南極老人からの星空への招待

かほく市天文施設での出来事や星の会の活動ならびに星にまつわる話

太陽の自転

2019-04-24 | Weblog
4月8日に現れた地球規模の黒点が
18日までの裏側に回り込むまで観測できた
最近は黒点の出現が無かったので貴重な観測だった

1645年から1715年の70年間をマウンダー極小期と呼び
黒点が現れずヨーロッパでは小氷期の中頃に当たり病気などが蔓延した
そのおかげでパリなどの都市では下水道が発達した

日本では江戸時代初期に当たり雨が多いが
元禄文化が花開いたのはこの頃である
日本では余り影響が出なかったのかも?




久々の黒点

2019-04-11 | Weblog
数日前から久々に黒点が現れた
暫く見ることができる


日本の天文学者が中心になって
世界中の電波望遠鏡を同時にM87に向けて
中心部の巨大なブラックホールの撮影に成功した

太陽のような恒星は
燃料が尽きると内部からの爆発による支えがなくなり
重力で潰れるが原子同士がくっ付き合い収縮がとまる
これが白色矮星だ
大きさは地球程度だ

ところが太陽の10倍以上の恒星の場合更に収縮が進み
原子が潰れて電子が陽子と結合して中性子星になる
この中性子星の半径は10km程度だ

さらに太陽より40倍以上の恒星の場合
中性子も潰れてブラックホールになる
この場合の半径は1km程度である

しかし銀河中心部にあるブラックホールは巨大で
今回撮影に成功したブラックホールは直径数千億kmである
この様な巨大なブラックホールの成り立ちはまだ正確には不明である