へっぽこアルピニスタ

富山在住。突然山に魅せられた女3人の山登りブログ
初心者なのに果敢に(無謀に)挑んでいく!

立山三山縦走〜エピソード集〜

2017年07月27日 | セレブ

今回の立山周回ルートです

反時計回りで移動しました~


まず、室堂ターミナルに到着した途端 横から
『はい!登山届け出して下さーい!』
『出して下さーい!!』
元々書く予定だったけど、逃がすまいと歩いてる目の前に登山届けを出してくる係員

提出したら、まずは横にいる大柄の単独男性ハイカーに説明。
『五色?鬼はまだまだ急斜面の雪渓あるからね!はい、10本のアイゼンとピッケル必要!で、獅子の方は~』
隣で聞きながら、“鬼や獅子?”略すところがベテラン風でかっこいい ←単純(笑)


次に私たちに丁寧な説明。

『大走りや別山近道は雪渓で×、新室堂乗越は△』
『へぇ~、大走りからエスケープできないんですね~
『大走りは絶対ダメ、滑落!』


エスケープできないなんて、今日おうちに帰れるの?

しかも、聞いてないよ…シングルの言う『今日は龍王岳も登りたいんだよね~♪』
おいっ(-_-;)

龍王岳に寄るだけでも『ちょっと!CT何分だったっけ?まさか40分とかじゃないよねー
とぶつぶつ言いながら登ります。

五色ヶ原へ向かおうとしていた山ガール2人組が『えっ、そこも登れるの?』みたいな顔してこっちを見ていたので『龍王岳、一緒にいかがですかー?』と誘ってみた

『・・・ありがとうございまーす


幸先悪いな…


シングルと二人、寂しく頂上アタックしました。

思っていたより あっという間についてホッ



でも、おばさんが疲れてきたのはそれから間もなく、まさに一ノ越から雄山にかけてでしょうか

下山してきた小学生女児から『この山は、きれいな山ガールが多い~お姉さん達きれい~


まぁ、なんて教育が行き届いている学校なのでしょう

登山することよりも大事なことを教育して下さっていますね

嘘でも嬉しいね、おかげで おばさん雄山までロケットみたいに頑張れたよ


有頂天でいたら、三ノ越ではガチなモデルさん?が現れました

付き人のような男性に靴紐を結び直してもらっている…うらやまし…


こんな扱いの女性も世の中にいるのか…

しゃくなので、さっさと通過


クタクタで雄山に到着してからは、せっかくなので参拝



お参りする前に、栄養補給しておくかと二人してゼリーやらようかんをムシャムシャ食べだしたら神主さんから『ここは飲食だめですよー』とお叱り



さらにお祓いが始まる直前に灼熱の太陽が出てきたので帽子をかぶった途端『はい、かぶりものは取ってー』と二度目のお叱り

やることなすこと全て裏目に出て、バチあたりな二人です

お叱りを受けながら、無事みんなと参拝もでき…

『今日の旅が、怪我をしないで無事に行なえますように…


その後、大汝休憩所では年配の女性3人組が『別山から雷鳥平に行こうと思ったけど 疲れたから大走りからズルするの♪』

なんですって

ターミナルで言われた『大走りは急雪渓で滑落!』を思い出し、女性たちに伝えました

3人ともガックリしていたこと

でも何も知らないで大走りに行かなくて良かったです

へっぽこ、初めて人の役に立てたよ

登山届けの重要性も再認識


遠い道のり、再び歩きだしまーす



自分たちが歩いてきたところを振り返りまーす



あと数時間後には、この下界のどっかに下ってるはずでーす



自然の造形美



もうこの辺になると、自分がどの山撮影しているのか分からない




もうここどこですか?笑



別山以降は『もう本当に登り返しないんでしょーねー!1mも嫌だからね!』とか会話してる始末です


ようやく旅も終盤、剱御前小屋に到着

シングル『コーラ1本下さい』 『あの、冷たいんですか?』

店主『・・・それなりに』


失礼すぎじゃないですか

でも、私も大日小屋で店主に『冷たいコーラ下さい』と注文したな


なんか過酷な環境で冷蔵庫がちゃんと機能しているのか信じられないし、冷蔵庫が見えない所にあるせいで そこに見えてる常温のもの『はい、それどーぞ』とか言われるんじゃないかと思ってしまう

私たちへっぽこ、まだ初心者だからでしょうか。


登山初心者、あるある? ないか…笑



エネルギーチャージして歩行再開


たまたま一緒になった山岳ガイドにタダでガイドしてもらってる

後ろに、お金払ってマジでガイドしてもらってる女性2人組を差し置いて割り込み図々しい


しかしこのガイド、新幹線のような速さでこの雪渓を下っていく

こういう人は、ずっと雪渓の方がよっぽど楽に速く下山できるのかなー、羨ましい

近道を教えてもらったけど私(セレブ)の雪渓下りが遅すぎて『こんな雪渓のど真ん中で、置いてかないで下さーい!』客を差し置いてまたまた図々しい

ガイドを無償で巻き込む(ー ー;)


この雪渓でさえ怖いし時間かかるのに、登山届け出した時は何も言われなかったってことは、注意を受けた大走りとか新室堂乗越の雪渓は本当に怖いんだろうなー


さて、この滑稽な雪渓渡りもどうにかクリア、最後に待つのはラスボス『万里の長城』

ここでは、すでにおばさんを通り越して婆さんのような歩きに

でもどうにか止まらず一定のペースでターミナルまで生還してくることができました

それにしても、地獄谷からの硫黄臭があまりに臭かった

臭いので一気に駆け抜けたい気持ちはあったが、足が動かず(笑)

十二分に硫黄臭を嗅ぎ続けることとなりました


15時ジャストくったくたで室堂ターミナルへ

あー、横でソフトクリーム食べてる観光客羨ましいね

私たちもさっさと着替えてソフトクリーム頼みましょ

で、ロッカーから荷物を取り 更衣室で綺麗な服に着替え終わり 売店に行きましたら…

シャッターが閉まってる(ーー;)

まじかよ…

シャッターの中にはまだ店員いるよね?

ドンドン シャッター開けて下さい!

と叫びたいところだけど、ここは大人なので我慢、我慢我慢

だいたい、室堂ターミナルの1階のソフトクリーム売っているところは何時までなんですか?
ついでに蕎麦屋も同時に閉店したような…(ーー;)


全く運のない二人ですが、帰り道にはご褒美

素敵な雲海が見れました

帰りのバスでも眠ることなく喋り続けて 今回の旅も無事に終了

おつかれさまでした