上海蟹は前に歩く [ブログ]

上海在住2年。未だ中国語話せず。「ニイハオ」と「シェイシェイ」のみで人は生きられるのか?

そんなオチ!?

2005年04月30日 04時36分25秒 | 中国人
 ある短編物語が掲載されている雑誌(中国語)の一編。


「ねぇ、お父さん。僕、ライチが食べたいよ」
「そうか。でもライチは南の食べ物だから、ここでは手に入らないんだよ」

 ここは中国北方の街。
ある親子連れが街を歩いていた。父親の上司の家を訪問するのだ。
 上司には息子と同じくらいの年の頃の孫がいた。
そして偶然にも、上司の家にいた孫の手には、お土産でもらったというライチが。

「お父さん、僕、ライチが食べたいよ」
「やだ。あげない!」

 上司の孫はそう言うと、ライチをリビングに置いたまま、別の部屋に行ってしまった。
「食べたい、食べたい、食べたい!」
息子はデパートでおもちゃをほしがる子どものように駄々をこねはじめたが、上司はリビングの外でお客さんからかかってきた電話の対応をしている。なおもわめく息子。
 やがて、戻ってきた上司が孫を諭しはじめる。まあしかし、こうなるとそう簡単にいくものではない。

「ライチを少し分けてあげてくれないかな?」
「絶対やだ!あげない!!」

今度はライチを自分の手に取ると部屋に閉じこもってしまった。

 これ以上、上司を困らせるわけにもいかない。
親子は岐路についたのだった。
ライチが食べられなくて、落ち込む息子。

 そんな息子に父親は、そっとライチをひとつ手渡した。



 えぇ!?駄々こねる息子のために、(上司の)子どものライチを盗んだってことですか?

 文章にはその上司がとんでもなくイヤなやつなんて事は書いてないし、ライチを食べなきゃ死んじゃうってわけでもない。どこにも盗む必然なんかないんですよ。ただ「息子がほしがってるから」だけ。
私の(中国語文章の)読解力がないのかと、中国人に聞いてみましたけど「何がヘンなの?いいお父さんでしょ」って言われましたよ。

 いやいやいや、ヘンでしょ。
ホントにそれでいいの?
子どもは駄々こねたもん勝ちなのか??

金曜夜。雨降りの上海

2005年04月30日 02時06分59秒 | 上海生活

 金曜夜。雨降りの上海。
街のあちこちで、壮絶なタクシー争奪戦が繰り広げられる。
私たち外国人の苦手科目のひとつだ。
 明らかに、自分たちが先にその場所に存在し、自分たちの目の前にタクシーが止まったとしても、当然のように、そのタクシーをかすめとられる。ドアを自分で開けたのに、横から乗られてしまうことも決して珍しいことではない。
 今日の私たちもそうだった。私と同じぐらいの年恰好の男女。私がドアを開けると待ってましたとばかりに、車内に滑り込みやがった。
 でも、今日の私はひと味もふた味も違う。昨日までの私じゃないよ。中国人の友人から、こんなときはどう言えば効果的か、ちゃんと聞いて練習しておいたのだ。これを言えば、反論できないと彼は教えてくれた。

 「私たちが先に並んでいただろう。あなたたちには道徳がないのか?」

 「没有(ない)!」

…ちょっとだけ雨足が強くなった気がした。

汗かいたら黒い汁。

2005年04月29日 17時28分58秒 | 上海生活
 
中国通販番組の胡散臭さが
とどまるところを知らない。


昔、坂田利夫(吉本興業)さんが、
「汗かいたら黒い汁がたれてくる」とネタにしていた、
薄毛隠しの「アレ」だ。

植えるのでも、増やすのでもなく、
気になる部分に黒い粉をふりかける「アレ」だ。

この商品が正規輸入商品であるのかよく分からないが、
とても日本を意識した番組(CM)作りをしている。



多分日本語。


念のため電話番号にはモザイク処理を施してあります
朝日新聞のトップニュースで取り扱われたらしい(笑)
日本って平和な国ですね。



そして、
念のため電話番号にはモザイク処理を施してあります
粉かけただけで!





≪関連情報≫
ルアン株式会社 : この通販の商品(多密発)と同一商品であるかは全く不明ですが、日本でスーパーミリオンを製造販売している会社です。








どんなときも。

2005年04月28日 16時45分27秒 | 雑記
 よく行くDVD屋で、槇原敬之さんのライブDVD(←の海賊版)を見つけた。
宇多田や浜崎などはよく見かけるが、「ちょっと珍しいな」と、ものめずらしさから買ってみる。槇原敬之さんが特に好きだったわけではない。数々のヒット曲を何度も耳にしたことはあるが、自分で買って聴いたことはないはずだ。日本に住んでいたら、まず手にしなかっただろうが、これも何かの縁なのだろう。

 案の定、歌詞までちゃんと知っている曲は殆どなかった。
「世界にひとつだけの花」と「どんなときも。」
その2曲ですら「世界にひとつだけの花」なんて、smapかカラオケでしか聴いたことがなかったし、「どんなときも。」に至っては本人が歌っているのをちゃんと聴くのは10年ぶりとか、そんなだろう。

 「どんなときも。」がヒットしていたのは1991年。私が(まだ)高校3年生のとき。
大ヒットしていたから、「いい歌だね!」と言っていたが、正直、高校生の私にはまだ早すぎる歌だった。大学に行くと思っていた私には、これから社会人になろうとする人に向けた応援歌は、なんとなくピンと来なかった。

 十数年を経て改めて聴いた「どんなときも。」
高校球児がいつの間にか、はるか年下になっているように、私もまた、歌の中の彼らが思う大人の年齢になっていた。


≪「昔は良かったね」と いつも口にしながら 生きて行くのは 本当に嫌だから≫

≪そしていつか誰かを愛し その人を守れる強さを 自分の力に変えて行けるように≫

≪鏡の前笑ってみる まだ平気みたいだよ≫


 ああ、私はなりたかった大人になったんだろうか?
あの頃の自分に胸が張れるかな?
久しぶりに鏡の前で笑ってみよう。
まだ平気かな。

歯並びの悪いのは相変わらずなんだなぁ、と苦笑いしてみたり。


スーパーヒーロー(変身後)かと。

2005年04月27日 16時54分55秒 | 上海生活
テレビ通販の胡散臭さは万国共通なのでしょうか。
中国でもテレビ通販は結構盛んです。


電話番号にはモザイクをかけました

これで

「背が伸びる」

らしいですよ。




<関連情報>
・[筑本筑高(←商品名)]の紹介(中国語)はこちらから。
・テレビ通販の動画(中国語:中国語がわからなくても何を言っているのかは大体見当がつきます)もご覧になれます。


社会と窓

2005年04月27日 03時16分03秒 | 上海生活
ホントはのエントリと合わせた話題だったのですが、まとまらなかったので分けて書いてみました。



 人と楽しく談笑。
顔は笑っていても、アタマの中は別のことでいっぱいいっぱいな時がある。

 話し相手の股間のファスナー<社会の窓>が全開なのに気が付いてしまったとき。半開もまた気になる。
言うべきか、言わざるべきか、視線で合図を送るべきか、気が付いていないフリをするべきか。
見ないようにしようとすればするほど、つい目線が一瞬股間に留まってしまう。

 しかし実は、こんなときも厄介だ。

 自分の股間のファスナー<社会の窓>が全開なのに気が付いてしまったとき。半開もまた同様だ。
あれっ?いつから??もしかして朝から?いやいや、あの時トイレ行ったし。ってことは、あいつは気が付いていたのでは???
詳細に今日一日を振り返る。
 っていうか、どうやって閉めよう。
何事もなかったように?いやそれはヘンだろう。
かといって、「ちょっと失礼します」もヘンだ。
さりげなく後ろを向いて、サッと。もし相手がとっくに気付いてたら最悪だ。
いっそ気付かないフリで放置。それは別の意味でセクハラだ。

 もう話なんて完全にうわの空。
ファスナー全開のまま脳内フル回転。


 お気に入りのジーンズはファスナーのしまりが悪い。



何も新聞で。

2005年04月26日 18時37分09秒 | 上海生活
ああ恥ずかしい!(中青在線)

 ↑中国語なので要約しますと、

 街角で急な便意を催した王さん(女性)。近くに有料公衆トイレを見つけました。
このトイレは、1元硬貨を投入するとドアの鍵が開いて中に入れる仕組み。
 王さんは急いでコインを投入するとトイレに飛び込んだのでした。
しかし彼女が味わうことのできた小さな楽園はわずか2分弱。
 ドアの向こうで誰かがコインが投入する音が聞こえるや否や、突然ドアはガチャッと開いたのでした。

 私、入ってるのに!

 その上、「ぎゃー!!(中国語なので「アイヤー!!」かも)」という絶叫が仇となって、近くを歩いていた人たちにまで、哀れ王さんはその恥ずかしい姿を晒すことになったのでした。

 よほど怒りが収まらなかったのでしょうね。「人が入っているのに、何で別の人がドアを開けられるのよ!」と新聞社にぶちまけた王さん。なにも新聞に自分がウンコしていたところを見られた!なんて公表しなくてもいいと思うんですけど。


雹(ヒョウ)が降る。

2005年04月26日 02時24分03秒 | 上海生活

今日の上海は
夜から強い風と雹(ヒョウ)が降る、
なんて聞いていたものだから、
仕事はさっさと切り上げて、
晩ご飯も自宅でカップ麺とポッキー(和風カレー味)で済ませたのに、
ちょっと吹きかけてた風も止んで、
静かな月夜だもんなぁ。

こんなことなら、
荷物の奥からわざわざカキ氷機を出すんじゃなかった。

週末の上海

2005年04月25日 16時56分26秒 | 上海生活

 インターネットの掲示板などからもデモを呼びかけるような書き込みは削除されるなどして迎えたこの週末。
 虹橋地区(在上海日本領事館周辺)には警官隊が警備に当たっていましたが、いたって静かな土曜と日曜でした。静かといっても、静寂ではなく平穏。一週間前の出来事がウソのようです。


 モーターショウに行くのをすっかり忘れてました。

好きです!

2005年04月22日 23時44分03秒 | ニュース
・狙った相手だけに聞かせる音声伝送システムにMIT発明賞
・超音波ビームで「ねらい定めて」音を伝える新技術

 米マサチューセッツ工科大学(MIT)が優れた発明家に贈っている『レメルソンMIT賞』の今年の受賞者に、超音波を使った単一指向性の音声伝送システムを開発した米国の発明家エルウッド・ノリス氏が選ばれたそうだ。
 この発明は『ハイパーソニック・サウンド』と名づけられたシステムで、音波がちょうどレーザー光線のように、数十メートル先まで一直線に伝わり、離れた対象者にピンポイントで音を伝えられるというものだそう。

 ごく限られた方向にだけ聞こえるという特徴を生かして、ひとつの部屋や車内で複数の人が別々の音楽を聞いたり、スーパーマーケットの特定の売り場やレジで限られた客に向けて情報を流すなんていうことが検討されているとか。

 私はこの発明の利用法、「好きなあのコにI LOVE YOUしか思いつきませんでした。
キューピットの矢のように、狙っていない人に当たってしまって、
「ワダスも、スギ」みたいなベタベタなオチになりそうです。


ウサギのトビー

2005年04月22日 18時10分00秒 | 雑記

軒先で見つけたウサギのトビーです。
怪我をしていたところを助けました。
世界一かわいいウサギですがトビーは死にます。
私が6月30日までに5万ドルの寄付を受け取れない場合、食べることにしました。
トビーを助けたいなら寄付してください。



 
もし、こんな記事を見たら、あなたはどうするだろう?


 実はこれ、現在アメリカで実際に公開されているウェブサイト(SAVETOBY.COM)での話。私もほぼ日(ほぼ日刊イトイ新聞)で知ったので、既にご存知の方も多いかもしれない。
 ウサギはかわいい。でも食用としても決して珍しいものではない。
その心理をついたこのサイトの運営者は狡猾というか、私からすれば、理屈ではなく、命をもてあそんで金儲けなど悪趣味以外何者でもないが、人間の身勝手な価値観をめぐって、アメリカではちょっとした話題なのだそうだ。

 上海でもウサギは売っている。
子ウサギ一羽20元(1元=約13円)くらい。
このウサギのトビーのために集まったお金は4月10日の時点ですでに24,515.62ドル(約260万円)。物価が違うとはいえ、上海で売っているウサギ1万羽の命を左右できる金額だが、それでもこのトビー一羽を助けるには程遠い金額だ。
 かわいそうだと思うのは勝手だし、私もこの写真を見たらグッズ(←このサイトでは現金による寄付だけでなく、トビーをモチーフにしたグッズも販売しており、その収益も寄付としてカウントされる)のひとつも買おうかという気になってしまうが、何か間違っている気がする。

 人間って身勝手だ。
そんなことを思いながら食べた羊肉串(1本1元)。



 

搭乗型ロボット[LAND WALKER]、1台3600万円なり。

2005年04月22日 16時25分40秒 | ニュース
 私は現在、31歳。ガンダム世代ど真ん中だ。
子どものころ、マジンガーZに始まり、ガンダムやらマクロスやらザブングルやらライディーンやら、とにかく戦うロボットに狂喜していた世代だ。女の子がリカちゃんで人形遊びなら、男の子は超合金やプラモデルで人形遊びだった。
 今でもガンダムにやたら詳しい友人は決して少なくない。残念ながら私は、ガンダムってそんなに深い物語だと気付く前に見なくなってしまったので、超基本的な主要キャラクターの名前くらいしかわからないが、そんな私ですら、このニュースにはココロ踊った。
 日本のニュースである。

[LAND WALKER]乗って操縦できる2足歩行ロボ、1台3600万で販売 (yahoo!ニュース)


 群馬県榛東村の環境設備機器メーカー「榊原機械」(榊原一社長)が、ガソリンエンジンを積み、すり足歩行ができる搭乗型ロボット[LAND WALKER]を開発したそうだ。販売価格は1台3600万円。

[LAND WALKER]紹介ページ 同社ホームページ内の[LAND WALKER]を紹介するページでは、歩行する様子や空気砲(笑)を発射する様子のムービーを見ることができる。
 確かに歩行は遅くて(時速1.5kmらしい)すり足のため、恐らく平地でしか移動できないだろう。それでも、コックピットに乗り込んだ後、ゆっくりとハッチが閉じる様を見ただけで、胸が熱くなった。


 冷静に考えれば、ガンダムにしろ、マジンガーZにしろ兵器である。現時点でこれがそのまま兵器になるなんて誰も思いはしないだろうが、将来、よからぬことを考える輩がいたとしても不思議ではない。兵器としてではなく、災害用など平和的に進化を遂げてくれるよう祈るばかりだ。

 そして日本にもこういう夢にお金と情熱を注ぐことができる会社があることをとても嬉しく思う。
 工業製品で久々に感動です。

 お金払ってもいいから、試乗してみたい。


※日本では「とくダネ!」「ズームイン朝」などでも放映していたそうですね。
同社の掲示版を読むと4月上旬ごろから某巨大掲示板で騒がれ始めたようです。