油彩美ー１

詩６１２「花の命に」

種から芽が出。
休むことなく。
少しずつ。
少しずつ。
光に向かい伸びていく。
ある日気づくと。
咲いている。
休むことなく咲き終わり。
萎んで枯れて。
倒れて土に。

花の一生に。
やっつけはない。

羽ばたく音が見える

Gontiti 『Works』

コンパクトディスクレポート。
ゴンチチのベストの一枚。ＣＭやテレビで使われた曲を集めたもの。
「放課後の音楽室」、好きだな～。ルシードのＣＭだったかな。

油彩末ー２

詩６１１「蒼蠅」

ふと見上げると空の点。
だんだんと近づいて。
近づくにつれて。
やっぱり点のままだけれども。
とにかく僕にやってきて。
僕の目を見据えている。
かどうか分からない眼で。
僕を見ながら言った。
「いい夢見てるか？
　目が覚めるまで。
　満喫しなよ。
　目が覚めれば。
　そこで全部お終いさ。
　ひとつだけ。
　憶えておきな。
　おれとおまえは」
僕はそれを指で抓まんで。
ティッシュに包んで。
くしゃくしゃ丸めて。
生ごみの中に捨てた。

重たく明るく

鹿児島 グルメ通り どん兵衛

やったかな？違ってたら訂正して。
飛魚の子供。しゃもみたいなえび。湯豆腐の汁。そして焼酎２００円。店自体が絶品です。
ありがとごう。

油彩末ー１

詩６１０「滑らかに飛ぶ羽の」

この蜜を吸う。
吸う。
数滴が。
僕に。
僕が。
生きている。
実感を。

セミのおじさんが。
（セミはみんなおじさんだ。）
鳴いている。
鳴っているように。
他には何も。
いらないように。

湿って重たくもなく。
乾いて軽くもなく。
ちょうどよい空気の中を。
飛んで飛んでの。
一滴が。
生きていることを。
僕に教える。