柳谷直明の教育日記

 教育活動の一部を公開しています。啓成中は令和4年3月に閉校。生徒全員が私の授業が楽しかったと! 有難い声でした。

閉校記念誌の原稿を書きました。

2013年08月20日 15時41分34秒 | 学校
 閉校記念誌を先生方が作成して下さっています。拙稿がようやく完成しました。惜別の会まで,あと3か月になりました。悲しいですね。

 魂魄を鎮めし祈り冬黄葉

 寺小屋式教育所(明治29年)から117年,簡易教育所,上平岸尋常小,茂尻小を経て,上平岸尋常小学校開校(昭和8年)から80周年を迎え2900名を超える優秀な卒業生を見事に輩出した平岸小の歴史にいよいよ幕が下ろされます。御尽力賜っています高尾弘明市長を始め,多田豊教育長,関係諸機関,協賛会,保護者,地域,同窓の皆様のお蔭様で閉校業務をスムーズに進めさせていただいています。衷心より深謝申し上げます。全国で活躍されている卒業生,逝去された卒業生の皆様は我々以上,悲嘆に暮れていらっしゃるでしょう。共に別れを惜しみましょう。
 80年の歴史には,様々な困難が有ったでしょう。戦争という悲惨な時代も経験している本校です。しかし乍ら,いかなる時代でも未来を左右する事業である教育が優先され,地域住民や保護者の皆様の熱意,希望,愛情が子供達へ注がれ,負託に応える教諭が命懸けで子供達を守り・教え・育み,本校教育は充実・発展し続けて来ました。多くの皆様のお力を得て,今日の栄えある平岸小が築かれて来たのです。同窓生は自らを,平岸を,赤平を愛し,郷土や日本の発展に貢献しています。聖業と言える教育へ尽力された赤平の先人諸賢の先見と努力に深甚の敬意を表します。
 書道教育が本校の特色の一つでした。地域の方と共に学ぶ機会が多く,地域との繋がりも特色です。精励恪勤な教職員,協力的な地域や保護者,素直で明るい宝の子供達が本校の誇りです。校歌もすてきです。実直・明朗の校風と子供の夢が歌詞と曲に託されています。淵源を辿ると昭和30年平岸小中学校に学友歌が制定され,昭和41年中学校分離を機に,昭和45年に校歌制定が決定しました。教育大教授に第9代佐々木信安校長が依頼し,完成したのです。来年度から,校舎から聞こえて来ないこの校歌はいつまでも我々の心を支え続けくれるでしょう。
 閉校は終わりでも有り,始まりでも有ります。5年生以下の子供達は来年度から,茂尻小学校で学びます。文豪・国木田独歩が訪れ(明治28年),開拓を志した地が茂尻です。茂尻で書いた独歩の日記の一部が次です。「風吹かば吹け,雨降らば降れ(中略)吾はただ此の天職に真一文字に進まんのみ。」平岸小の最後を託された我々は平岸小の子供達全員が幸福を得るために,真一文字に進み行くのを期待し,応援し,励まし続けます。
 最後に私が好きな校歌の一部を拝し,挨拶を閉じます。
「そびえる校舎 ぼくらのほこり/強い心を きたえてのびる/わたしを育てた 故郷の庭/夢は大きく 未来に向かい/あすの日本を ささえる力/元気な子ども/良い子ども/平岸小学校 わが母校」
 子供達,保護者・地域・同窓・御縁いただいた全ての皆様に感謝し皆様の幸せを教職員一同心から祈り,3月31日までの価値の日々を子供達へ貢献して参ります。
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