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「人材論」 樋口広太郎

2009-05-18 | 


これから経営者となろうとしている人、
またこれから部下を持とうとしている人にこの本をお勧めします。

タイトルから「難しい内容では?」と思われるかもしれませんが
実はすごく読みやすいです。
読み手を理解して丁寧に優しく書かれたのが感じられます。

書かれている内容は…

・リーダーとは「指導者」ではなく「先導者」であるべき。
・上司は偉いわけではない。(上下関係は不要)
・ウイズアップ(WITH UP)の重要性。
・社員の能力を最大限発揮出来る環境を整える。
・「仕事」より「人間」としての能力を鍛える。

など、です。

この中で僕が特に重要だと思ったのは、

リーダーとは「指導者」ではなく「先導者」

という言葉です。

みんなを引き連れ、より良い方向に持っていく、
たしかにそれが本来の上司のあり方だと思いますね。

しかし、成果主義やらで上司が

「自分が失敗しなければいい」「自部門だけ良ければいい」

といった間違った認識が確かにされているように思います。

要は「視点が狭い」って事です。

会社の利益=自分の役割の達成度

これが意識出来るかでしょう。(決して利益がすべてではないですが…)

松下幸之助に近い考え方でとても勉強になる一冊です。

このブログを読んでくれた人の中には、一生懸命働いているのに
正当な給料・評価が得られずストレスがたまっている方が
おられると思います。(私もですが)
でもそれで腐ってしまうと、いずれ自分が上司になった時に部下に同じ評価など
をして

”レベルの低い上司”

になる恐れがあります。
ですので今の気持ちを忘れず、自分の中に「揺るぎない方向性」を持って、

「自分が”先導者”の立場になったら変えてやる!」

というぐらいの意気込みで頑張ってください。
必ず今の苦労は蓄積され、未来のエネルギーになると思います!

僕は教育・人材育成について非常に興味がある分野なので
これからもいろいろ書いてみたいと思います。