NARAYA CAFE のできるまで

歴史あるリゾート、箱根宮ノ下駅前で、古い建物を利用したカフェ&ゲストハウスをオープンするため、改装にはげむ日々を綴る

台風後の箱根の楽しみ方(公共交通編)

2019-10-24 11:24:07 | 2019シーズン
台風19号の通過から10日あまりが経ちました。

道路をはじめとする交通インフラは日に日に回復してきています。
先週ブログを書いた時点で6箇所が通行止めでしたが、今は4箇所に減っています。
(国道1号線の通行止め区間はなくなったので、前回お伝えしたような「関所破り」はする必要がなくなりました)

ただ登山鉄道の復旧はかなりの時間がかかりそうです。
湯本〜強羅間の登山電車のルートは現在、20分〜30分おきに「登山電車代行バス」が走っています。







ひとつお得情報です。
湯本や宮ノ下など登山鉄道の駅で振り替え切符を買うと、電車の料金でバスに乗ることができます。
しかも、例えば宮ノ下〜湯本間など、複数の路線バスが来る区間では、どのバスに乗っても(箱根登山バス)この切符は使えます。
NARAYA CAFEまで坂を登ってきて湯本や強羅へ行く場合は、是非、宮ノ下駅まで行って振り替え切符を買いましょう。(日中は駅係員がいて、切符を販売しています)







一方、路線バスはほとんどの路線が復旧しています。
なかでも湯本から宮ノ下を経て箱根神社のある元箱根方面に向かう「H路線(箱根町線)」が回復したことは大きいです。
冒頭の写真のように、いまや箱根一のインスタスポットである箱根神社鳥居には、昨日も外国人客の長蛇の列がみられました。





この路線、10分〜15分おきにバスは来るのですが、これまで電車に流れていた観光客がバスに集中しているため混雑しています。
昨日も平日ながら天気が良かったので、午前中にバス停で見かけたバスは、大きな荷物を持った外国人客でぎゅうぎゅう詰めでした。







もう1つ、この季節、箱根有数の観光スポットである仙石原のすすき草原に行くには、すこし工夫が必要です。
「H路線」に並ぶ箱根の主要バス路線の「T路線(桃源台線)」は国道138号線の土砂崩れのため、現在宮城野折り返しとなっていて、仙石原まで行くことが出来ません。
この終点、宮城野営業所で「S路線(観光施設めぐり)」のバスに乗り継ぐと、ポーラ美術館前を経て仙石原に行くことが出来ます。

または代行バスなどを利用して強羅駅まで出て、そこで「S路線(観光施設めぐり)」のバスに乗り継ぐという方法もあります。



昨日の強羅駅(停め置かれたままの登山鉄道)





駅構内はルートを訪ねる外国人客などでごった返していました







再び、現在の主な通行止め箇所を復習してみると、

1)仙石原〜宮城野間(138号線) ; バスでいうと「T路線(桃源台線)」
2)ユネッサン前〜大涌谷 : ほぼロープウェイと平行するルート

の2箇所と考えて良いと思います。


昨日、再び箱根をぐるっと回ってみたのですが、外国人旅行客の多さを感じるとともに「情報が伝わっていない」というもどかしさを感じました。

とくに「外国人観光難民」が多かったのがここ





箱根ロープウェイの「姥子駅」です。


9月に大涌谷の警戒レベルが下がったため、ひとまず桃源台からここ姥子までロープウェイの運行が一部再開されました。
その後、大涌谷駅などを整備してロープウェイを全通させる予定でしたが、その矢先に台風で道路が通行止めになってしまったので、代行バスも運行できないため、現在、ここまで来た観光客はここで足止めされしまうのです。



ハイキングコースもあるのですが、大涌谷を経ていくのでこちらも火山ガスのため通行禁止。
なので、この看板はむしろ混乱を呼ぶように思います。(桃源台方面に歩いて下ることはできます)




これは家に戻ってから思いついたのですが、ここから仙石原のすすき草原に歩いて行くコースを教えてあげれば、この外国人たち、とっても喜ぶのではないでしょうか。
30〜40分くらい歩くのは多分、彼らにとって苦じゃないですからね。



途中には先日立ち寄った、黒たまご館もあるからお土産も買うことができます。

(10/25追記:10/26から箱根ロープウェイが全線運行を開始するので、姥子駅の観光難民は一時的な現象で終わりそうです)





台風19号による災害が起きてから、意識して箱根を歩いてみていますが、外国人観光客の多さを実感します。
というよりは「日本人客が落ち込んでいるので、外国人客が際立って目立つ」と言った方が正確かも知れません。

これは4年前の大涌谷警戒レベル3になった時も同様でした。

早い話がニュース・報道の影響です。
今回レポートさせて頂いたとおり、箱根は一部を除いて、危険なところはほとんどありません。
ところがニュースはその一部の危険なところを繰り返し繰り返し報道するので、情報のアンバランスが生じているのが現在の状況だと思います。

一方で情報が足りないために、上記の姥子駅のような事例が生じています。
それを少しでも緩和して箱根観光を楽しんで貰えるように、情報を届ける努力をしたいと思います。

実は私マスター、「美化パトロール隊」という箱根町のボランティアをしていて、月に1〜2回ほどハイキングコースを歩いています。
その立場からも、台風後の英語表記については、町や県(一部環境省)に働きかけてみようかと思っています。



次回は美化パトロール隊の成果も踏まえて、「台風後の箱根の楽しみ方(徒歩編)」で、箱根を楽しむ新たなルートを提案できたらと思います。


















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