南極老人からの星空への招待

かほく市天文施設での出来事や星の会の活動ならびに星にまつわる話

UFO

2015-05-01 | Weblog
1番星は西に輝く金星で
2番星は真上より少し西の木星です
木星は今は蟹座にありー2等星です
見た目の大きさ(視直径)は40秒です
ちなみに視力1は60秒の大きさが分かるので
視力2の人は30秒が分かり木星の丸が分かる事に成ります
しかし実際は輝いているため認識は難しいです
木星には現在67個の衛星が発見されていますが
そのうち4個は非常に大きく
小さな望遠鏡でも見る事が可能です
この4つの衛星を発見したのは望遠鏡で初めて天体を観測したガリレオです
ところが紀元前364年に中国の天文学者甘徳が木星近傍に暗い星があると記録してます
これが木星の衛星でないかと言われていますが恒星であるかは不明です
しかし4つの衛星は5等星から6等星と明るさでは裸眼で見える事に成ります
また最も内側を回るイオは最大で120秒離れます
したがって理論上は望遠鏡がなくても裸眼でこれらの衛星が見える事になります
ところが現実は木星本体の明るさがー2等星と明るいため此の輝きによって見えません
例えば木星本体の両側に2個づつならびそれぞれが最も離れれば見えるかもしれません
また4個と同じ方向に並んだ時は木星から光が射たれ様に見えるかもしれません
空気が澄んで気流が安定した時視力の良い人は挑戦する価値があります
実際私のところへUFOでないかと電話をかけてきた人がいます
特に近くに雲があると木星が動いている様に錯覚します
こうなると木星ですといくら説明しても聞く耳を持ちません
動きもふらふらと不自然だししかも良く見ると翼が見えると