ななブンイレブンの前に、
みじろぎもせず、ただ1点を見つめ、佇んでいる少女が居た。
一見するとヤンキーに見えるが、
実像は、
特別じゃないどこにもいるわ。少女Aだった。・・・・・・中森明菜の 「 少女A 」 を知らないヤングはお母さんに聞いてみよう!
「 ななタンは いぬのおきもの。 ななタンはいぬのおきもの。ななタンはいぬのおきもの・・・・・ 」
「 自分は犬の置物 」 だと必死に自分に言い聞かせ、
己の中で、怖い人間社会から隔絶した世界を作り上げ、自分を守ろうとしていた。
そして、目を閉じた。
そこは漆黒の闇の中。彼女は孤独の闇の中にその身を沈めた。
「 だれにも ななタンのすがたは みえましぇん 」
彼女は誰にも見られたくなかった。
誰の声も聞きたくなかった。
誰にも触られたくなかった。
おお~、脆くて壊れそうな孤独な少女よ。
目を開けてごらん。
そこに見える人は、お前を孤独の闇から救い出してくれる救世主となるだろう。
「 たいちょう! 」
~~ Fin ~~
朝起きると、庭は一面の銀世界。
少女Bは言った。
「 おいしそうでしゅ 」
・・・・・・綿菓子じゃね~よ
少女は、綿菓子のように、雪を食べてみた。
「 つめたいでしゅ 」
・・・・・そりゃそーだべ。
そして、ピンときた。
「 これに いちごシロップをかけたら おいしくなるでしゅ 」
・・・・・かき氷じゃね~よ。
「 これで かおをあらうと いろじろに なりましゅよ 」
・・・・・・おしろいパウダーじゃね~よ
そしてまたピンときた。
「 したの せかいに あしを ふみいれるチャンスでしゅ 」
いつもは、下に行かれないようにデッキにリードを固定しているが、
今日は、リードを付けて、フリーにした。
自由を得た少女は、
好きなだけ臭いをかぎ、雪を食べ、土を掘り起こした。
そうだ。これが真の自由解放だ。
誰もこの自由を奪うことなどできないのだ。 たとえそれが隊長だったとしても。
少女はそう確信し、いつもは禁止されている 臭いかぎを思いっきり楽しんだ。
「 すー はー すー はー 」
すると・・・・
何かの臭いに反応し、
少女の内なる情熱がマグマとなって、一気に体から噴出した。
マグマとなった熱情を誰が止めることができよう??
・・・・・いや 誰もできまい。
できるのは、バターが冷えるのを待つだけだった。
およそ10分、
「 パイパ~イ 」 という隊長の声で、
彼女は、我に返った。
そして思った。・・・・・もう孤独は嫌だ。
そして、自分を愛してくれる人の元に駆け寄り、
こう言った。
「 どうか なかへ いれてくだしゃい 」
隊長は言った。
足を拭かなきゃ入れてやるもんか。
「 この ぞうきんで おねがいしましゅ 」
孤独から逃れる為に少女が差し出したものは、1枚の雑巾だった。
~~ Fin ~~
短編小説2編にお付き合い、ありがとうございました。・・・・・小説だったのか??
ななブンイレブンで待つ、ビビリMAXの七色と、庭で狂喜乱舞する七色があまりにも対比的だったので、小説にしてみました。・・・・・だから小説なのか??
少女A 少女B2つの顔を持つ 少女ななに 1発
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みじろぎもせず、ただ1点を見つめ、佇んでいる少女が居た。
一見するとヤンキーに見えるが、
実像は、
特別じゃないどこにもいるわ。少女Aだった。・・・・・・中森明菜の 「 少女A 」 を知らないヤングはお母さんに聞いてみよう!
「 ななタンは いぬのおきもの。 ななタンはいぬのおきもの。ななタンはいぬのおきもの・・・・・ 」
「 自分は犬の置物 」 だと必死に自分に言い聞かせ、
己の中で、怖い人間社会から隔絶した世界を作り上げ、自分を守ろうとしていた。
そして、目を閉じた。
そこは漆黒の闇の中。彼女は孤独の闇の中にその身を沈めた。
「 だれにも ななタンのすがたは みえましぇん 」
彼女は誰にも見られたくなかった。
誰の声も聞きたくなかった。
誰にも触られたくなかった。
おお~、脆くて壊れそうな孤独な少女よ。
目を開けてごらん。
そこに見える人は、お前を孤独の闇から救い出してくれる救世主となるだろう。
「 たいちょう! 」
~~ Fin ~~
朝起きると、庭は一面の銀世界。
少女Bは言った。
「 おいしそうでしゅ 」
・・・・・・綿菓子じゃね~よ
少女は、綿菓子のように、雪を食べてみた。
「 つめたいでしゅ 」
・・・・・そりゃそーだべ。
そして、ピンときた。
「 これに いちごシロップをかけたら おいしくなるでしゅ 」
・・・・・かき氷じゃね~よ。
「 これで かおをあらうと いろじろに なりましゅよ 」
・・・・・・おしろいパウダーじゃね~よ
そしてまたピンときた。
「 したの せかいに あしを ふみいれるチャンスでしゅ 」
いつもは、下に行かれないようにデッキにリードを固定しているが、
今日は、リードを付けて、フリーにした。
自由を得た少女は、
好きなだけ臭いをかぎ、雪を食べ、土を掘り起こした。
そうだ。これが真の自由解放だ。
誰もこの自由を奪うことなどできないのだ。 たとえそれが隊長だったとしても。
少女はそう確信し、いつもは禁止されている 臭いかぎを思いっきり楽しんだ。
「 すー はー すー はー 」
すると・・・・
何かの臭いに反応し、
少女の内なる情熱がマグマとなって、一気に体から噴出した。
マグマとなった熱情を誰が止めることができよう??
・・・・・いや 誰もできまい。
できるのは、バターが冷えるのを待つだけだった。
およそ10分、
「 パイパ~イ 」 という隊長の声で、
彼女は、我に返った。
そして思った。・・・・・もう孤独は嫌だ。
そして、自分を愛してくれる人の元に駆け寄り、
こう言った。
「 どうか なかへ いれてくだしゃい 」
隊長は言った。
足を拭かなきゃ入れてやるもんか。
「 この ぞうきんで おねがいしましゅ 」
孤独から逃れる為に少女が差し出したものは、1枚の雑巾だった。
~~ Fin ~~
短編小説2編にお付き合い、ありがとうございました。・・・・・小説だったのか??
ななブンイレブンで待つ、ビビリMAXの七色と、庭で狂喜乱舞する七色があまりにも対比的だったので、小説にしてみました。・・・・・だから小説なのか??
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