ある短編物語が掲載されている雑誌(中国語)の一編。
えぇ!?駄々こねる息子のために、(上司の)子どものライチを盗んだってことですか?
文章にはその上司がとんでもなくイヤなやつなんて事は書いてないし、ライチを食べなきゃ死んじゃうってわけでもない。どこにも盗む必然なんかないんですよ。ただ「息子がほしがってるから」だけ。
私の(中国語文章の)読解力がないのかと、中国人に聞いてみましたけど「何がヘンなの?いいお父さんでしょ」って言われましたよ。
いやいやいや、ヘンでしょ。
ホントにそれでいいの?
子どもは駄々こねたもん勝ちなのか??
「ねぇ、お父さん。僕、ライチが食べたいよ」 「そうか。でもライチは南の食べ物だから、ここでは手に入らないんだよ」 ここは中国北方の街。 ある親子連れが街を歩いていた。父親の上司の家を訪問するのだ。 上司には息子と同じくらいの年の頃の孫がいた。 そして偶然にも、上司の家にいた孫の手には、お土産でもらったというライチが。 「お父さん、僕、ライチが食べたいよ」 「やだ。あげない!」 上司の孫はそう言うと、ライチをリビングに置いたまま、別の部屋に行ってしまった。 「食べたい、食べたい、食べたい!」 息子はデパートでおもちゃをほしがる子どものように駄々をこねはじめたが、上司はリビングの外でお客さんからかかってきた電話の対応をしている。なおもわめく息子。 やがて、戻ってきた上司が孫を諭しはじめる。まあしかし、こうなるとそう簡単にいくものではない。 「ライチを少し分けてあげてくれないかな?」 「絶対やだ!あげない!!」 今度はライチを自分の手に取ると部屋に閉じこもってしまった。 これ以上、上司を困らせるわけにもいかない。 親子は岐路についたのだった。 ライチが食べられなくて、落ち込む息子。 そんな息子に父親は、そっとライチをひとつ手渡した。 |
えぇ!?駄々こねる息子のために、(上司の)子どものライチを盗んだってことですか?
文章にはその上司がとんでもなくイヤなやつなんて事は書いてないし、ライチを食べなきゃ死んじゃうってわけでもない。どこにも盗む必然なんかないんですよ。ただ「息子がほしがってるから」だけ。
私の(中国語文章の)読解力がないのかと、中国人に聞いてみましたけど「何がヘンなの?いいお父さんでしょ」って言われましたよ。
いやいやいや、ヘンでしょ。
ホントにそれでいいの?
子どもは駄々こねたもん勝ちなのか??