ネイチャーサロン by こうちフィールドミュージアム協会

 自然をより深く知ることの楽しさを,お茶会のような雰囲気で語り合いましょう.

1月の行事記録

2011-02-02 11:44:18 | 日記
 この1月,「こうちフィールドミュージアム協会」は,「顕微鏡で見る世界」の展示を2回実施した.「えこらぼ文化祭」と「ソーレ祭り」である.どちらも「えこらぼ」
http://ecolabo-kochi.jp/
が大きくかかわっている.
 「こうちフィールドミュージアム協会」は弱小団体であり,単独でイベントを開催するよりも,こういう行事に参加するほうが,手間も予算も省けるし,人も多く集まるので,効率的である.
 展示形式は「もち寄りこだわり博物館」か,もしくは「小さな生物」である.今回は2回とも「小さな生物」だった.展示される「小さな生物」の顔ぶれは毎回あまり変わらない.

 第1回
   えこらぼ文化祭(2011年1月14~15日)14日のみ参加.
(展示品)
原生生物: ボルボックス,アメーバ,ゾウリムシ,ラッパムシ,星の砂
甲殻類: ミジンコ,カイミジンコ,ケンミジンコ
土壌生物: マダニ,カニムシ,アタマジラミ,イヌハジラミ,ザトウムシ他.
水の小動物: プラナリア

 第2回
   ソーレ祭り(2011年1月29~30日)両日とも参加.
(展示品)
原生生物: ボルボックス,アメーバ,ゾウリムシ,ラッパムシ,星の砂
甲殻類: カイミジンコ,ケンミジンコ
その他の節足動物: マダニ,カニムシ,アタマジラミ,イヌハジラミ,ザトウムシ,アリ数種ほか.
水の小動物: プラナリア
その他: 内原野の水(ボルボックス,ストークシア,ミジンコ,ワムシなど)

 展示の方法もほぼ同じ.ボルボックス(拡大率40倍)とアメーバ(100~200倍)はハンギングドロップ法で顕微鏡にかける.ラッパムシは実体顕微鏡(20倍)下で静置.以上3点は観察者は基本的に手を触れないで見る.顕微鏡にはメカニカルステージが付いてないので,調節が面倒だから.またラッパムシは動かすと虫が収縮して丸くなってしまって,伸びてラッパ形になるまで時間がかかるから.
 これら以外はすべて実体顕微鏡(20倍)での観察となる.星の砂とかマダニ,シラミなどは「死骸」なので,自分の手で実体顕微鏡のステージに載せて,自分でピントを合わせて観察させる.要領がわかったらカニムシ,プラナリア,カイミジンコ,ケンミジンコ,ゾウリムシ,内原野の水,などの生きた材料も,自分で実体顕微鏡にかけて見てもらう.

 展示中のアメーバを,「えこらぼ」のKさんが動画に撮ってくれました.
http://www.youtube.com/watch?v=zpKJ2-odDaU

 見学者の評判は悪くないと思う.しかし毎回同じような展示になるし,客観的に評判を確かめたわけでもない.何かの手法で「改善」をはかる必要がある.