ネイチャーサロン by こうちフィールドミュージアム協会

 自然をより深く知ることの楽しさを,お茶会のような雰囲気で語り合いましょう.

エコテント終了

2010-09-27 15:58:10 | 日記
 横倉山自然の森博物館で行われた「エコテント」.屋外ですると思っていたのですが,館内で実施することができました.といっても博物館の3階で,通常の見学ルートをはずれるため,しっかり宣伝する必要があります.エコテントを見学するだけなら入館料は不要,という宣伝もせねばなりません.

 エコテントのうち, 1.ミクロ生物観察会 は「こうちフィールドミュージアム協会」が担当したので,その行事報告をここに書いておきます.

記.
 2010年9月25日(土),横倉山自然の森博物館3階.
 ミクロ生物観察会

 展示したもの
A. 顕微鏡による展示. アメーバ,ボルボックス,ミドリムシ.
B. 実体顕微鏡による展示.
 B-1.生きたものを展示:
  プラナリア,ケンミジンコ,カイミジンコ,ラッパムシ,ゾウリムシ.
 B-2.死骸または標本を展示:
 アタマジラミ,マダニ,ノミ,サナダムシ,星の砂,カニムシ.

 展示のための機器
A. 顕微鏡3台.
B. 実体顕微鏡: ファーブル3台,レイマー2台.

 反省点など.
 実体顕微鏡については,見学者の反応は良かった.しかし顕微鏡による展示は,やや手を抜いたこともあって,反応は鈍かった.
 顕微鏡による展示ではカバーグラスを使う.その割れたカバーグラスに小さな子供が手を触れて指先を切るという事故が起こった.今回最大の反省点である.
 今後はガラスでなくプラ板をハサミで切って,カバーグラス代りに使うようにしたい.予備的に試したところでは,通常のカバーグラスを使う展示と同程度の像を見せられることが判明した.

 顕微鏡による展示には,まだ少し課題がある.しかし見せ方のスタイルはほぼ決まってきたように思う.たとえば:
 ボルボックスは対物4倍で構わないから,広い視野を確保すること.
 アメーバは対物20倍(総合倍率200倍)が最良.
 ミドリムシは運動を止めてしまうので,見てもあまり面白くない.顕微鏡で見せるならゾウリムシのほうが良い.ラッパムシも良い.
 カニムシも標本でなく,生きたものを見せたほうが面白い.