
台風すごかったですね。
消防団員の私は、明け方のまだ暗いうちから召集がかかり、新宿の街の倒木処理などを行ってきました。
ある高級マンションなどは高さ15mくらいの立木が7本倒れ、歩道を封鎖、電線に倒れ掛かることとなり、電線が切れないようにロープを使って一時的な対処を行ってきました。
消防署では電線関係の対応ができず、そこで東京電力に電話したのですが、まったくかからず、完全機能マヒをおこしており、辛うじて新宿区の道路課の人がかけつけ、その後の処理を委ねることができました。
なんとなく、さらに大きな災害(大震災)などが起きたら大変なことになるだろうなという嫌な想像をしてしまう出来事でした。
では、つづきを・・・
---------------------------------
ハチ騒動のあと、同じ食堂にいた酒を大量に持ち込んだ団体のお客さんのリーダーらしき人が、食堂にあるギターをひきだし、「どなたか歌うたいませんか?」とお誘いの声がかかりました。
まったく、反応する人がいないので、私とSさんは何となく、というか、こういう場面ではちゃんと反応しなくちゃ遺憾だろう、山小屋の正統なる楽しみ方に反すると思い、「歌集ありますか?」と言ったのでした。
しかし、その歌集が古い!
昭和40年前後の歌ばかり。
吉田拓郎、坂本九、高石友也、森山良子、ザ・ワイルドワンズとかいった曲ばかり。
もっとも、そのテリトリーは我々の得意とするところでありますが、そんな曲を野郎同士のドュエットでSさんと私はガンガン歌いまくったのでありました。
オヤジのだみ声で「遠い世界に旅にでようか?~」みたいな感じでです。
傍からは、調子に乗ったクソオヤジ2人と見えたでしょう。
ベッツィ&クリスならぬ「S&俺」
何曲歌ったでしょうか?
数十曲かな。
そんな感じで2人だけで異様に盛り上がり、他の人たちからは拍手
もなく、全く関心もたれず、飲む方が忙しいようでワイワイガヤガヤ。
伴奏してくれた方は、へたくそな俺たちの声に上手に合わせてくれたのでありました。
歌集をザーッと一通り歌いまくったあと、さて寝床へ帰ろうかと思ったら、小屋のご主人の息子さんと思われる方が登場し、我々の伴奏をしてくれた方とギタージャムセッションを始めました。
最初は、「ふっ、ふ~ん」と聞いておりましたが、・・・
ちょっと、ちょっと・・・
伴奏してくれた方→超~っ、うまい!!!
ビックリたまげたなぁ、もう!
押さえる指先が私の好きなアル・ディ・メオラのようです。
山小屋の食堂は、一瞬にしてジャズバーになったのでありました。
(このとき、すでに焼酎はカラになっており、バーではなくっておりましたが・・・)
ですから、何曲も我々の下手な昭和歌謡のカラオケ伴奏をしていただいて、申し訳ない
という気分になったのでした。
今夜のことは一生忘れられないでしょう。
小屋の決まりで9時には寝たのですが、その興奮で私はなかなか寝付けませんでした。
夜中に外のトイレへ起きること2回。
小屋の真上には満天の星空
。
台風が近づいていたからでしょうか?
雲一つありません。
プラネタリウムのようです。
ボーっと空全体を眺めると流れ星が次々と現れては消えるのがわかります。
明日はきっと最高の天気だろう、と思いながら、再び寝床に着いたのでありました。
朝は5時半ごろ目覚めました。

目覚めの俺
朝から、肌寒い感じで朝食をとり、7時前には山小屋を出発

出発前に小屋の前で
歩き出すと、汗もかかずに丁度良い温度。
どちらかというと、日陰ではうすら寒い感じ。
ただし、この時点では風がなかったのでありました。


三条ダルミに向かう途中の尾根にて

そして、なんとか三条ダルミに到着。
上の写真は三条ダルミからの景色
この辺りから、風が強くなり、あたりが霧がかかるようになり、急速に温度が下がり始めました。
ここからは、急傾斜の登りになります。
Sさん、ガンガン登ります。
弾丸登山!
俺は必死で後についていき、ハァハァゼィゼィ
予定時間よりも、相当早く頂上着。
頂上は霧で視界悪く、富士山など、全く見えず
気温8度
風を考えると体感温度2度ぐらいじゃないでしょうか?

寒くて、外に居たら凍えてしまいそうなので、頂上の避難小屋に入り、食事休憩といたしました。
ここは、避難小屋にしては星三つの素晴らしい小屋
綺麗に掃除されており、水の確保さえできていれば、無料で快適な山小屋生活ができると思います。
三条の湯で作ってもらった酢飯の混ぜご飯のお弁当を食べ、熱いコーヒーにクッキーなどを食べ腹ごしらえをし、天気が良くなりそうもないので、下山を決めました。
ところが、山の天気は気まぐれで、我々が下り始めた途端、頂上を振り向くと青空が・・・。
じぇ、じぇ、なんじゃこりゃぁ!
そこで、ふたたび頂上へ戻る。
ホンの少し晴れ間でしたが、また霧がかかる。
じゃぁ、下山!
下り始めたら、振り返ると、また青空!!
じぇ、じぇ、じぇ、なんじゃこりゃぁ!!
また、頂上へ・・・
という具合で、「雲鳥 山子」という女性に完全に振り回された男2人なのでした。
富士山はみえなかったんですが、まあまあの景色がみえました。

さあ~て、ここから(正確には七ツ石山から)がSさんの健脚ぶり発揮
ガンガン下り、ガンガン登山者を追い抜き、あっという間に鴨沢バス停着
我、脚はなんとか持ちこたえました。
そんな具合ですから、写真なんて1枚もありません。
いや、1枚だけ、七ツ石山小屋に貼ってあった鴨沢のバス停時刻表が

後ろからSさんになんとか付いていくのですが、先の方でSさんが走っているのが見えるんです。
まるで、千日回峰行の阿闍梨のごとく、走っているんです。
トレラン用のシューズじゃなく、登山靴でですよ
。
いやぁ、まいりました
。
ですから、ついにSさんの後ろ姿さえ見えなくなりました。
Sさんは、凄い!
阿闍梨Sなのでありました。
だが、Sさんの話では別の先輩のYさんの降りはSさんも負けると言ってましたから、Yさんの降りは「飛ぶが如く」
っていうやつでしょうか。
恐るべし、我先輩たち!
それから、バスに乗り、奥多摩駅じゃ温泉に入り、ビールを飲み、東京に戻っても家に帰らず飲みに行き、
『酒盛りなくして、登山なし』
楽しく楽しく雲取山山行は夜遅く終わったのでありました。
(おわり)

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NPO法人ネイチャーズは、走Run会名誉会長、ウィンドサーフィンの師匠の山下光哉さんが運営する若者のためのNPO。
悩める若者や親御さん、是非お御問合せください。丁寧に対応してくれると思いますよ。

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消防団員の私は、明け方のまだ暗いうちから召集がかかり、新宿の街の倒木処理などを行ってきました。
ある高級マンションなどは高さ15mくらいの立木が7本倒れ、歩道を封鎖、電線に倒れ掛かることとなり、電線が切れないようにロープを使って一時的な対処を行ってきました。
消防署では電線関係の対応ができず、そこで東京電力に電話したのですが、まったくかからず、完全機能マヒをおこしており、辛うじて新宿区の道路課の人がかけつけ、その後の処理を委ねることができました。
なんとなく、さらに大きな災害(大震災)などが起きたら大変なことになるだろうなという嫌な想像をしてしまう出来事でした。
では、つづきを・・・
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ハチ騒動のあと、同じ食堂にいた酒を大量に持ち込んだ団体のお客さんのリーダーらしき人が、食堂にあるギターをひきだし、「どなたか歌うたいませんか?」とお誘いの声がかかりました。
まったく、反応する人がいないので、私とSさんは何となく、というか、こういう場面ではちゃんと反応しなくちゃ遺憾だろう、山小屋の正統なる楽しみ方に反すると思い、「歌集ありますか?」と言ったのでした。
しかし、その歌集が古い!
昭和40年前後の歌ばかり。
吉田拓郎、坂本九、高石友也、森山良子、ザ・ワイルドワンズとかいった曲ばかり。
もっとも、そのテリトリーは我々の得意とするところでありますが、そんな曲を野郎同士のドュエットでSさんと私はガンガン歌いまくったのでありました。
オヤジのだみ声で「遠い世界に旅にでようか?~」みたいな感じでです。
傍からは、調子に乗ったクソオヤジ2人と見えたでしょう。
ベッツィ&クリスならぬ「S&俺」
何曲歌ったでしょうか?
数十曲かな。
そんな感じで2人だけで異様に盛り上がり、他の人たちからは拍手

伴奏してくれた方は、へたくそな俺たちの声に上手に合わせてくれたのでありました。
歌集をザーッと一通り歌いまくったあと、さて寝床へ帰ろうかと思ったら、小屋のご主人の息子さんと思われる方が登場し、我々の伴奏をしてくれた方とギタージャムセッションを始めました。
最初は、「ふっ、ふ~ん」と聞いておりましたが、・・・
ちょっと、ちょっと・・・
伴奏してくれた方→超~っ、うまい!!!
ビックリたまげたなぁ、もう!
押さえる指先が私の好きなアル・ディ・メオラのようです。
山小屋の食堂は、一瞬にしてジャズバーになったのでありました。
(このとき、すでに焼酎はカラになっており、バーではなくっておりましたが・・・)
ですから、何曲も我々の下手な昭和歌謡のカラオケ伴奏をしていただいて、申し訳ない

今夜のことは一生忘れられないでしょう。
小屋の決まりで9時には寝たのですが、その興奮で私はなかなか寝付けませんでした。
夜中に外のトイレへ起きること2回。
小屋の真上には満天の星空

台風が近づいていたからでしょうか?
雲一つありません。
プラネタリウムのようです。
ボーっと空全体を眺めると流れ星が次々と現れては消えるのがわかります。
明日はきっと最高の天気だろう、と思いながら、再び寝床に着いたのでありました。
朝は5時半ごろ目覚めました。

目覚めの俺
朝から、肌寒い感じで朝食をとり、7時前には山小屋を出発

出発前に小屋の前で
歩き出すと、汗もかかずに丁度良い温度。
どちらかというと、日陰ではうすら寒い感じ。
ただし、この時点では風がなかったのでありました。


三条ダルミに向かう途中の尾根にて

そして、なんとか三条ダルミに到着。
上の写真は三条ダルミからの景色
この辺りから、風が強くなり、あたりが霧がかかるようになり、急速に温度が下がり始めました。
ここからは、急傾斜の登りになります。
Sさん、ガンガン登ります。
弾丸登山!
俺は必死で後についていき、ハァハァゼィゼィ

予定時間よりも、相当早く頂上着。
頂上は霧で視界悪く、富士山など、全く見えず
気温8度
風を考えると体感温度2度ぐらいじゃないでしょうか?


寒くて、外に居たら凍えてしまいそうなので、頂上の避難小屋に入り、食事休憩といたしました。
ここは、避難小屋にしては星三つの素晴らしい小屋
綺麗に掃除されており、水の確保さえできていれば、無料で快適な山小屋生活ができると思います。
三条の湯で作ってもらった酢飯の混ぜご飯のお弁当を食べ、熱いコーヒーにクッキーなどを食べ腹ごしらえをし、天気が良くなりそうもないので、下山を決めました。
ところが、山の天気は気まぐれで、我々が下り始めた途端、頂上を振り向くと青空が・・・。
じぇ、じぇ、なんじゃこりゃぁ!
そこで、ふたたび頂上へ戻る。
ホンの少し晴れ間でしたが、また霧がかかる。
じゃぁ、下山!
下り始めたら、振り返ると、また青空!!
じぇ、じぇ、じぇ、なんじゃこりゃぁ!!
また、頂上へ・・・
という具合で、「雲鳥 山子」という女性に完全に振り回された男2人なのでした。
富士山はみえなかったんですが、まあまあの景色がみえました。

さあ~て、ここから(正確には七ツ石山から)がSさんの健脚ぶり発揮
ガンガン下り、ガンガン登山者を追い抜き、あっという間に鴨沢バス停着
我、脚はなんとか持ちこたえました。
そんな具合ですから、写真なんて1枚もありません。
いや、1枚だけ、七ツ石山小屋に貼ってあった鴨沢のバス停時刻表が

後ろからSさんになんとか付いていくのですが、先の方でSさんが走っているのが見えるんです。
まるで、千日回峰行の阿闍梨のごとく、走っているんです。
トレラン用のシューズじゃなく、登山靴でですよ

いやぁ、まいりました

ですから、ついにSさんの後ろ姿さえ見えなくなりました。
Sさんは、凄い!
阿闍梨Sなのでありました。
だが、Sさんの話では別の先輩のYさんの降りはSさんも負けると言ってましたから、Yさんの降りは「飛ぶが如く」
っていうやつでしょうか。
恐るべし、我先輩たち!
それから、バスに乗り、奥多摩駅じゃ温泉に入り、ビールを飲み、東京に戻っても家に帰らず飲みに行き、
『酒盛りなくして、登山なし』
楽しく楽しく雲取山山行は夜遅く終わったのでありました。
(おわり)

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NPO法人ネイチャーズは、走Run会名誉会長、ウィンドサーフィンの師匠の山下光哉さんが運営する若者のためのNPO。
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