事のなりゆき

日々のなりゆきを語ります

大井監督引退否定・・全国の文理ファンが待っている

2009-08-25 10:24:18 | Weblog
まだ興奮している。いろんな美談に出会いたくて今朝は新聞を買い込んだ。一般紙

のほとんどが一面で昨日の決勝戦を伝えている。見出しは優勝した中京より文理の

粘りを称える文言が多い。素直にうれしい。特筆は毎日新聞の見出し。「文理、名

誉の惜敗」とある。「名誉ある惜敗」とは恐れ入った。惜敗にも名誉ある資格をい

ただいた。整理記者を逆に称えたい。

現場を離れている小生だが、今年甲子園取材に行く担当者にいくつかの取材ポイン

トを伝授した。もちろん根拠はなく、勘にしか過ぎない。大井監督は引退を考えて

いるかもしれない。これが最後の甲子園と思っているのではないか。それ故今まで

とはちがう野球をやるかも知れぬ。だから何が今までとちがうのか、どこがどうし

てちがうのか、集大成とはなにか。示唆するようなリポートを見せて欲しいと託し

た。

去年の10月8日。悲しい通夜だった。大井監督の奥さん秀子さんの通夜が執り行

われた。会場入り口で大井監督は弔問客ひとりひとりに挨拶をしていた。そこにラ

イバルでもあり、互いに新潟県野球を盛り上げている一人の監督が来た。小生も偶

然そこに居合わせた。大井監督は相手の手を握り「もう少し生かせてあげたかっ

た。でも運命だね。俺が野球をやってこれたのは彼女のおかげだ・・・」後は言葉

にならなかった。読経が終わり、喪主あいさつに立った大井監督は「彼女に何もし

てあげられなかった。でも俺は幸せだった。ここまで野球人生を送ってこれたのは

秀子のおかげです」と涙した。この時小生は大井さんやめるつもり?と思った。

8月15日大井監督に知人が電話した。「いい新盆になったな」と初戦突破を祝福

した。監督は電話口で涙を流し、言葉にならなかったらしい。ウイニングボールも

エース伊藤からプレゼントされたと今朝の読売新聞に載っていた。「秀子」が背中

を押してくれていると感じたことだろう。魔物が棲む甲子園だが、文理にはなぜか

女神を感じる場面が再三あった。

今朝の新聞では大井監督が引退を否定している記事があった。考えていることは小

生ばかりではないようだ。「やっぱり、まだ辞めさせてもらえないな。私もまだ情

熱がある。大井の下で指導を受けたいという子どもがいる限りね」(新潟日報25

日付)ときっぱり否定した。グランドで大井監督の栃木弁がまだ聞けそうだ。甲子

園に忘れ物を取りに行って欲しい。県民ばかりでなく、全国の文理ファンが待って

いる。9月に68歳になる。

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