南極老人からの星空への招待

かほく市天文施設での出来事や星の会の活動ならびに星にまつわる話

金星探査機あかつき

2010-02-28 | Weblog
世界中から寄せられた26万人の思いを載せて
いよいよ今年度中に金星に向けて
「あかつき」が種子島から打ち上げられます

半年かけて金星の軌道に到達する予定

その金星は宵の明星として10月まで東の空で輝きます
我々に最も近い惑星で
地球と兄弟星と云われていますが
殆ど分かっておらず謎の多い星です

JAXAのホームページにペーパークラフト素材があります

ベスタ

2010-02-23 | Weblog
4大小惑星で唯一肉眼で見る事が可能な小惑星がベスタです
2月21日は衝で6.2等星でした
大きなクレーターがあり
このクレーターによるものかは不明ですが
ベスタ起源の隕石が地球に落ちています

獅子座の胸あたりアルギエバの横を通りすぎて行きました
写真は2月17日のベスタです
2011年にはアメリカの探査機がベスタに近づきます
詳細な写真を送ってくることを期待したい

今週は天気がよく星空が続いています
2月27日はふれあい館観望会です

エルニーニョ終息か

2010-02-22 | Weblog
10日気象庁は今年春から夏にかけて
エルニーニョが終息するだろうと予測している
インドネシア沖で温められた海水が
南米沖に移動する現象をエルニーニョという

これが発生すると太平洋高気圧の勢力が弱まり
日本の夏は冷夏、冬は暖冬ぎみになる

そこで今年は暖冬暖冬と予測していたが
あまりエルニーニョ効果がなかったのか
結果は厳しい冬

石川のほとんどの自治体は除雪費が底をついている

そうすると来年の冬からは寒くなる?
来年の冬も星空が期待できないのか?

黒い太陽を求めて

2010-02-17 | Weblog
東京の友人から久し振りの手紙が来た
今年の年賀が来なかったので
何かあったかと案じていたが
心臓の手術で2ヶ月間入院していたとのこと
彼は何時もマラソンをやっていたので
まさかの驚きでした

久しく会っていないので妻に
2012年5月21日の金環日食のとき
彼の家へ押しかけるかと話したが

去年の上海日食が頭をよぎった
上海では中国の友人に
当日晴れ間を求めて上海近辺を
あっちこっちと移動してもらった
結果は全く見られず
友人に悪い思いをさせてしまった

そこで次は行く場所を前もって限定せず
前日の天気予報で決めようと
関東か中京か、はたまた関西か
黒い太陽を求めて

第一接触は6時過ぎ
食最大が7時半ごろ
友人のところへ前日転がり込むか
夜中に移動開始か迷うところだ







火星と双子座

2010-02-14 | Weblog
13日はふれあい館の観望会でした
オリンピックのせいか4名の出席者でした

13日天気予報では曇り
ひまわり画像でも大きな雲の塊があり
観望をあきらめていましたが

久々に9時すぎから星空が朝まで続きました

F4 24mm ISO3200 露出30秒 4枚の合成 
自宅での固定撮影 ニコンD40X

火星の衛星の不思議

2010-02-08 | Weblog
火星は衝を過ぎ日ごとに小さくなる

火星の衛星2つを発見したのは1877年だ
その約260年前にケプラーは2つあると予想した
その発想は単純で
ガリレオが木星の衛星を4つ発見すると
地球に月である衛星が1つ
そこで木星との間の火星は2つあると

さらに発見の151年前に出版されたガリバー旅行記の中で
ラピュタの天文学者の話として火星の衛星が出てくる
火星の2つの衛星は他惑星の衛星より変わった特徴がある
大きさは22kmと13kmと小さく
フォボスは高度が低く7.7時間で1周する
これは地球での人工衛星を見るように
西から東に1日に2回まわってくる
ダイモスは5日に1回東から西へまわってくる

これをラピュタの天文学者は若干数字は違うが
ほぼ当てている
151年前にどうして知りえたのか
2つ衛星がある事すら凄いのに
その公転周期までも







2月15日

2010-02-04 | Weblog
15日夕方6時前
かほく市では
西の水平線近くに
順に金星、木星、月が縦に並びます
金星は-3.9等星で、
木星は-2.0等星
月は月齢1.3の細い月です
太陽は5時35分頃沈みます
日没後30分ですが
これらは明るいので
金星が1番星
木星が2番星で
金星は6時4分には水平線に沈みます
木星は15分ごろ沈みます

腕を伸ばし水平線から握りこぶの範囲に
雲が無ければ見えるでしょ

2月

2010-02-02 | Weblog
日本では明治5年まで2月の新月(朔)が1月1日で
新しい年の始まりでした
これは中国文化圏での旧暦です
今年は2月14日です

旧ローマ帝国では1年が10ヶ月でマーチ(3月)から
新らしい年の始まりでした
その後2ケ月加えて1年を12ヶ月にしました
1年の最後の月が2月です
その名残が2月の28日という中途半端な日数です

その後国によって異なりますが 
キリスト教の文化圏では12月25日から新年になったり
3月25日からであったりと色々あります。

2月はかっては国によって新年を迎える月であったり
年末であったりです
いずれにしても現在の1月1日は天体と全く関係の無い日です。