アメーバの観察

　アメーバです．以前飼っていたのが全滅したので，知人から分けてもらいました．高知では五台山，横倉山，本川村，などで採集記録がある．これらの場所で水を採取したけれど見つからない．

　運動する方向を「前」とすると，これらの写真では下のほうが「前」になります（前端は１のあたり）．１番目の写真では「前」は１つだけど，２番目と３番目の写真では「前」が２つある．どっちに行こうか，アメーバは迷っている．

　後端は１つしかありません（4が後端）．前端は丸っこい，滑らかな輪郭なのに対し，後端はグジュグジュっと風船がしぼんだ時のようなギザギザの輪郭になる．

　単細胞生物．つまり細胞なので核がある．核は１つだけ，周囲より色がうすく、透明に見える（２が核）．

　あと，やはり透明に見えるのが収縮胞（３）．後端近くにあることが多いけれど，２番目の写真では体の中央ふきんにある．３番目の写真では収縮胞は収縮しているので，見えない．収縮胞は収縮を繰り返すことで，体内の水を外に排出するポンプの役割をしています．

　何を食べたのか，体の中央ふきんに，石コロのような物体が３つ入っている．この特徴で，この３つの写真は同一個体だということがわかる．