南房総館山・なぎさの自然詩

ワニグチモダマとヒシの実


15日から16日にかけて台風1号が通過した後の海岸にはいろいろな漂着物がありました。
海岸での満潮時の波打ち際のラインは、普段砂浜で目にする大潮の満潮よりも随分と高い場所に残されていました。
台風通過時の南房総市と館山市には波浪警報が出ており、荒れた海では波も高かったのだと想像できます。


海藻や流木などが集まって打ち上げられているラインを見ながら歩いていると、最初に見つけたのはヒシの実。
このヒシはミソハギ科の水草だそうで、種子がコウモリのような、エイリアンのような不思議な形をしています。


そしてアオイガイ。


ウミガメの骨。



これもウミガメの骨。


約3cmの深海魚。発光器と思われる黒っぽい小さな点々があるのが特徴です。



更に初めてモダマを拾いました。
このモダマは側面に黒い線があり、ワニグチモダマと言う奄美大島以南に分布するマメ科の植物だそうです。
南の島から長い時間をかけて房総半島へたどり着いた小さなこの種と出会えたことにとても感動しています。



激しい波の影響で海中に産み付けたウミウシの卵が打ち上げられてしまったようです。



小さなタコノマクラ。



磯にはコチドリの姿もありました。

怪我の具合がだいぶ良くなったのでリハビリを兼ねて、海岸を散歩とビーチコーミングしてきました。
久しぶりの海岸は海浜植物の花々が咲き、冬から春にかけての植物の成長はめざましく、すっかり季節も入れ替わりました。
ハマゴウの新芽が出ているのを目にした時には、初夏に香るあのスパイシーな匂いを思い出し、気分は夏へと飛んでいました。ここ数年は時の流れるのがとても速くて、このまま行くと夏も直ぐ訪れそうな感じがします。



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