買い物をして100元札を出すと、
「おつりがない」と言われることがあります。
夜間のコンビニやタクシー、個人商店などでは、わりとよくある光景です。
これは、お店が用意しているおつりが少ない、ということだけはなくて、
それだけ100元札など高額紙幣を使う客も多い、ということでもあるのでしょう。
ただ「おつりがない」という場面に出くわす機会が多いとはいえ、毎回のことではないですし、どんなに充分に用意していたとしても、不足してしまうことはあります。だから「おつりがない」ことはこの際、問題ではないのです。
昨夜のこと。
タクシーで支払いをしようと100元札を出すと、例によって「おつりがない」と運転手。
「本当に小銭がないのか?」と聞くので、
「10元ならあるけど、10元でいいの?」と言ってみたものの、さすがに半額にはしてくれません。
「なら、どうするの?」と聞いても、
「どうしようもない」運転手は何もしようとはしません。
恋人同士じゃあるまいし、タクシーの中で運転手と
「どうしよっか~
」
「どうするぅ~
」
なんて言い合っても仕方がないので、近くのコンビニで買い物をして、そのおつりで小銭を作ることにしました。
もちろんコンビニに買い物に行ったのはタクシーの運転手ではなく、他でもない客の私。
日本の常識だと、乗客の私が小銭を作りに走るなど、ちょっと考えられないですが、ここは中国。タクシーでこの経験は一度や二度ではありませんから、釈然としませんが、もういいのです。
ところがコンビニでジュース(2.5元)を買って100元札を出すと、運悪くここでも「おつりがない」
それでも30元くらいならあると言うので、すぐに必要でもないのに、ティッシュやらトイレットペーパーやら、70元分の生活用品を、どっさり買い物カゴに入れていたのです。タクシー代の小銭を作るためだけに。私って、なんて「いいひと」なんでしょう(笑)
そしたら運転手がコンビニの中に入って来たのです。てっきり「おつりがあったから、ありがとう、もういいよ」って伝えに来たのかと。
ところが、あろうことか、
「遅い。次の客が待ってるから、早くしてくれ」
そりゃもうお兄さん、プッチーンですよ。
そもそも、客がわざわざ買い物して小銭を作っているっていう時点で、若干イライラしてるのに、どういうことだ!こっちは客だぞ!と。でも声を荒げたところで大人げないだけです。大体私の中国語力では、この怒りはきちんと伝わらない。
すでに耳と鼻の穴から湯気が漏れていましたが、怒りを抑えて会計を済ませ、もらったおつりを運転手に渡しました。
「ごめんなさいね、時間がかかっちゃって」
できる限り皮肉たっぷりの空気を漂わせて言ったつもりだったのですが、
運転手め、まるで他人事のように、
「気にするな」
ムキぃーーーーっ!!!
家に帰って、中国語の教科書を開きました。
「膩味人的家火!(まじムカつく!)」