南極老人からの星空への招待

かほく市天文施設での出来事や星の会の活動ならびに星にまつわる話

かほく市生涯学習フェステバル

2012-09-29 | Weblog
11月3日はかほく市中央図書館で生涯学習フェステバル天体事業コラボ企画と銘打って

天体写真展示
不思議な音色の演奏会
天文公開講座「宇宙の歴史と星の一生について学び地球の生命の尊さを知ろう」
と題して金沢大学名誉教授中西孝氏による講演

天体観測室での口径40cm望遠鏡による木星の観望等
盛沢山の内容です

曇天の場合はミニプラネタリウムの予定です

そろそろ展示用の天体写真を準備しなくっちゃ

明日は旧暦8月15日
15夜で中秋の名月です
12時19分に満月になります
台風が近づいているため見られないかもしれません



オーバーホールの成果

2012-09-26 | Weblog
先日GPD赤道儀を初めてオーバーホールを行いました
昨日極軸をセッティンッグし
ガイドなしでの
M13の撮影です
スカイセンサーで2点アライメントを行い
月明りのため2分間露光です
ガイドなしでスカイセンサーのみでも星が流れていないので
まづまづの成果です

8枚撮影してコンポジットしました

M13とはヘルクレス座にある球状星団の一つで
距離は地球から22000光年離れています
そして銀河系の円盤の外にあります

直径100光年で数十万個の星が密集しています
1光年の範囲に1000個の恒星があり
われわれの太陽にもっとも近い恒星まで4.3光年ですから
球状星団は超過密な状態といえます
またこの中心部にはブラックホールが存在すると考えています

赤道儀のオーバーホール(2)

2012-09-23 | Weblog
体じゅうに湿疹が出来て毎日痒くてたまらないが
薬の性か新しい湿疹の出は少なくなった
医者に言わすとどうもウイルスによる一過性の可能性が高いとのこと
しばらく今処方してもらった薬を続ければ治るでしょうとのことでした

今日は赤道儀の赤経体の分解・清掃・グリスアップを行いました

分解でシリンダーを固定してあるリングねじを外すには
曲軸視環止めのねじ穴からイモねじを3か所緩めて
蟹目になっている2か所の穴のところを六角レンチを差し込み回転すると
外れました

組み立てでのウオームギヤとスクリューネジの調整が難しく
スクリューネジ固定の3か所の六角ボルトの締めぐわいで
モーターの負荷が異なります

後は北極星を覗いての曲軸調整だけです

分解組み立てをやっている間は腰の痛みや湿疹による痒み小指の痺れは忘れていました
それにしても日中のドーム内はまだまだ暑いです


赤道儀のオーバーホール

2012-09-20 | Weblog
GPD赤道儀を使い始めて20年近くになる
そこでオーバーホールを行う事にしました
ネットで検索すると分解・清掃・グリスアップの手順が載ってあり
簡単そうなので自分でやってみることにする

まず赤緯体の分解です
六角レンチですべてが分解出来ました


分解で少し気をつけるとすれば
下部の本体固定ワッシャーを固定してあるいもねじです
またこのワッシャーは蟹目のねじになっているので
両穴に六角レンチを同時に差して回すと取ることが出来ました

グリスをつけずに本体を合体すると抜けなくなります

分解したパーツのグリスをパーツクリーナーで綺麗に除去しました
そして二酸化モリブデングーリスをタップリ縫って填め込みました
今日はとりあえず赤緯体のみとし
赤経体は明日とします

狂った極軸

2012-09-17 | Weblog
これまで夜になってもドーム内は暑く
ドームへ入る気がしなかったが
やっと夜涼しくなり
先日久しぶりにドームを開いた
早速M27亜鈴星雲の撮影に取り掛かった
ガイドのDSIが写らない
仕方なくスカイセンサーのみの3点アライメントで撮影した
結果星像は僅かに流れて点にならなかった
久々の画像処理も思うようにならない

日中が少し涼しくなってから赤道儀のオーバーホールをしてみるか

写真は昨年8月30日に撮影したM27です
惑星状星雲の仲間で
恒星が寿命が尽き赤色巨星の周りのガスをふくらみ
自らの重力ではもはや引き込むことが出来なくなり
どんどんガスが広がってく様子で
芯には地球ぐらいまで縮小した白色矮星が残ります
中では活動していませんが
燃え残りの光は表面まで出るのに
あまりにもギュウギュウなため100億年ほどかかります

次の異変は何か

2012-09-15 | Weblog
1か月前から太ももに湿疹が出来た
そのうち徐々に広がり今では体じゅうに広がった
仕方なく皮膚科の医院に行った

M57の様なリング状の湿疹は体の内部に異常がある可能性が高い
内科へ行って精密検査をする必要があるとのこと

とりあえず薬を飲み1週間後に変化がなければ
紹介状を書くからダークマターを見つけるため
人間ドックで調べる必要があるとの事

やっと腰の痛みが取れ後は小指の痺れだけかと思いきや
更なる難問が待ち構えていたとは

来週にはいかなる判決が下されるか

写真は昨年10月撮影したM57リング星雲



県からの手紙

2012-09-12 | Weblog
先日石川県から手紙が届いた
何だろうと開封すると
石川県シニアマイスター活用事業へのご協力
のお願いについてとあり
若い技能者への指導を行っていただける方に登録をお願いし
中小企業や組合,協会等へ派遣する趣旨とのこと

認定対象者は60~70歳の技能士特級、1級とのこと
離職する前は
職業訓練指導員の資格もあり
技能士検定委員も務めてきた
協会でも技術員として協会主催の講習会の講師を何度も務めてきた


ここへきて立場は違えども
一度縁が切れた身には再び行う意欲が湧かない

燃料が燃え尽きて活動が終わった恒星が
白色矮星になったばかりで
新星や超新星爆発を起こさずに
美しい惑星状星雲の姿を眺めながら
静かにその余生を楽しもう

写真は12日朝3時の東の空
月齢25の月と明けの明星の出
ISO6400,F3.5,露出5秒

カメラ遍歴

2012-09-09 | Weblog
8日は観望会でしたが生憎の空模様
プラネタリュームの投影会となりました
ところが参加者はほとんどハイアマチアの方ばかりとなりました
星座の話でなく星談義となりました
解散後カメラや望遠鏡を購入するのに
奥さんは良く理解を示してくれますねとの話になった

思いだしてみると
カメラに触ったのは中学の時で
この時は兄の二眼レフを借りて池谷・関彗星を撮影したのが始まりかもしれない
その後高校ではオリンパスのハーフサイズの一眼レフを父から買ってもらった
就職してから自分のお金で初めて購入したのがニコンFGであった
これはショウインドの展示用を店長とひたしくなって安く手に入れた
その後ニコンFM2を手に入れた
世の中オートフォーカスの時代となり撮影会に参加すると
周りはジージーと音を立てる中静かにレンズを回していた
しぶしぶ?ニコンF601を手にした
その後時代はデジタル化の波に

そこでニコンD70sを購入
次にニコンD40Xsを購入して
ニコンD70sを天体撮影専用に改造した
その間コンデジとしてカシオQV2800を天体撮影用に購入
水に浸けて使用出来なくなった
上海日食に動画撮影をとコンデジのキャノンパワーショット10を購入
その後カメラのデジタル化はどんどん進化し
最後にニコンD5000を動画と星夜撮影用に購入しました

今は年金暮らしとなり今後カメラは買えません
ニコンD70s、D40x、D5000そしてパワーショット10の4台
パワーショットは一般の単三電池、D70sは100Vで変換して使用
D40xとD5000の電池は共通して使えるので
電池の寿命がなくなって使えなくなることがないよう
長く大事に使う予定

奥さんに感謝感謝!!



またレントゲン撮影

2012-09-06 | Weblog
7月に首の骨を診るためにレントゲン撮影をしましたが
今度は腰の骨の撮影です
中腰で10L水を汲んだバケツを持ちあげた途端
腰に激痛が走りました
全く動けず翌日妻の運転で整形外科に行きました
骨は歳相応の状況で骨折や椎間板等に損傷がなく
足の痺れがないので筋肉疲労とのこと
局部麻酔と炎症を抑える注射を打ち湿布薬と痛止め等の薬を処方してもらいました

レントゲンとはX線のことですが
これは電磁波の一種で波長と周波数の違いでγ線からX線、紫外線、可視光線、
赤外線、そして電波と続きます
人間の視神経が捉えるの可視光線のみです
マムシは赤外線を見る事が出来、蝙蝠は超音波を見る事が出来る
ただし超音波は光の仲間でなく電磁波ではない

星からは色々な電磁波が出ている
1054年に超新星爆発を起こしたM1星雲は
光学望遠鏡つまり可視光線で見ると蟹に見えたのでかに星雲と呼ばれている
しかし写真で長時間露光して撮った姿はとても蟹には見えない
色々な電磁波を出しているのでX線で見ると全く違った姿が現れる
中心部の中性子星の周りに降着円盤とその両極からジェットが噴き出ている姿が見える
この部分がX線を出しその周りを包むガスは可視光線を出しているのでそれぞれ異なる姿になる
紫外線や電波でも可視光線とは少し異なる姿が捉えられている

写真は我が家の望遠鏡で撮影した技術不足?のM1である
超新星爆発によりガスが吹き飛ばされている姿である

なお人間の骨からはx線が出ているのでなく
体の外からX線を通過させると骨の部分が少ししか通過しないので
写真には体の中の骨が写ることになる

くじら座

2012-09-02 | Weblog
くじら座は秋の星座だ
ペルセウスの持つメデューサによって石にされ海底に沈んだ

今頃は夜半に真南に現れ
ベガサスの四辺形の対角線の延長上にミラがある
ミラはくじらの心臓でまさに見えなくなる
というのはミラは有名な脈動変光星である

今年の8月12日が極大日で2等星であったが
来年3月から4月ごろは10等星と全く見えなくなり
再び2等星になるのは7月である

紀元前2世紀ごろは不思議な星と注目されていたが
その後忘れ去られて星図からも消されていた

1600年頃再発見されたが当時は新星と思われていた
恒星は永遠に明るさが変わらないものと信じてられていたから
数年後に再発見し周期的に変光する不思議な星としてミラと名付けた

さらに不思議なことに彗星の様な尾を持っている
通常赤色巨星の末期はガスを吹き出し星の周りを取り囲む
これが惑星のように見えるので惑星状星雲と呼ぶ
ところがミラは移動が速く吹き出したガスが後方にたなびき
彗星の尾のように見える
なお可視光線では見えず紫外線で見える

くじらの心臓は長期の変光星で
メデューサの頭に輝く星も不気味な変光星で
3日で2等星から3等星に変化する有名な食変光星だ
昔の人は物語にぴったりな星を選んだものだ

くじら星座が見ごろの秋にはミラは6等星以下になり見られなくなる
写真は極大日の9日後のミラである