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フジテレビ系「民衆の敵」の視聴率が悪い件

2017-11-01 15:22:45 | 日記

※フジテレビサイトよりキャプチャしました。

フジテレビ系月9ドラマ「民衆の敵」の視聴率が悪く、打ち切りも視野に入ってきたそうです。このドラマは10月16日スタート予定でしたが衆院総選挙の日程に配慮し、投開票日後の10月23日にスタート。
フジテレビの方々は選挙後だから関心は高く、視聴率は高い!と意気込んでいたようです。しかし初回10月23日の視聴率は9.0%、翌10月30日の視聴率は7.8%と低迷をしています。

もともと、政治系ドラマはオチが読めるので昔から数字が取れないのが普通なんです。実際のオンエアをざざっと見ましたけど、ざざっと見れば十分。つまらなくはないけど、面白くもない。展開がなんとなく読めてしまうから、関係者には申し訳ないけど期待感も何もありません。

だって、そうでしょう?

主人公が選挙で落選したらドラマが進まないから、どんな手段を使ってでも当選するはずなんです。
その後についても、悪役の味方ではドラマにならないから、与党的な人が悪役で、野党的な人が主人公という綺麗な話で進むしかないんです。
逆に、選挙で受かるけど野党が悪人設定、与党が善人という「加治隆介の議(弘兼憲史さん作)」のような筋書きの方が面白かったかもしれません。

選挙の描写は選挙プランナーの松田馨さん(選挙ドットコムの役員さん)が入っていると聞きましたが、選挙の描写があまりにリアリティにかけて残念でした。例えば主人公が演説しているところに、対抗馬が大きな選挙カーで嫌がらせのごとくやってくるシーンがあるけど、ドラマとしてはそれで良いけど、実際は早い者勝ちと紳士協定。このケースなら後から来た対抗馬は待たないとダメ。もしくは先に場所取りして時間を決めて譲り合うもの。

実際の選挙での選挙カー(=宣車)は、すれ違う時はエール交換。自車が道路に出て対抗候補の後続につく場合、自車は次の路地で曲がる。学校等の周囲や対抗候補が止まって演説しているとき、救急車が近くを通る時は音を出さない。法律等でのルールも多いけど、暗黙の了解事項が多々あるのです。

こうした対応は実際の選挙では支援者さんたちにやってもらうことがほとんどです。
だから支援者の皆さんには頭が上がらなくなるもの。

当選回数の多い大物議員が悪人という部分はドラマらしいのですが、実際はそういう強力な支援者さんに長く支えて頂ける方だからこそ、当選回数を重ねる人は議員の中でも尊敬されるものだと思うのです。

ドラマなので細部よりもテンポを重視し、中には安倍首相や豊田さん、上西さんらしき方の演出などもあってSNSでは炎上傾向のようですが、SNSなど民衆の発信力が備わっている昨今、ドラマはフィクションだから何でも許される…的な発想は、民衆の敵というドラマじたいが民衆の敵となりかねない…そんな事を感じるドラマです。

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