更新中

心が折れる音がした

2009-02-19 23:05:30 | 王様の耳はロバの耳
タンポポのお遊戯会、当日。
いきあう母達と立ち話も増える。話題になるのは来期のこと。
そう、会話の相手は今期役員をしていた人、
今期父母会傘下のサークルを仕切っていた人、参加していた人、
そう、園行事を支えていた人。
かくいうねこしゃんもそのひとり、だったつもり。
前期、一年参加して、次期なり手がいないという理由だけで引き受け、
今期、手仕事のサークルを何とか一年、長をやらせてもらった。

年が明けた頃から、チラホラ『来期、どう?』のやりとりはあった。
特に我がサークルと同じように少数精鋭(精鋭かな?)のサークルは
卒園で現役の会員が減少することは死活問題。
卒園児の保護者が参加することは可能だが、
園行事そのものを遣り回すのはやはり現役、在園児の母達。

年明けに今期の締めくくりの仕事がやってくるたびに、気持ちは沈んでいた。
現役会員が居なくなるのだ。これでは行事参加もままならない。

ここ数年、幼保一元化の波がこの園にも来ている。
タンポポさんの入園時から働く母達が急増した。
園本来の行事でさえも、保護者参加のため、日程づくりが大変なのに、
父母会傘下の、ましてや趣味的要素の高いサークル参加者は
少なくなっていた(らしい)。
もちろん、新規参加者が集うところもあるのだから、
そればかりが原因じゃないんだろうけど…

幼保一元化の波があるおかげで、私も職に就いたのだが、
そのおかげでモロに煽りも喰ってしまった。

来期に引き継ぎを…、来期の長決定をお知らせください、などと
書かれた資料を見るとわざと避けたくなった。
今期の日程も残っているはずなのに、新しく企画を組む気にもならない。
気がつくと、仕事や怪我、子ども達の風邪なんかも理由にして、逃げていた。
そんな中で、同じく少数精鋭組が今期限りの解散を決めた、と聞いた。
もちろん、立ち話の相手に掴まえる。
現役会員のみでの遣り回りに限界がきた。
理由は同じ。
その同じな理由を述べる先が二カ所もあった。
残りの少数精鋭組はどうしたのだろう…どうするのだろう…と
ある意味、戦友のように気に掛かる私の中で見えてきたもの
そうか、もうやめてもいいんだ…
どだい、無理だとわかっているんだもんな~
会員のみんなが賛同してくれたら、やめちゃえばいいのか…
という答え。

卒園を控える会員に『もう、休部や解散でいい?』と問う私はひどく疲れていた。
現役、卒園会員にメールでその旨を知らせ、回答が集まるうちに、
なんともいえない喪失感と挫折感に襲われた。
労ってくれる回答メールは一層、ツラい。
こうゆうときに後ろ向きになるのがねこしゃんの悪い癖。
もっと企画力があれば新規参加者が増えたんじゃないか、
もっと活動日程を工夫すれば良かったんしゃないか、
もっと人望があれば、何とかなったんじゃないか…
こんな形で終わらせる長はダメだろう…

たぶん、年明け頃には、私の心は折れてしまっていたのかな、
それとも、燃え尽きてしまっていたのかな

回答メールの着信音を聞く度に落ちていく私だった。
浮かび上がって来るまでに、まだしばらくかかりそうだ。


最後の役員の仕事となる、総会での報告会も
生活の糧となる仕事の 都合で途中退席しなけれはならない。
こんな風に終わらせてしまう、自分がイヤだ
会計の処理も残っている。
みんなの顔を見ながら、話をしてけりをつけたいな…

お遊戯会そのものは楽しかったはずなのに…こんな話しかできない。
浮かび上がってこれたら、楽しい話も出来るかな~

『気働き』の評価 ~なにを優先したいのか・・・~

2009-01-31 00:00:43 | 王様の耳はロバの耳
知人と話していてのこと。
その人の勤め先で責任者が変わったのだそうな。
新しい人は人件費を削る人だ…と、仲間内では広まっており、
子育てママさんな面々はクビを切られたら困るね~と、
話題になったのだそうな。
ママさん達は、子供がらみの事情で休みを取りがちだからね。

そんなこんなで、始まった人件費の削減では…
学生のアルバイトから整理されたそうな…

聞けば、学生のアルバイトと主婦のパートで時給が同じ。

同じ時給なら、マニュアル対応の指示待ちの学生さんを置くより、
言われなくても汚れているところを掃除したり
困っている客に自ら声をかけられる
気働きのある主婦を置く方がいい、と、判断したらしい。

そこで問題。
主婦は子供が学校や幼稚園に行っている間に働いていて、
学生は学校が休みな日に働いている。
そこでの学生さんのリストラですから、土日の人手不足をどうするか…?
そう、子育てママさんな面々にも「土日に出てください」と指令が来た。

マジっすか?!
じゃ、どうすんの~?!
結局、ジジババに頼らざるを得なくなる。
でなければ、子供に鍵とお弁当を持たせておいて、お留守番……。
……
……
……
……
……
なんか、おかしくないか……
なんだか、うまく言えないんだけどね…


だって、主婦には子育てや家事という仕事もあるんだぞ…
その「気働き」とて、何で培ったか…といえば、
主婦としての「家事」や「育児」という仕事があってこそだぞ。

週末に子供を留守番させて働くのを当たり前としたら、
イマドキ言われている、子供の安全は誰が担うの~?
親が働いている間に何かあったらどうすんの?!
不審者情報が毎日のように入ってくる、この治安の悪い中で…。
子供が朝から日暮れまで、のっぱらで走り回っているのが
当たり前な『懐かしの昭和の頃』とは違うだろ!
子供は食い物だけあれば生きていけるって訳じゃないだろ~?
学校が休みな時くらい、親子の時間を作らせろよ!
それを甘えと言うのなら、少子化は解決しないぞ。
経済効率ばかりを見ていると、大事なことが抜け落ちるぞ!

そして、何のために働いているか! って言ったら、暮らしていくためだ!
我が子に少しでも良い物食わせたい、良い服を買ってやりたい
そして、やりたい!という習い事の一つでも、
金銭的な理由であきらめさせることを避けたいからだ!!

小渕優子、聞いてるか!!!

こんな経済効率最優先な社会じゃ、子供を産み育てたいと思う人が減るだろう!
それに、経済効率最優先で馬車馬のごとく働かされて、
身も心もゴリゴリと削られても、もらえる賃金は上がらない、
むしろ横這いなら安泰。
そんな中で妊娠・出産は明らかにマイナス扱い。
こんな現状で誰が子供を産みたいかね…

確かに、子育てや家事が「気働き」という「スキル」として、
本当に認められるんなら、それは励みになるでしょう…。
でも、それはどこまで「本当」なんでしょうかね…。



……
……
……
……
知人との会話でこんなことまで頭の中で膨らんだ私がいました。

ちょっと、いつもくすぶっている怒りにも、火がついちゃったかもな…

この先は…どうなっていくんだろう…

2009-01-25 22:30:12 | 王様の耳はロバの耳
夜のニュースで、本日、過去に目指したことのある
国家資格の一次試験の開催日だと知る。
あぁ、この時期だったっけ…私は受けず仕舞いだったな…
と記憶の糸をたぐる。

今からでも間に合うんだが、固くなる頭と保守的になる心と、
時間と周囲のことだけに追われる我が身とがあり、
来年、再来年の自分がその試験会場にいるんだろうか…と思ったりして。

本日の一次試験の受験者が一人でも多く、
2ヶ月後の二次試験に合格することを祈る。
そして、次のニュースでまた溜め息。
私が属する業界に、わざわざ海外から呼び集めた、
かの地での現役のプロに働いてもらうための支援団体を作ることになったのだ。

そりゃ、人材不足で大変な中、かの地で働いて人が
こちらに来るのは、良いことなのかもしれません。
どうせ、こちらに来て働くのなら、いやな思いをさせない方がいいに決まっている。
それに、わざわざ海を渡ってきたのだから、
習慣や言葉の違いで不安なこともあるだろうから、
それなりにバックアップ体制もユニオンも必要でしょう。

だが…
彼ら彼女らがこの国の国家資格をとれるまで、
彼ら彼女らの存在が市民権を得るまで、滞在してくれるんだろうか…。
彼ら彼女らがこの国で働いていて良かった…と、思ってもらえるんだろうか…

この業界は…根本的な問題を置き去りにしている気がする。

資格取得の講座での研修で、現場の責任者と話をしていたとき…
私が離職後、専業主婦をしていることに触れ、立ち入った質問、と
前置きして詫びを入れられてから、こんな質問をされた。
『ご主人様は異業種の方ですか?』
私は『はい』と答えると、かの責任者はこうつぶやいた。
『あぁ、やっぱり…』

そうなのだ、実にシビアな問題として、この業種の男性は、
カミさんが専業主婦になって子育てしてしまったら、食べていけない。
熱意と夢を持って入ってきても、熱意と夢だけでは食べていけない。
そして、より実入りの良い仕事を探し、離職していく。

バブルの後、この業界は鳴り物入りで持ち上げられた。
雨後の竹の子のごとく、養成校が出来た。私もその養成校の卒業生だ。

でも、この国は、いやこの国の人は、持ち上げたものを
使い捨てるのが大好き、そして、よくあること。
この業界そのものがそんな扱いをされているような、
いや、この国のあらゆるものがそんな扱いをされているような、
そんな気さえする。
そう読んで、あなたはなにを思い出すでしょうか…。

持ち上げられるとき…
その先にある(利)と(危)に身構えながら、過ごさないといけないんでしょうかね…

だとしたら、かの地から来たプロ達も、同じなんでしょうか…


どんな(利)が舞い込んでも我が身が舞い上がらず、
どんな(危)が降り懸かっても動じない…
そんなことができるかなぁ…
そんなことを強いるのかな…

私は仕事を続けていくために、家族と暮らしていくために、
必要なことを選んで、やっていくだけですが…


不景気に 人が群がる おらが村

2009-01-19 20:07:09 | 王様の耳はロバの耳
正しくは村…というより『畑』かな~。食い扶持を得るところだから…(謎)
でも、所属しているからやっぱり『村』かな

私が昔、働いていた所も、今働いているところも、正直、『景気』の波が直接襲ってくるところではない。
ま、全く影響がないかと言えばそうでもないんだが…
そこそこ安定しているように傍目には見えるんだろう。
でも、慢性的な人材不足が言われ続けていますが(ま、原因も色々あるんだけどね)、
今回のこの未曽有(みぞうゆう?(笑))の不景気で
いわゆる『派遣きり』で職を失った人達が、こちらにいらっしゃるみたいだ。
なんでも、自治体によっては私が昨年の夏、借財背負ってまで、
通学・取得した資格の講座を無料で受講させるんだそうな。

別に良いんです。
そうやって自分で生きていく術を得ていける人が増えていくのはいいことです。
少なくとも、活動団体の代表者のプロパガンダの道具となって、
テントを渡り歩いたり、炊き出しをもらう『だけ』の暮らしをするより、ずっと良いはずです。
(あぁ、言っちゃった~(爆))
それに、この慢性的な人材不足が少しでも緩和されたら、この業界全体にいいことなはずです。

が、

その昔、私が新卒採用だった頃。職場の責任者はこう話していた。

【この業界は不景気になると人が集まって、景気が上向くと居なくなる】

この未曽有の機会にこの業界に入った人が、どれだけこの業界で生きていくんだろう…と
思いながら、ラジオのニュースを聞いていた私がいた。