blueglassの向こう側

厚木市議会議員「奈良なおし」の思うことをそのままに

令和2年度第1回厚木市議会(総務企画常任委員会)(1)

2020-03-09 20:02:28 | 政治
今日は厚木市議会・総務企画常任委員会に出席。
今議会で最大のヤマ場を迎えた「厚木市役所位置設定条例の一部を改正する条例(案)」について賛成し、委員会審査を通過いたしました。


このほか、所管事項に関する予算審議などを行っております。歳入予算に対してはコロナウイルスの影響について言及し、また、歳出面では消防団員の確保、デジタルレイバー(RPA導入)、オールハザードマップ整備などについて質問しております。
なお、以下は、市役所移転に関する私の賛成理由です。

1)まちづくりは戦略とスピード
そもそも議員になる、はるか昔、遡ること8年前から議論を行っているそうで、さすがに結論を出す時期を迎えています。
基本構想は「市役所の移転+図書館+科学館+国機関+県機関」の「合築」という手法を用いるもので、全国的には極めて珍しい手法になります。

ここには戦略があって、行政施設はよほど土地に余裕がなければ、空き地に移転が基本。
自治体間競争が盛んな中、土地に余裕ある街では厚木から合同庁舎を持ってこよう…的な水面下の話を、よく聞くところであって、さらなる空洞化に歯止めをかける意味でも合築は戦略として理に適っていると感じています。

2)水害リスクについて
水害リスクがあるのは現市庁舎も、予定地(2-2地区)も同じ話(地盤面の平均標高だと、半地下がある分、現市庁舎のほうが分が悪い。市役所西側駐車場中心(19.3m)と2-2地区用地中心(19.2m)の標高差は誤差の範囲でほとんど一緒)。
厚木北地区、南地区には数万人が居住されるいる中で、論ずるべき水害リスクは居住者の安心安全に対して行われるべきと思います。

※12月議会の賛成討論で、雨量150年確率値(=150年に一度の雨)では50cm程度の浸水が予測されているので、施設を高く建設するなど施設側で対応。それを超える豪雨(1000年確率値では3m)の場合、災害対策本部自体を、温水の「ぼうさいの丘」に移動するよう発言しており、すでにマニュアルの見直しが進んでいます。

3)「不便な土地」と「金を生む一等地」という批判について
この2つを並列で主張されると単純に矛盾があると考えています。建築士の肌感覚で申し上げれば、路線価と容積率のバランスが悪く(=家賃が高くなる)、もともと商売には向いてないように感じます。そうでなければ、私が中学生のころから空地となってしまっている論理的な理由が見当たりません。

4)モータリゼーションから公共交通機関へのシフト
市内におけるバス利用者は平成18年の調査で2344万人/年で、直近の調査では2568万人/年と公共交通機関へのシフトが進んでいます。これは以前ほど渋滞が起きなくなったとか、逆にそれでも渋滞するので公共交通機関へ回避しているとか、高齢者の運転免許返上とか、様々な要因はあると思いますが、確実に公共交通機関へのシフトは進んでおり、その意味で中心市街地に市役所はあるべきと思います。

5)現市庁舎の耐用年数について
鉄筋コンクリート造の法定耐用年数は47年で、現市庁舎は昭和46年竣工で築49年。
メンテナンスを行っているはずなので直ちに影響はないと思いますが、行政機関は合意形成に時間がかかる性質上、今日決めても完成は4~5年先はザラ。
そろそろ考える時期と思います。

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