上海蟹は前に歩く [ブログ]

上海在住2年。未だ中国語話せず。「ニイハオ」と「シェイシェイ」のみで人は生きられるのか?

牛肉泡食莫

2005年12月29日 19時47分54秒 | 蘭州正宗牛肉拉面メニュー完全制覇
牛肉泡食莫 6元
(1元=約15円)

(mo2)は、「マントウなど小麦粉で作った食品」を指すのだそうです。この字も日本語フォントに無いようなので、便宜上「食莫」と記述します。また、足浴のことを中国語で「泡脚」というように、「泡」という漢字には、漬けるとか、浸すという意味があります。とどのつまり「泡食莫」とは、「熱いスープにパンを浸して食べる」料理です。子どものころ、コーンポタージュにパンを浸して食べましたよね。「行儀悪い」って母親に怒られそうですが、あれも中国では「泡食莫」と呼べそうです。
 さてこちらのお店では、麺体を薄く延ばしたものをフライパンで焼いて「食莫」を作っています(写真手前)。具のないチヂミ、お好み焼きの生地、ナン、そんな感じです。この「食莫」を自分でスープの中に浸して食べるわけですが、私はコーンフレークでも、ちょっとカリカリした食感が残っているほうが好きなので、食べる分だけ少しずつスープに浸しながら食べていきます。柔らくグズグズなのが好きな方は、どばっと入れてしまってもいいかもしれません。
 スープはいつもの「牛肉と牛骨をコトコト煮込んだスープ」に、カレーっぽいスパイスをきかせた具だくさんのスープ。注文するときに「辛くして」と注文すると、このカレー味が濃くなって辛くなります。私は今回「辛くない」のを注文して★3つでしたが、少し辛く(濃く)してもらっていたら、★4つだったかもしれません。ただ、初めて食べる料理で「辛くして」とオーダーすると、とんでもなく辛い場合もあるので、要注意です。 




牛肉泡食莫 食へんに莫 (niu2 rou4 pao4 mo2)
★★★☆☆

健康診断

2005年12月29日 19時12分05秒 | 上海生活
 
 朝もきちんとシャワーを浴びて
準備万端で臨んだ健康診断なのに
乳毛がちょろんと一本生えとったよ。

 看護婦さんが見てない隙に
抜こうとしたんだけど
抜き損なってくるんってカールした。

 カールした乳毛。
見かたによっては、乳ピアス?

月収8000元

2005年12月27日 21時28分43秒 | ニュース
 中国という国は、なかなかお茶目で「十大暴利業種」なんてのが新聞に発表されたりします。ちなみに2005年は、エネルギー、医療、教育、葬祭、教材、高速道路、ケーブルテレビ、不動産、オンラインゲーム、美容整形が十大暴利業種。たしかに、儲かってて、派手そうなイメージのある業種ばかりです。
 さて、その中の高速道路業界について、こんな新聞記事を見かけました。


≪月給8000元、高速道路料金徴収員をやりたくない人なんている?≫

 こんなタイトルで書かれた記事。
新聞記事によると、江蘇省の高速道路料金精算所で働く係員の月給は、普通で8000元、中には1万元を超える係員もいるのだとか。中国の高速道路の料金徴収部門は、独立した企業として存在するため、記事では「企業の給料を他人がとやかく口出しするものではないけれども」と断りながら、この会社は企業といいながらも、政府が公的資金を投資して作った企業なのに・・・、とぼやいています。
 中国では格差が大きすぎて「平均月収」という言い方をするのは難しいのですが、一般に上海の平均月収は2000元~3000元(1元=約15円)といわれます。それと比べると・・・。
 日本でも少し前に、東京の「みどりのおばさん」の年収は800万円、という話が話題に上ったことがありましたが、どこの国でも、こういうことは、似たようなものなんでしょうねぇ。


牛肉刀削面

2005年12月27日 19時26分02秒 | 蘭州正宗牛肉拉面メニュー完全制覇
牛肉刀削面 (大)4元 (小)3元
(1元=約15円)

 『刀削面』は、読んで字の如く、延ばしたり、切るのではなく、麺体を削って作る麺。一方の手に持った一塊の麺体を、もう一方の手に持った包丁で削る。リズミカルに削られた麺が、大きなゆで鍋に向かって宙を舞う様子を見るのがなんとも楽しくて、私はこの手のお店に出入りするようになったのです。拉麺やうどんのように麺を引き伸ばすわけではないので、1本の長さはせいぜい10~15cmの幅広麺。スープはいつもの『牛肉と牛骨をコトコト煮込んだスープ』で、あっさりしているのにコクがあります。麺の上には、牛肉のスライスとたっぷりの香菜(シャンツァイ)。この「牛肉刀削面」には、ほかの麺類よりも香菜が多く入っている気がします。香菜が苦手な場合は、注文の際に「不要香菜」と伝えましょう。

 それにしてもこの手の麺類は本当に安いですね。3元でおなかいっぱいです。




牛肉刀削面 (niu2 rou4 dao1 xiao1 mian4)
★★★★★

寝たフリ

2005年12月26日 19時54分29秒 | 上海生活
 新幹線に『グリーン席』『指定席』『自由席』があるように、中国の列車にもそれぞれ『軟座』『硬座』『無座』という種別があります。日本のそれと違うところは、『無座(座席なし)』の切符で乗っても、空いている席があれば座っても問題がなく、後で車掌さんに追加料金をとられることもないらしいということ。
 そんなわけで、自分が座席指定の切符を持っている場合も、大抵の場合は自分の席に誰かが先に座っているので、「すいません、そこ私の席です」と席を立ってもらわなくてはならないのです。
 ところが困るのは、小さいお子さんを抱いたお母さんや、お年寄りが先に座っているとき。こちらは、きちんとお金を払って切符を買っているし、相手だってそれはわかっているのです。だから、堂々と「私の席です」と言えばいい。そのとおり、正論です。
 だけど、とても混みあった車内。彼女たちは私の視界の範囲内でずっと立っています。私は目的地に着くまでの時間を、寝たフリをしたり、なんとなく居心地の悪いまま過ごさなくてはなりません。
 正論とはときどき、ココロが痛いのものです。

網絡飯飯

2005年12月23日 18時12分42秒 | 上海生活


網絡飯飯(インターネットスナック)
3.5元(1元=約15円)

網絡飯飯(インターネットスナック)?
オンラインゲームとタイアップした商品でもなさそうです。
なのにどうして、インターネットとスナック(菓子)が結びつくんだろう??

公式WEBページによると、
「長時間パソコンの前に座っていると、眼精疲労や視力低下、カルシウムの不足を引き起こしてしまうので、ビタミンA、βカロチン、カルシウムの含まれた『網絡飯飯』を食べて栄養補給しましょう」
ということらしい。
 なるほど、それで「インターネット」なんですね。


 よかった。
『@』だから、って理由じゃなくて。



≪関連情報≫
▼ 紅了食品ホームページ http://www.honglefood.com




保険絲

2005年12月22日 18時10分39秒 | 上海生活




 電気を一度に使いすぎると、ブレーカーが落ちます。日本では、いまどきヒューズが切れる、ともあまり言わないと思いますが、私の住んでいるようなローカルな住宅ではそんな時、ハンダ線(保険絲)が切れます。溶けると言ったほうが適切かもしれません。過電流で熱くなったハンダ線が、溶け切れて断線することで、ブレーカーやヒューズの役割をしているのです。
 切れてしまうとドライバーやペンチを使って新しいハンダ線と交換しなくてはならないのですが、それよりも、これが設置されているのは戸外の配電盤の中で、どういうわけか下着で部屋をウロウロしているときに切れるので、そのためだけにいちいち服を着なくてはならないことが、面倒なのです。
 ただ、下着だけでいるときに限って切れるのか、下着だけでウロウロしている時間が長いからなのかは、わかりません。
 

ブログと地図

2005年12月19日 16時55分11秒 | 雑記
 インターネットの地図検索を利用した便利なサービスが次々と公開されています。先日ベータ版が公開された昭文社の『ちず窓(ベータ版)』は、地図検索とブログを連動させたサービス。お店の場所など、検索した地図を簡単に自分のブログに貼り付けることができます。
<こんな感じ↓>
名古屋城

 中国にも簡単に地図をブログに貼り付けられるようなサービスってないのかしら? とりあえず、こんなことすれば、ものすごくアナログな方法ですが一応貼り付けることはできます。


≪中国の地図をブログに貼りつけるには≫
① 一例として、『TOM地図』を利用します
② 当該住所の地図を検索したら、マップ画面の脇のほうにあるフロッピーディスクのマーク(保存)をクリックすると、地図部分を切り取った別ウィンドウが開きます
③ 地図部分にマウスポインタを合わせて、右クリック→プロパティ→アドレス(URL)をコピー
④ <a href="③でコピーしたURL" target="_blank"><img src="③でコピーしたURL"></a>
⑤ ④のHTMLタグをブログに貼り付ける


<こんな感じ↓ 地図をクリックすると別ウィンドウにも地図を表示>




≪関連情報≫
▼ 昭文社『ちず窓(ベータ版)』 http://chizumado.jp/
▼ TOM地図 http://map.tom.com/

牛肉あんかけ麺

2005年12月16日 18時15分18秒 | 蘭州正宗牛肉拉面メニュー完全制覇
牛肉火会(火へんに会) 6元
(1元=約15円)

 本日は初めて食べるメニューに挑戦です。

 (hui4:この文字は日本語フォントにないようなので、都合上、「火会」と表記します)とは、あんかけのこと。また、炊き込みご飯のことを「火会飯(hui4 fan4)」と言うそうです。直訳すれば「牛肉あんかけ麺」なので、「あんかけ焼きそば」を想像していたのですが、ご覧のとおり、スープたっぷりの麺が出てきました。あんかけ野菜炒めをラーメンの具にしたような感じですね。うちの母親が作るインスタントラーメンはこんなです。自分の料理がまさか蘭州風だったとは、当の本人も知りますまい。
 ベースはいつもの「牛肉と牛骨をコトコト煮込んだスープ」ですが、星飛雄馬のお姉さんが、電柱の影からいつも飛雄馬を見守り支えたように、ニンジンや青菜の旨みが、静かにスープを引き立てています。麺はきしめん風の幅広麺。
 決して派手ではないですが、クセもなく、すっきりしていて飽きのこない味わいです。 



牛肉火会(火へんに会)面 (niu2 rou4 hui4 mian4)
★★★★☆


新疆拌面

2005年12月15日 18時19分41秒 | 蘭州正宗牛肉拉面メニュー完全制覇
新疆拌面(スープ付) 8元
(1元=約15円)


 蘭州正宗牛肉拉面メニュー完全制覇に向けて、第2回目です。

 『拌面』は、調味料や具を加えて混ぜて食べる、汁のないうどんのようなもの。「拌」という文字は、日本語と同じく「かき混ぜる」という意味です。
 このお店では、通常、麺体を2本、4本、8本・・・と128本まで延ばして一人分の拉面を作るそうですが、この『新疆拌面』は64本。拉面の倍の太さの麺を使います。
 席について、テレビから流れる抗日戦争のドラマを、なんとも気まずく眺めていると、ほどなく、湯であがったばかりの太麺と、ボリュームたっぷりの具がもうもうと湯気をあげながら、別々の白いお皿に盛り付けられて運ばれてきました。この熱々の麺に、この具を混ぜて食べます。
 具は、牛肉とたまねぎ、ピーマン、ニンジンなどの野菜をピリ辛に炒めて、トマト味にしたもので、同じく新疆(ウイグル)料理の「大盤鶏」に似た風味。トマトの酸っぱい匂いが鼻腔から食道を通って胃袋をくすぐります。具だけで食べると、ちょっと濃すぎる味付けですが、麺と絡めたときのバランスは絶妙。上品とは程遠く、どばっとぶっ掛けるのが一番美味いですね。ピリ辛加減がいい具合に胃を刺激してくれます。
 麺を食べてるのに、白いご飯が食べたくなりました。




新疆拌面 (xin1 jiang1 ban4 mian4)
★★★★☆

冬を感じる

2005年12月12日 20時15分05秒 | 上海生活
 朝起きて、顔を洗うときのお湯の湯気で洗面台の鏡が曇るようになると、冬を感じます。
曇りを素手で拭うのが、鏡に手の跡がついてイヤな私は、ヘアードライヤーの温風を鏡に向けるのです。
 一面曇った鏡に、温風で一部分だけ丸くクリアに視界の抜けたその場所。そこにうまく頭が映るように身体をよじらせながら、髪をセットするのが私の冬の日課。

 今日は何故だか、髪が思うようにセットできません。
それもそのはず。


 鏡に映った自分の頭に向かって、ずっとドライヤーを吹きかけていました。


 

Xbox360は、中国で発売されるのかしら?

2005年12月12日 19時52分51秒 | ゲーム

写真はE3で撮影したもの

 12月10日(土)、北米発売から約20日。日本でもマイクロソフト社の『Xbox360』が発売されました。Xbox360とは、マイクロソフト社が新たに発売した、家庭用テレビゲーム機です。
 世界中で約7割という圧倒的なシェアの、ソニー(プレイステーション2)独り勝ちという構図を崩すことができるのか、とその売れ行きが非常に注目されているXbox360は、北米での大フィーバーとは裏腹に、日本では今回もそう簡単には勝たせてもらえないようです。

 さてこちら中国では、MS中国:ゲーム機「Xbox360」大陸では発売未定
≪記事より引用≫
 マイクロソフトの中国法人である微軟(中国)有限公司(MS中国)の広報プロデューサーである陳然峰氏は、次世代家庭用ゲーム機「Xbox360」の中国大陸での発売について、「まだ、はっきりとした計画はない」と説明。「中国大陸のマーケットや消費者ニーズ、消費習慣、製品の戦略策定などについて調べている」と述べた。8日付で北京娯楽信報が伝えた。
 香港と台湾では、2006年3月2日に発売される予定。中国大陸での発売については未定だが、マイクロソフトは06年7月から07年6月末の間に発売するだろうという見方もある。
(サーチナ 2005/12/09)

 中国では法律により「テレビゲーム機の製造・販売」が禁止されています。13億人という数字の市場性は大げさにしても、比較的富裕層の多い沿岸部だけを考えても充分マーケットとして成立するのに、任天堂・ソニー・マイクロソフトといったゲームハードを世界に向けて展開しているメーカーが大々的に進出できないことの理由の一端はここにもあります。現在、ソニーはプレイステーション2を上海と広州でのみ正規販売していますが、これも登録上は「パソコン」として中国政府の販売許可を得たものです。逆に言えば、「DVDプレーヤー」だったり、「パソコン」「教育玩具」としての許可を得れば、事実上のゲーム機も販売できるということなのですが、そこはいろいろ大人の事情もあるようですね。日本のパチンコ屋さんが摘発されないことと似ていますね。

 でも中国で販売するなら、とにかく急がないと。(ハードを)ハッキングされて、海賊版で遊べるようにする改造技術が出回ってしまった後では、正規品が市場を形成するのは非常に困難です。大手ゲームサイトですら、Xbox360普通版和豪華版内部零件不同(Xbox360通常版とプレミアムパッケージは内部部品が同じではない) 新浪.com 2005/12/08 いきなり本体を開けちゃってますから。普通の人はどうだっていいでしょう、こんなこと。

牛肉拉面

2005年12月09日 16時55分57秒 | 蘭州正宗牛肉拉面メニュー完全制覇
 これを書くようになって、1年余。
文章力とボキャブラリーのなさは相変わらずです。

 さて。
これまでの記事をざっと読み返して、あることに気がつきました。
グルメ記事がない。
中国に住んでいて、中華料理を食べていないわけではないハズなのに、全く書いてない。googleで「上海蟹」を検索すると、かなり上位にここがヒットするらしいのですが、「上海蟹を食べた」なんていう超オーソドックスな話題にすら、一切触れていません(笑) なんて役立たずなブログなんだろう!
 そんなわけで一念発起、グルメ記事を書こう! と思ったわけです。
でもなぁ、一口にグルメ記事と言ったって「レストラン紹介」とかではよしけいさんなどの情報量にはかなわないしなぁ・・・。だいたい、私らしくない。うーん・・・。

 そうだ!
上海のローカルな街並みを歩いていれば、どこにでもある『蘭州正宗牛肉拉面』の看板。あのちょっと小汚くて、店先の大きな鍋で麺を茹でている蘭州ラーメンお店です。安くて美味しい!と、もともと好きなローカルフードだったのですが、最近、自宅の近所に好きな味付けのお店を見つけて、週2、3回ペースで通っています。いつもは、ラーメンしか食べないけれど、実は麺類以外にも蘭州チャーハンや見慣れないメニューもちゃんと存在するみたいです。
 よし。この店のメニュー、全部食べてやる!蘭州正宗牛肉拉面メニュー完全制覇や!!


牛肉拉面 (大)5元、(小)3元
(1元=約15円)

 というわけで、本日は、まずは定番中の定番メニュー「牛肉拉面」です。私が最も好きなメニューでもあります。
 注文すると、その場でいつものお兄ちゃんが麺体を器用に引き伸ばします。2本が4本、4本が8本、8本が16本・・・。いわゆるイメージ通りの手打ち麺。私が蘭州ラーメンのお店通うのは、これと刀削麺を削る動作を見たいということも、理由のひとつ。鮮やかに引き伸ばされた麺の束を茹で釜に入れて待つこと1、2分。打ちたて、茹でたてのラーメンが目の前に運ばれてきます。
 具には薄切りの牛肉、薬味にネギ、香菜のみという、とてもシンプルなラーメン。なぜかこの日は、ニンジンがひとかけら入っていましたが、ご愛嬌。
 以前よく行っていた「蘭州ラーメン」のお店はスープが色も味もカレーっぽくて(←これはこれで好き)、「蘭州ラーメン」はそういうものだと思っていたのですが、どうもそうとは限らないみたいですね。このお店のスープは透きとおっていて、すっきりしているのにしっかりとした味があります。ソムリエ風に言うなら、「表向きのシンプルに隠された、深く、手間のかかった味わい。いうなれば、学ラン裏地の龍と虎の刺繍」。お店の人によると、ここのスープは牛肉と牛骨をコトコト何時間も煮込んで作っているんだそうです。




牛肉拉面 (niu2 rou4 la1 mian4)
★★★★★
※同じメニューでも、日によって味に当たり外れがあります。今日は当たりです。