少女たちに魅せられて

主にプリキュアとラブライブの感想や考察を挙げていきます

スクスタ22章感想

2021-01-06 20:09:37 | 虹学感想

ミアさんの歌が素敵です

これは推せます(単純)

 

 

ミアさんはこれまで天才的な作曲家としての

描かれてきましたがその才能の影には

歌手としての挫折がありました

彼女なりにできることを探した結果

たどり着いた先が作曲だった

大好きに導かれたわけではないのです

 

 

だからこそ今回彼女はもう一度

歌うかどうかで揺れ動くわけですが

その葛藤は初期の栞子さんの

発想と非常に類似しています

彼女も初めは生徒たちが自らの適正に

合った活動を行うことこそが

幸せであると信じていました

その立場に立つならば

ミアさんは作曲を行うことこそ

幸せであるということになります

 

 

そんなミアさんを歌い手へと

導いたのがりなさんです

彼女はこう言いました

 

「ミアさんの曲には、わかりにくいのかもしれないけど、ミアさんの心の声がぎゅーって詰め込まれているんだよ(中略)私、ミアさんの曲、大好き!」

 

前回しずくさんが部へ行った際には

かすみさんはしずくさんのライブで

彼女の「声」が聞こえなくなったと

話していました

それが同好会の魅力の理由であるならば

ミアさんの歌もミアさんが歌ってこそ

輝けるということになります

心に響く歌は歌い手の心

が歌われてなければならない

それがミアさんがたどり着いた答えです

 

 

そこに虹学がソロ活動である意義も見いだせます

彼女たちの目的は全体としての

ステージの完成ではない

個人のやりたいの追求です

それはともすれば単なる自己満足で

終わってしまいかねない

だからこそ彼女たちのやりたいことと

ファンとが一体になったとき

そのパフォーマンスを超えた

彼女たち自身に心を奪われるのです

 

 

そんなわけでミアさんがとても良かったです

今後どうなるかわかりませんが

また歌う機会があることを切に願っています


虹学アニメ13話感想

2021-01-06 20:07:30 | 虹学感想

とてもとても素敵な回でした

かすみんが声出しの円陣

キャラソンメドレーを背景にした演出

かつてのエマさんの言葉を話すかりんさん

機械トラブル時のりなさんと愛さんのやり取り

雨が降っても帰らなかったファンのみんなと

ステージを延長してくれた副会長

ステージ上での同好会みんなのファンへの言葉

そして高咲さんへの想い

全てが感動的でした

 

 

スクールアイドルフェスティバルは

みんなの夢を叶える場所

でも音楽という高咲さんの新たな夢に

スクールアイドルは直接関わりはしません

ではこの祭典にはどんな意味があるのでしょうか

彼女はあゆむさんにこう話していました

 

「なんていうか、自信がほしいんだよね

        (中略)

 このフェスティバルをやりきれたら

 私だってきっとなんとかなるって

 怖がらないで自分の夢に

 向かっていけるはずだって

 思いたいんだよね」

 

スクールアイドルという視点だけで考えれば

高咲さんは終始応援者です

スクールアイドルフェスティバルは

ゴールどころかスタートですらない

それでも彼女はここに夢へと進むための

意義を見出します

 

 

スクールアイドルは個人の自己表現だけで

完結するものではありませんでした

ソロの活動である虹学であってもです

かつて高咲さんはせつなさんに言いました

 

「ラブライブみたいな最高のステージ

 じゃなくてもいいんだよ

       (中略)

 スクールアイドルがいてファンがいる

 それでいいんじゃない?」(3話)

 

高咲さんからすればスクールアイドルに必要なのは

ラブライブではなくファンの存在なのです

そのファンにはもちろん高咲さんも含まれます

サンシャインの映画において

Aqoursとセイントスノーが

(その後動画配信されたとはいえ)

彼女たちだけの決勝戦を行ったのとは対照的です

 

 

だから雨上がりの屋外での最後のワンステージ

それもラブライブに引けをとらなかった

なぜならそこにはファンがいるから

彼女たちがたどり着いたのは

私たちだけの輝きではなく

みんなの夢を叶える場所

夢へと進む力をくれる場所だったのです

スクールアイドルだけでなくファンも含めて

 

 

そんなわけでそれぞれのキャラの心情が

丁寧に掘り下げられた本当に素晴らしい作品でした

とりあえず今後はかすみさんの髪飾りを見るたびに

しずくさんの顔を思い浮かべたいです


虹学アニメ12話感想

2020-12-21 21:54:11 | 虹学感想

スクールアイドルフェスティバルまであとわずか!

みんなファンと一緒に着々と準備を進める中

高咲きさんとあゆむさんはあの夜のことが

頭から離れません…

 

 

あなただけの私でいるから

私だけのあなたでいて

前話であゆむさんはそう言いました

でも彼女も気がついていた

彼女もまた、大切な人は高咲さんだけでは

なくなってきていることに

 

 

そんなあゆむさんに前へ進む勇気をくれたのは

他ならぬせつなさんでした

彼女はあゆむさんの高咲さんへの想いを

否定せず、むしろ肯定してこう言います

 

「始まったのなら貫くのみです」

 

せつなさんもかつて自分の大好きをしまいこんで

本当の気持ちを見失ってしまった

あゆむさんの高咲さんへの想いもそれと同じ

抑え込めるものじゃないし

抑え込むべきでもない

前に進むことは決して

孤独になることではないから

 

♪走り出した思いは強くするよ

 悩んだら君の手を握ろう(CHASE!)

 

 

 

夢に向かって走り出しても

手を握ってくれる人はきっといる

それはあゆむさんと高咲さん和解後の

帰り道のやり取りにも現れています

 

「前に進むって、大切なものが増えていくって

 ことなのかな」

 

「そうかもね、でもさ、あゆむを最初っから

 かわいいって思ってたのは私なんだからね」

 

前へ進むことは失うだけじゃない

大切なものが増えること

高咲さんのためから

みんなのためへと決意したあゆむさん

そしてみんなのためにの高咲さんは

あゆむさんへの気持ちを再確認するのです

お互いを想いながらも

それぞれの夢を広げていく

結局二人のたどり着いた結論には

大きな違いはありませんでした

 

 

ばらばらだけど、想いは一つ

高咲さんはスクールアイドルフェスティバルを

このように称しました

高咲さんは今後音楽科を目指すことになり

あゆむさんとは離れてしまうかもしれない

でももう、あゆむさんは泣きません

自分の足で進めるから

 

 

虹学が何度も伝えたこと

自分の気持ちは押しつけない

でも自分の気持ちに正直に

押しつけない=表現しない

ということではないんです

 

「自分なりの一番をそれぞれ叶えるやり方って

 きっとあると思うんだよね」(2話)

 

それがみんなの夢を叶える場所

スクールアイドルフェスティバル

次回はいよいよ最終回

どんな結末を迎えるのでしょうか


虹学アニメ11話感想

2020-12-13 22:04:31 | 虹学感想

一度は跳ね返された

スクールアイドルフェスティバルの申請書

より具体的な形を提案するため

他の部活や高校の協力も得ながら

着実に話を進めていきます

そして決まったのは街全体を巻き込んだ

スクールアイドルの祭典

最後には副会長も取り込みながら

無事に承認を得たのでした

…そんな中あゆむさんは高咲さんに言います

 

「私ゆうちゃんだけのスクールアイドルでいたい

 だから、私だけのゆうちゃんでいて」と

 

という最後に全部持っていかれた

重苦しい回でした(好きな展開ですが)

そんな11話(あと2話!)の感想です

 

 

高咲さんはスクフェス(以下略します)について

 

「みんなの夢が集まってそれを全部叶える場所」

 

であるとしていました

しかしあゆむさんはの夢はそうではない

彼女は高咲さんと二人だけの夢を見たいのです

つまり彼女にとってスクフェスの肯定は

自分だけの高咲さんではなくなるということ

スクフェスの否定は高咲さんの夢を

否定することを意味するのです

高咲さんを独占したいという気持ちが

逆に高咲さんと離れる必然を生む

そんなジレンマです

 

 

実際高咲さんとあゆむさんの不和は

せつなさんだけが原因とは言えません

スクフェスとあゆむさんとの隙間

そこに入ったのがせつなさんなのです

 

 

例えば高咲さんが申請書作成のため

せつなさんと遅くまで残っていた場面

あゆむさんも高咲さんを待っていたのですから

一緒に残るという選択肢もあったはずです

でもそれはしなかった

そんな二人の活動についてあゆむさんは

せつなさんにこう言っていました

 

「でも、私にはできないことだよ」

 

自分はスクフェスを応援することはできない

だからそこに入ることはできない

そう捉えることが可能でしょう 

 

 

一方で私はもう一つの解釈を提示します

それは自分にはその能力がないという意味です

せつなさんは生徒会長になるくらいですから

あゆむさんが彼女に対して

自分よりずっと仕事ができるという

イメージを持っていてもおかしくありません

 

 

また憶測ですが後者の解釈ならば

彼女のせつなさんに対する劣等感も感じます

高咲さんをスクールアイドルの世界に導いたのは

せつなさんのライブでしたが

あゆむさんからすれば高咲さんが自分以外で

ここまで心を動かされるのを見るのは

初めてだったのかもしれません

だからあゆむさんは高咲さんへの想いから

スクールアイドルを始めた

でも高咲さんの心に残っていたのはずっと

あの初めて聞いたCHASE!だった…

あゆむさんは思います

せつなさんのスクールアイドルへの

強い想いと覚悟には叶わないのかもしれないと

 

 

また、スクフェスについてはここまで

高咲さんとせつなさんの動きについて

書いてきましたが

スクフェスに向かって奮闘したのは

彼女たちだけではありません

かすみさんの意見箱的な物を始め

他の部活や学校も巻き込むなど

様々な動きが見られました

特にりなさんのスクフェスを

絶対開催させるという決意

そこには自分にできることをする

という強い思いに加え

周りへの深い信頼も見て取れ

彼女の成長を感じます

 

 

だからこそ対象的なあゆむさんの苦悩が

物語に重くのしかかります

最後あゆむさんは高咲さんの

夢ができたという言葉をさえぎり

ずっと二人でいたいと言いました

一話から探していた高咲さんの夢

果たしてそれは何なのでしょうか

そしてあゆむさんの想いは

どうなるのでしょうか


虹学アニメ10話感想

2020-12-08 20:51:39 | 虹学感想

よし、合宿をしよう!

ということで同好会みんなで学校に

泊まり込みの練習をしに行くことになりました

みんなでご飯を作ったり、鬼ごっこをしたり

プールで泳いだりと楽しそうです

そんな中で高咲さんは考えます

学校同士の垣根を超えたスクールアイドルの祭典

スクールアイドルフェスティバルがやりたいと

そんなお話でした

 

 

久しぶりに高咲さんにスポットが当たった

回だったような気がします

そんな彼女とスクールアイドルとの関係は

日常と非日常という関係で

捉えるととても興味深いです

 

 

以前の感想でも書きましたが私は

高咲さんはみている私たちの象徴だと思います

私たちにとってスクールアイドルとは

現実の外側にあるもの

つまり非日常的な世界なのです

 

 

では高咲さんの日常世界とは何なのか

それはすなわちもしスクールアイドルと

出会わなかったら彼女が通ったであろう道です

今回あゆむさんは高咲さんに

本当なら今頃予備校通ってたかも

しれないんだよねと話していました

予備校に通う高校生活というのは

スクールアイドルに没頭する生活と比べると

現実すぎる高校生活という感じがします

それがまさに彼女たちの日常です

 

 

そして、そんな日常からスクールアイドルという

非日常世界に引っ張ったもの

それが1話での優木せつなのライブです

(さらにいえば高咲さんの始まりの歌である

 このCHASE!がせつなさんにとっては

 終わりのうたであるというのもおもしろいです)

せつなさんは高咲さんを日常から非日常へと

連れこんだ存在なのです

 

 

しかしながら優木せつなという存在もまた

非日常と密接に関わっています

なぜなら彼女の本来の名前は中川ななであり

優木せつなはスクールアイドルとしての

非日常の自分に過ぎないからです

今回彼女は次のように言いました

 

「私が今スクールアイドルをできているのは

 あのときのゆうさんのおかげです

       (中略)

 だから、私の大好きを受け止めてくれて

 ありがとう」

 

高咲さんが大好きを受け止めたから

せつなさんはスクールアイドルをしている

つまりせつなさんだけでなく

高咲さんも彼女を非日常の世界に引き戻したのです

 

 

もう一つせつなさんの

興味深い言葉がありました

 

「いつかゆうさんの大好きが見つかったら

 今度は私に応援させて下さい

       (中略)

 ゆうさん自身の大好きを」

 

夢を追いかけている人を応援することで

自分も何かを始めたい

それはスクールアイドルと出会って

彼女が最初に感じたことでした

それが初めて他者によって言及されたのです

しかもそれは高咲さんがせつなさんに

言ったことであるという…

 

 

高咲さんはスクールアイドルフェスティバル

について新しい大好きが生まれる場所

と表現していました

果たして彼女が求める大好きは

スクールアイドルフェスティバルにあるのか

それとも全く別の場所にあるのか

今後の展開に期待です

 

 

そして次回はあゆむさんの回であるようです

今回もあゆむさんが高咲さんとせつなさんの関係を

気にする描写がありましたが

彼女の恋(?)は実るのでしょうか