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coco ノート

ロッキーと行く
不思議な空の旅...♪

そんな時代かありました。<窃盗事件。>

2016年04月18日 11時43分12秒 | Photo diary


それは暑い夏の日のことでした
この頃、・・

営業車の集金カバンが
盗まれる事件が多発していました

 ☆****☆

僕はその日も
会社でやっているお店の前へ車を止めて

荷物を店の中へ届けてから
また 車へ戻ろうとすると

キョロキョロと妙な動きをする男がいました
不審に思い 店の中から

ガラス越しに見ていると
僕の車へ素早く手を入れて

集金カバンを掴んだのです
「今、何をしたんだ。」

飛び出して僕が叫ぶと
男は盗んだカバンを投げつけ

猛スピードで
道路を渡って逃げていきました

「泥棒ーっ」と
僕が大きな声で叫ぶと

店から店長が飛び出してきて
男を追いかけはじめました

そしてもう一人、道の反対側にいた
通行人も追いかけてくれました

しかし 結局、男は捕まえられず
二人は息も絶え絶えに戻ってきました

  

 ☆****☆

間もなく刑事がきました
僕は起きたことを話していると

「で、君は何で追いかけなかったんだ?」と
刑事に聞かれました

「はい、」
「カバンが戻ったんで、つい安心して...」

「道を歩いていた人まで
追いかけてくれているんだよ。」

「すみません。」
「・・・・、」

 ☆****☆

実は僕、
犯人ではなくて

投げつけられた集金カバンを
拾いに行ってしまったんです

性分でしょうか、
つり銭、1500円しか入っていないのに...

  

 ☆****☆

あれから もう30年以上経ちますが
今でも男の顔は はっきりと覚えています

どこかで出遭ったら
今度は追いかけますよ

いや、無理かな...
関節が痛くて...


S先生とお酒の思い出。

2016年04月18日 08時34分26秒 | Photo diary


僕が仕事で伺っていたお店の
S先生がある日、

「オールドパー」の玉付きを持ってきて
「これ、ふたが取れないから、とってくれないか」と言った

「えっ、ペンチでとるんですか?」
「何でもいいんだ 飲めさえすりゃ、」

「はい。」
僕はむしりとるようにビンのふたをとった

するとS先生が
奥からポケットウイスキーの空きビンを持ってきて

そこへオールドパーを
いっぱいに入れてくれて

「これ、飲め。」
「えっ、ありがとうございます。」

いつもハイニッカかブラックニッカ、 よくても角どまり
オールドパーはさすがにうまかった

一晩で全部 飲んでしまった
あれから数十年、オールドパーは一度も買っていない

  

 ☆*****☆

S先生が散歩中に突然、倒れて亡くなられ、
葬式に行った帰り道

涙かあふれて止まらなかった
サングラスで目を隠して車を運転していて思った

S先生が好きだった
高くてうまい酒、でもそこには危険がいっぱいだ

田中角栄元総理も
オールドパーをストレートで

グイグイ、やっていて倒れたらしいが.
きれいなバラにはトゲがある..?

安い酒はまずいから
そうたくさんは飲めないし..

僕は運がいい ?
高いお酒は買えないから...

  

諸角先生は80歳。

2016年04月18日 07時06分47秒 | Photo diary
  

昨年の年賀状に
「年賀状は今年でやめます。」

そう書かれていたので
今年 出さないでいたら..

先生から いつも通りに
年賀状がきて慌てた

  

 ☆****☆

昔、先生のお手伝いで
小学校へ

入学の集合写真を
写しに行った時の話、

生徒や親が
並び終わっても

なかなか校長先生だけが
現れない

痺れを切らした
短気な諸角先生が

あのバカッ校長、
どこを歩いているんだ
。」と

大きな声で言ったら
後ろにきていた

  

 ☆****☆

翌年、もう その小学校の
仕事はこなかった

思っていても言わない方がいいことは
たくさんある

ひとこと言わないと
気がすまないこともある

兎角この世は
住みにくい...

  

 ☆****☆

先生のお宅にも
勧誘やオレオレ詐欺など

電話が頻繁に
かかってくる

すると先生は
「私はなんにもわかりません。」

と、震える老人みたいな話し方で
電話を切るという

ある日、その電話が僕が居るときにも
かかってきた

「私は年寄りでなんにもわかりませんが..。」
諸角先生がそう言った

それがあまりにもわざとらしくて
僕は笑いながら聞いていた

  

あの日のロッキー。<2015年9月>

2016年04月18日 06時29分54秒 | Photo diary
  <亡くなる二ヶ月前のロッキー>



お気に入りの座布団で
いつもなら外を見ているのに

珍しく僕の方を見ている
ロッキー



もう 歩くのも
やっとなのに

それでも散歩をする
ロッキー、



 ☆****☆

庭のバラに
カエルが二匹、

毎日来て
じっとしている



いったい
なにを食べているのかな?



なにを待っているんだろう?
名づけて「バラガエル。」



赤とんぼも遊びに着て
季節は

秋に向かって
進んでいきます

ロッキーが
家へきたのも秋

はっきり覚えているあの日、
もう15年も前・・