初売り 福引

２日早朝・・・・・　と言っても６時４０分だけど

七色を連れて、

初売りに出発した。




七色地方の初売りは、江戸時代から続くもので、お茶屋さんの前には前日から人が並び、熾烈な争いが毎年繰り広げられる。


寒いのも並ぶのも人ごみも嫌いな隊長は、

お目当てのデジカメの整理券さえもらえれば、それで良かったのだが、

何だかおばさん達が目の色を変えて福袋に押し寄せている姿を見て、

ワタスも参戦せねばなるまい。という気持ちになり、・・・・・なんで？？

別に欲しくもなかったけれど、せっかく来たので、流れにまかせて福袋を買った。





隊長が参戦中、

早寝　早起き　朝ごはん　の七色は、

車の中で、ひたすら朝ごはんを待っていた。


隊長が戦利品を持ち帰った後、ようやく車の中で朝ご飯を食べたのだった。

七色にとってはいい迷惑な初売りである。　





　「　こうみえて　ななタンは　ふくいぬ　でしゅ。　ふくぶくろには　まけない　みりょくが　あるでしゅ　」


自称　福犬の七色。


できることなら七色に、福引させたかった・・・・・・

初売りで、何度くじ引きをしたことだろう。

それなのに、ことごとくハズレ、

ハズレなしのくじ引きですら、ビリ。　




よって、初売りでもらえた物は、コレだけ。




　「　くじびきは　ふくいぬ　ななに　まかせて　あんしん　　」　字余り。　新年の一句。



頭に乗せてあるのは、携帯電話を買った時に、くじ引きをしてもらった千円。

これがくじ引きで当たって、１番嬉しかった。

だけど、

１等は１万円。２等は５千円。３等は３千円。・・・・・千円は一応４等だけど、ハズレなしのビリだった　



車屋さんでは、車を買った。

車を買ったのだから、そりゃあもちろん、ハズレなしの福引きがある。　


これは、これだけは、何とか七色に引かせたいと思った。




　「　とくぎは　くじびきの　ななタンでしゅが　なにか？？　」



隊長の心配は、箱の中に、七色のマズルが果たして入るのだろうか？？ということだったが、

そんな心配はいらなかった。


なぜなら　その福引は、なんと・・・・・　


七色が経験したことのない


ガラガラ　ポンだった・・・・・。　





　「　ななタンは　こんなところに　きとうは　なかった・・・　」



こうして、車を買っても、七色の特技を生かすこともできず、

温泉宿泊券も、ガソリン満タン券さえも当たらなかった・・・・・・チーン





正直、初売りに行った意味はあったのだろうか？？　と自分に問いかけた隊長だった。　





車屋さんでは、ホクホクの焼きイモをもらった。七色にとっては、温泉宿泊券よりも、全員プレゼントの焼きいもの方が、当たりくじだった。　
そんな初売りに、ワンパンチ　


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