南極老人からの星空への招待

かほく市天文施設での出来事や星の会の活動ならびに星にまつわる話

オリオン付近

2011-02-27 | Weblog
日曜早朝5時40分頃かほく市で震度3の地震がありました
震源は高山市で夜半から度々発生し
余震が9時頃まで続いているようです
また かほく市を震源とする地震も24時間内に発生していますが
震度は小さく無感でした

土曜日は観望会が開かれ
無事雲が晴れて3組の方が訪れました
オリオン星雲やニ重星、散開星団を観望しました

写真は22日の撮影で2分ISO800 8枚のコンポジットです

ちきゅう

2011-02-24 | Weblog
日本の緊急援助隊も必死に活動を行っていますが
ビル崩壊現場から日本人不明者がなかなか見つからないようです

NZには二つのプレートがぶつかり合
地震の巣になっています

写真は海洋研究開発機構所属の「ちきゅう」です
海底掘削では世界最高の技術です
和歌山沖の南海トラフの地震の巣と呼ばれる所まで
ポーリングして地震の元の断層の試料を採取します
またプレート下のマントルを採取することを目指しています

26日はかほく市ふれあい館の観望会です
月も惑星も観望時間内では見えません
オリオン星雲が見頃です

かほく市の活断層

2011-02-23 | Weblog
ニュージランドで地震が発生し
日本人も被害を被っているようです

当ブログで再三かほく市の断層を取り上げたが
また昨年国土地理院で発行された最新の都市圏活断層図の
かほく市部分の詳細図を喚起する意味で掲げます

この断層は七尾からかほく市まで続く大断層で
地震が発生するとM7級の大地震になります
図の赤い点線が活断層の位置を示します

地球の地震は表被に相当するプレートがその下位のマントル流によって
移動するために発生します

冷えた月ではこのような地震に相当する揺れはありません
しかし月震と呼ばれるゆれが発生します
地球の地震は震源が数kmから数10kmですが
月震の震源は千km付近と深く
揺れもゆっくりと数10分から数時間も揺れます
これは地球や太陽による潮汐が原因と考えています
その他にも隕石衝突や昼夜の温度差で発生するのもあります

活発化しだした太陽

2011-02-19 | Weblog
電波時計である腕時計が最近リセットされて日付が1月1日になっている
しかもほぼ毎日決まった時刻に0時にリセットされている
その時刻にいた部屋には特に怪電波が出るような物は無い
リセットされる時刻に何をしているか調べて
その結果服を着替えている事が判明した
その行為を慎重に行った結果あるベストを脱ぐと静電気による放電が発生する事が判明した
つまり静電気の出来易いベストを脱ぐと強力な放電が腕時計のところで発生して時計がリセットされてしまうのだ
違うベストに着なおすとそれ以後リセットされなくなった
静電気恐るべし

太陽活動が活発化し最近強力なフレアーが度々発生している
19日7時15分の太陽だ
黒点群が多く出ている

15日に大きなフレアーが発生し
そこから発射された放射能が17日に地球に届いてる
その時中国では電波障害が発生し
イギリスではオーロラが見られた
そのうち日本でも赤い極光が見えるかも

LEDによる照明inなばな

2011-02-16 | Weblog
伊勢湾の奥、木曾川と長良川に挟まれた輪中の里に
LED照明400万個により公園を飾っているなばなの里がある

LEDランプは白熱球と違いあまり回りを明るくしない
そのため真っ暗な中に電球だけが青や赤の光を放っている
例えば木に飾り付けてあっても木が見えず電球の光だけが見える
熱を発しないからあれだけの電球を木に付けても木は傷まないのだろう

あたかも漆黒の中に輝く銀河の星ぼしのように

オリオンと月の女神アルテミス

2011-02-13 | Weblog
12日は観望会でしたが
曇って全くドームを開く事は出来ませんでした
それでもふた組の家族が訪れました
曇っても望遠鏡では星を見る事が出来ると思っていたそうです

前日の11日は北陸では貴重な星空でした
早速居間から撮影したオリオンとアルテミスです

オリオンには多くの話があります
その一つに月の女神アルテミスがオリオンを愛した話があります
アルテミスの兄アポロンは反対し
ある日アポロンはアルテミスにあの光を射落とすことが出来るかと言いました
弓の名手であるアルテミスは難なく光を射落としました
消えた光のもとへ行くとそこにはオリオンの亡骸がありました
アルテミスはオリオンを永遠に見る事が出来るようにと星座にしてくれるよう懇願し
そして毎月そのオリオンのそばを通ることにしました

写真は昴(プレアデス)の近くにあり
12日から13日には愛するオリオンの横を通るアルテミスです

医神アスクレピオス

2011-02-10 | Weblog
先日スライスカッタでキャベツの千切りをしているとき
ついでに私の小指の先もスライスしました
やっと瘡蓋が出来痛みもなくなりました

朝方金星の右上に夏の星座へびつかい座が上っています
星座のへびつかいとはインドの笛を吹いて毒蛇を操るのとは違い
アポロンの子で名医のアスクレピオスのことです

蛇の脱皮が怪我の瘡蓋が取れるのとにており
脱皮することで怪我や病気が治ると思われ
蛇を死と再生をイメージした医の力として
杖に巻きつく蛇の姿を医学の象徴として
今でも所々に使われています

へびつかい座はアスクレピオスが蛇を持っている姿です
この星座で最も明るい星は頭に輝くα星で
蛇の頭を持つ者を意味するラス・ハルマゲと呼びアラビア語です

天文学者のコペルニックスは医者ですので
彼の家紋には蛇が使われています

またWHO(世界保健機構)のマークも地球の中央に2匹の蛇が描かれています




モンキー星雲

2011-02-08 | Weblog
昨日の画像は画像処理が間違ったため
星雲が微かに見える程度でした
そこで処理し直して再度アップします

データ
カメラD70S改造
フイルターLPS=P2
ペンタックス75ED
ISO800
300sec16枚コンポジット(ステライメージVer6

12日は今年初めてのふれあい館の観望会です
夜8時から9時です

今夜10;55から爆笑問題の日本の教養で川口淳一郎がでます

立春すぎて

2011-02-07 | Weblog
大寒末期の豪雪の雪も少しずつ解け始めると
庭木の無残な姿が目につきます

スノーボールアースと呼ばれる全地球凍結は数回発生し
7億~6億年前に発生したときは生物の大量絶滅が起きました

辛うじて生き残った生命体が進化し発展したが
6500万年前に巨大隕石の落下でまたも生物の大量絶滅が起きました
ところが大量絶滅はそのほかの理由でも起きています
その一つガンマーバーストです
金星探査機あかつきと同時打ち上げたイカロスがガンマーバーストの観測に成功しています

ガンマーバーストは太陽の20倍以上の恒星の終焉時の極超新星爆発時に発する放射能で
爆発後の芯にはブラックホールが出来ます

我々の近隣で極超新星爆発が起こると強力なガンマー線でオゾ層が破壊され
紫外線や生命に有害な宇宙線が大量に地表へ降り注ぎ陸上の生命は絶滅します
また気候変動で水中の生物にも影響がでます

このガンマーバーストによる生物の大量絶滅が過去に幾つか発生している事が判っています

生物は幾多の困難を乗り越えてやっと今日まで進化し続けてきました
ところが今度愚かな人類が誕生したために、何時の日か生物の大量絶滅が発生するのでしょうか

地球の生物の春はまだまだ遠い

2月3日の今年初めての撮影がモンキー星雲(NGC2174)です
周りには生まれてまだ若い散開星団NGC2175が輝いています

惑星の噴火

2011-02-02 | Weblog
新燃岳が連日噴煙をあげています
大きな噴石も飛んでいるようです
今のところ大きな災害等人災が発生していないのが幸いです

かほく市に最も近い活火山は白山です
60km南にあり仮に噴火してもかほく市への影響はなさそうです
有史以前の白山は4000m級の山でした
それが大爆発で山頂から中腹までが吹っ飛びました
その痕が地獄谷です
以後残された所から何度か噴火し
現在2702mの高さを有しています
直近の爆発は1659年です
300年から600年の周期で噴火しているので
数年前には群発地震も発生し
近じかかなと思う節もあります

太陽系で今火山が活動しているのは
金星、地球、木星の衛星イオ、土星の衛星エンケラドウス、タイタン
海王星の衛星トリトンです
土星の衛星や海王星の衛星のトリトンの噴出物は溶岩でなく
水蒸気と見られています
従って火山と呼ぶのが正しいか疑問ですが

土星の衛星エンケラドウスは反射率が高く
以前から水蒸気が吹き出て地表を氷で覆っていると考えていました
それが探査機で水蒸気の噴煙を確認し、考えが正しいことが証明されました

また木星のイオはその軌道にばら撒かれたナトリュウームが観測されていたので
早くから火山の噴出物と考えていました
イオは木星の重力、さらにイオの外側を回るエオロパやガニメデの重力を受け
惑星内部がたえず揉まれている状態です
探査機で最初に地球以外の火山活動による噴煙を確認したのがイオです