南房総館山・なぎさの自然詩

春の海浜植物の花々


先日海岸を歩いたときに花を咲かせていた海浜植物の内で私がなにより心待ちにしていたハマエンドウの花。
2cmほどの紫色の花が好きです。


波打ち際から遠く離れたところにハマエンドウの花畑。こんな感じで群生しています。



こちらはハマヒルガオ。
咲き始めたばかりの花があちこちに点々と見られました。


コウボウシバ。
細長い葉の近くにあるのが雌花で、長く伸びた茎の先には雄花があります。



1cmくらいの花を咲かせていたハマニガナ。この花の黄色は砂浜では一際目を引きます。


緑色のコウボウムギは雌花の穂です。

春の海岸での楽しみの一つは海浜植物の花が咲き始めてきて、それを眺めながら歩くことです。
海岸では潮風や日光などを遮るものの無い特殊な自然環境ですが、ほとんどの植物は背が低く、砂浜を這うような姿をしているものもあり、厳しい環境に適応しているようです。
先日の台風1号が通過した後に海岸へ行くと、ハマエンドウの花々が萎れている様子を見ました。恐らく長時間吹き続いた潮風のため、塩害で萎れてしまったようです。
潮風を長時間受ければ、その植物を枯らしてしまう程の影響があるのかもしれません。海から受ける塩害にも適応しているのが海浜植物の特性なのでしょう。
ハマエンドウは他の海浜植物に比べて葉の厚みもあまりなく、海から比較的遠い場所に生えるので、塩害には弱いタイプの海浜植物なのかもしれません。そのハマエンドウの様子を見て、4月に台風が日本に接近するというのは、とても珍しい出来事だったのだと実感しています。





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