上海蟹は前に歩く [ブログ]

上海在住2年。未だ中国語話せず。「ニイハオ」と「シェイシェイ」のみで人は生きられるのか?

おつり

2006年01月19日 17時42分33秒 | 上海生活
 買い物をして100元札を出すと、
「おつりがない」と言われることがあります。
夜間のコンビニやタクシー、個人商店などでは、わりとよくある光景です。
これは、お店が用意しているおつりが少ない、ということだけはなくて、
それだけ100元札など高額紙幣を使う客も多い、ということでもあるのでしょう。
 
 ただ「おつりがない」という場面に出くわす機会が多いとはいえ、毎回のことではないですし、どんなに充分に用意していたとしても、不足してしまうことはあります。だから「おつりがない」ことはこの際、問題ではないのです。

 昨夜のこと。
タクシーで支払いをしようと100元札を出すと、例によって「おつりがない」と運転手。
「本当に小銭がないのか?」と聞くので、
「10元ならあるけど、10元でいいの?」と言ってみたものの、さすがに半額にはしてくれません。
「なら、どうするの?」と聞いても、
「どうしようもない」運転手は何もしようとはしません。

 恋人同士じゃあるまいし、タクシーの中で運転手と
「どうしよっか~
「どうするぅ~
なんて言い合っても仕方がないので、近くのコンビニで買い物をして、そのおつりで小銭を作ることにしました。
 もちろんコンビニに買い物に行ったのはタクシーの運転手ではなく、他でもない客の私。
日本の常識だと、乗客の私が小銭を作りに走るなど、ちょっと考えられないですが、ここは中国。タクシーでこの経験は一度や二度ではありませんから、釈然としませんが、もういいのです。

 ところがコンビニでジュース(2.5元)を買って100元札を出すと、運悪くここでも「おつりがない」
それでも30元くらいならあると言うので、すぐに必要でもないのに、ティッシュやらトイレットペーパーやら、70元分の生活用品を、どっさり買い物カゴに入れていたのです。タクシー代の小銭を作るためだけに。私って、なんて「いいひと」なんでしょう(笑)
 そしたら運転手がコンビニの中に入って来たのです。てっきり「おつりがあったから、ありがとう、もういいよ」って伝えに来たのかと。
ところが、あろうことか、

「遅い。次の客が待ってるから、早くしてくれ」

 そりゃもうお兄さん、プッチーンですよ。
そもそも、客がわざわざ買い物して小銭を作っているっていう時点で、若干イライラしてるのに、どういうことだ!こっちは客だぞ!と。でも声を荒げたところで大人げないだけです。大体私の中国語力では、この怒りはきちんと伝わらない。
 すでに耳と鼻の穴から湯気が漏れていましたが、怒りを抑えて会計を済ませ、もらったおつりを運転手に渡しました。
「ごめんなさいね、時間がかかっちゃって」
できる限り皮肉たっぷりの空気を漂わせて言ったつもりだったのですが、
運転手め、まるで他人事のように、
「気にするな」

ムキぃーーーーっ!!!

 
 家に帰って、中国語の教科書を開きました。
「膩味人的家火!(まじムカつく!)」


恩を仇で返す

2006年01月17日 23時24分12秒 | 上海生活


 中国の長距離列車には、ものすごい量の荷物を抱えた乗客が大勢乗っています。
多くは地方からの乗客なのでしょうが、それにしても「どうやってそんなに持っていくの?」と思うくらい大きな荷物です。

 私の座席の斜向かいに、20歳くらいの青年が座っていました。
その彼は、傍に立っていたオジサンが大きな荷物を持っているのに気がつくと、網棚から自分の荷物を下ろし始めました。
「おじさん、荷物を載せなよ」
青年は自分の荷物を抱えて通路に立つと、そのオジサンに声をかけたのです。
オジサンは、ラッキーとばかりにパンパンに膨らんだカバンを網棚に押し込みます。

 正直、驚きました。
座席を譲る光景すら、滅多に見かけないこの街で、老人でもなんでもない他人に対して、親切に接する若者に出会えるなんて。中国も捨てたもんじゃないな、なんて、ちょっと偉そうなことを思った私は、次の瞬間、衝撃の光景を目の当たりにすることになります。

 カバンを網棚にのせたオジサン、なんと、何事もなかったかのように、その青年の席に座ったのです。
えーーーっ!? いやいやいやいやいや、ありえんでしょ。
 彼はそのすぐ横に、荷物を抱えて立っているのです。
明らかに、網棚に荷物をのせるのには邪魔だろうからと立っただけ。恩を仇で返すとはまさにこのことです。
 さすがに周りの人たちも「ありえない、どきなさい」と、オジサンに文句を言います。しかし運悪く、その青年の切符も無座(座席指定なし)でした。

 「この席は、彼の席(指定席)というわけじゃない。彼が席を立ったから、俺は座っただけだ」
偉そうに、さももっともらしい口調で言っていますが、ムチャムチャな理屈です。
抗議の声はどんどん飛び火して、終いには同じ車両乗客の半分くらいがオジサンに向かって罵声を浴びせているかのような騒ぎになってきました。右からも左からも罵声が容赦なく飛んできます。
 でも、逆にこうなってしまうと、オジサンももう引くに引けないのです。意地というか、これも中国では面子と言うのでしょうか、「関係ない!」と一言怒鳴ると、腕組みをしたまま目を閉じて座り続けたのでした。

 中国でも他の地方はよく分かりませんが、少なくとも上海では、少々ずるくても、汚くても、最後にお金や(実質的な)得を手にしている人が勝ち、という考え方が根強いと感じます。オジサンはこうして席に座って身体を休めることができました。でも、勝ったのかな?
 私にはよくわかりません。


火会面片

2006年01月17日 01時38分09秒 | 蘭州正宗牛肉拉面メニュー完全制覇
火会面片 6元
(1元=約15円)

 「面片」はその文字からも想像できるように「麺のかけら」です。麺棒で薄く引き伸ばした生地をヘラで1.5cm幅くらいのたんざく状の麺に切り分けた後、それを手で小さくちぎって熱湯で茹でます。これが「面片」。
 以前も出てきた「火会(hui4:火へんに会)」は、「あんかけ」のことですが、例によって、あんかけというよりは、少しとろみのあるスープといった感じです。今回のこのとろみスープはかなり私好み。トマトのたっぷり入ったカレーの風味です。カレーヌードルをお湯でなく、カゴメトマトジュースで作った感じ、って、こんな表現をすると、全然美味しそうじゃないですね。でもトマトの酸味が効いててウマいんですよ、ホントに。






火会(火へんに会)面片 (hui4 mian4 pian4)
★★★★☆

印刷屋とバナナ

2006年01月13日 19時34分40秒 | 上海生活
 私の自宅の近くに、小さな印刷屋さんがあります。
印刷屋といっても、3畳ほどの店内に数台のコピー機が置いてあるだけなんですが。

 半年ほど前から、その店先に不思議な光景が見られるようになりました。
店先で果物の販売をはじめたのです。
果物といっても、売っているのはいつもバナナだけ。
それ以外の果物は一切ありません。

 先日の深夜も、
お店の前でこんな光景を目にしました。


トラック満載のバナナが入荷。
バナナ密売組織?


トイレにて

2006年01月12日 19時11分48秒 | 雑記


 少し浅めに便座に腰掛たら、上体反らせて、自分の真上の天井を見るのです。
図にするとこんな感じ↓

で、力む。

 この姿勢で、用(大)を足すといいらしいですよ。
体験者談によると、
・力まなくてもするっと出た!
・大量に出た!
・一度に出た!
・(長さが)長かった!
など、人によって若干の違いはあるものの、喜びの声が続出です。

 私も試してみたのですが、たしかにいい。
私の場合は、腸がスッキリした感じでした。
直腸に何も残っていないような晴れやかな感じ。

 人間、
うつむいてばかりいないで、
上を向いていたほうが、いいってことですね。


ぜひ一度お試しあれ。


炒刀削面

2006年01月11日 19時59分38秒 | 蘭州正宗牛肉拉面メニュー完全制覇
炒刀削麺 6元
(1元=約15円)

 よく「炒麺」=「焼きそば」とされますが、日本の「ソース焼きそば」をイメージして中国の「炒麺」を注文すると、まずその味のギャップに戸惑います。あくまで、日本風にアレンジした「炒麺」が「焼きそば」だと考えるべきでしょう。中華料理で「炒麺」は、麺を炒めた料理全般を指します。

 「新疆風」炒刀削麺は、茹で上げの刀削麺を炒めたトマトソース味の炒麺。焼きそばをイメージするよりは、パスタやマカロニをイメージしたほうがずっと近いと思います。
 ただ、この炒刀削麺に限らず新疆風の炒麺は、ラー油でめちゃめちゃ辛く仕上げられているみたい。ココイチのカレーでいうなら、5辛とかそういう感じ。
 私は決して辛い食べ物が苦手ではないのですが、過去2度ほどチャレンジして、どうしても食べ切れませんでした。だから頭の中では、★1つのメニューだったんです、辛いから。
 そこで今回、はじめて「辛くないようにして」とオーダーしてみたんですね。そしたら、あれ!?ウマいじゃん。ペロッと完食です。というわけで、今回は、★4つでございます。




炒刀削面
★★★★☆(chao3 dao1 xiao1 mian4)

ラブレター

2006年01月09日 19時49分01秒 | 上海生活
 お昼によく行くコンビニで、
店員のおばちゃん(推定年齢50歳余)が、
「回家看看(家に帰ってから見て)!」
と言ってレシートを買い物袋に入れてくれたので、
「ラブレター?」
と切り返したら、ポッと赤面されました。

 恋が芽生えたらどうしよう(笑)

おっとっと

2006年01月09日 19時25分37秒 | 雑記


「♪どちらにしようかな、
天の神さまの言うとおり・・・」

この後に続くのは何でした?
私は、
「♪おっとっとのおっとっと」
と記憶しているのですが、
人に話したら、えーっ!!と笑われました。
彼はぽっぽこペーだか、ぺっぽこぷーだか、
そんなんなんだそうです。

「おっとっと」ですよねぇ?



やめてください

2006年01月07日 02時38分07秒 | 上海生活

 便座に接着剤をつけないで。

【中国】ゲームボーイミクロ発売

2006年01月05日 19時32分29秒 | ゲーム
写真は2005年E3にて撮影したもの

 いつの間に発売されていたんでしょう。全然気がつきませんでした。
 任天堂(中国)ともいえるique社から、『ique ゲームボーイmicro』が中国でも発売されていました。同社ホームページによると「(2005年)9/15~10/15の間に発売!」と書かれていますが、実際店頭に並び始めたのはごく最近のことだと思います。カラーバリエーションは「メノウブラック」と「プラチナシルバー」の2色。このほか、マリオ生誕20周年記念バージョンとして、いわゆる「ファミコンカラー」が限定販売されているようです。価格は各色998元(1元=約15円)。私が店頭で見かけたときには、1200元とかいう値札をつけているお店もありましたが。
ちなみに同ハードの日本での希望小売価格は12000円。
 これで、任天堂のゲームボーイアドバンス以降の携帯ゲーム機はすべて中国に上陸したことになります。特に今回の『ゲームボーイmicro』は、日本での発売と中国での発売の時間差もかなり短い。
 ただ残念なことに、これらique(任天堂)商品が売れている、という噂をなかなか耳にしません。ソフトも正式発売されているものでは、ゲームボーイアドバンス用4タイトル、DS用2タイトルといささか寂しい。中国でのDS発売時には『ニンテンドッグス』も発売予定!と期待させておいて、未だ予定のままなのです。
 一方でまだ中国大陸で正規発売していないにも関わらず、若者に流行の兆しを感じるのがソニーの『PSP』。現在、上海で入手できるPSPは国外からの輸入品で、先のDSよりも高価ですが、街角で見かける頻度は全く異なります。そのスタイリッシュな形状、ゲームだけではない映像/音楽プレイヤーとしての機能、そういった様々な要因が受け入れられているようですが、もうひとつは、やはりゲームを遊ぶときのランニングコストかもしれません。
 現在、PSPは正規のゲームソフトから吸い出したゲームをPSP上でプレイするためのエミュレータがアンダーグラウンドで出回ってしまっています。テレビゲームといえば10元(1元=約15円)で買える海賊版ゲームを遊んできた多くの中国のゲームユーザーがそれを放っておく訳はなく、PSPはインターネット経由でゲームを拾ってタダで遊ぶもの、というのがここでは実際なのです。初期投資は安くないけれど、あとがタダ。私の周りにも何人かPSPを所有している中国人がいますが、正規のソフトで遊んでいるのは皆無です。ウイルスで本体が壊れたらどうするつもりなんだろ? とも思いますが、彼らは今日もタダで手に入れた最新のゲームソフトに電源を入れています。

 あ、それから、今更といえば今更なんですが、ique社からマリオ生誕20周年記念ゲームボーイアドバンスSPも限定発売されていますね。