曲がり角で みつけたもの

思秋期になり曲がり角に差し掛かってきました。その中で感じた事、見つけたものを記事にしていきます。

以心伝心ならぬ、以心反心?

2013年05月17日 | これって介護?

今、私の周りには、同居の夫の両親(GオさんとBこさん=要支援1、と2)と、近くに住む弟一家と同居の実家母(=一応3年前には自立の認定)の3人がいて、今年に入ってまず、Gオさん、そしてBこさんと介護認定を受けることになり、今、実家の母親も、足の手術後で為の歩行困難があります。

その為、3人の病院への付き添い他、いろいろあるのですが、まあまあ、オット=とどちゃんも出来ることはやってくれるし(当てにはならんが、はっきり言って=能力的に出来ないことがある)、弟夫婦も共働きとはいえ、知らん顔と言う訳ではない。

私も、パートに出ているものの、時間はある程度融通をつけることのできる職場なので、今まで、なんとかなってきたが、これからはそうはいかないかもしれない。

10日ほど前の時には、かなりの困ったチャンになっていた、実家母。

今週初めに、リハビリに連れて行った時は、少しはこちらのこうやったらもしてくれて、連れて行くのも楽だったので、思ったよりも時間が早く終わり、実家でちょっとお茶したんだ。

以前の母親に戻ってきた感じで、どっちみち休みを取ったから、このまま、疲れてなければ、車でとこか気晴らしに行こうか?と誘ったら、とっても嬉しそうになって、

「でも、家族に迷惑を掛けているから、今日は大人しくしている。少し、家の中を歩いて、出来ることはやってみる。それから、また、連れて行ってもらうね」

って母親は言ったんだ。

先週のやってもらって当然(ふんぞり)の態度からは考えられないでしょ?

それに、明日のリハビリは弟が行ってくれる事になっているから、やれやれと思っていたのね。

が!がが!

 

昨日はたまたま一日の仕事だったのだが、実家母から電話が掛かってきて、いつもなら、携帯電話は留守録にして、直接出ないようにしているのだけれど、緊急の電話かもしれないので、直接出た。

いつもなら、留守碌にメッセージを要領よく入れている人なのに、電話に出て、「今仕事中なんだけど…」と言っても、くどくどと、○○の薬がないとか、その薬だと合わないから、違う薬を今から持ってきて欲しいと言う。

でも、明日夕方リハビリの予約が入っていて、診察もあるので、明日出してもらったら?と言うのだけれど、どうしても今晩欲しいからと言う。

1の薬はA医院で出してもらってくれ。2の薬を弱くしてほしいからこれはB医院で出してもらいたい。最悪似たようなものでいいから、市販の薬でいいから買ってくれ。

どうしても今日欲しい。

って、電話をよこしたのが、もう4時近く。

仕事が終わってから2件回るのは無理だし、今は総合病院の方で出してもらっている薬で、それも、20日まで出してもらっているし、どう考えても、こんなに早く足りなくなるわけが無いし、それに、薬を変えるなら、明日診察を受けての方がいいだろうと思って、明日じゃ駄目なの?と言うのだけれど、

最悪、買ってきてくれればいいから。

って、その薬は処方箋がないと売ってくれない種類のものなんだよね。

仕方ない、ジャスト5時に職場を飛び出して、とりあえず、処方箋がないと駄目な方の1の薬を出してくれるかどうかA医院に走った。

○○ですが、1の薬が今晩飲む分からなくて、代理ですが出してもらえますか?と聞くと、ちゃんと、総合病院から、退院の日に今までA医院で出されていた薬が出されていると言う事が伝わっていた。

20日までの分が総合病院から出ていますよねと言われたが、1の薬はまだ残っていたので、出されなかったんですが、うっかりしていたら、今晩の分から足りなくなったようです。と言うと、先生と話しをしていたが、出してくれる事になり、他の薬も一緒に出しますか?と聞かれたので、どうせ、またこなくてはならないので、一緒に出してもらう事にした。

で、すみません。2の薬なんですが、これは、整形外科から出された薬なんですが、どうも、飲むと調子が悪いので、もう少し弱い薬が欲しいと言っているんですが、出してもらえますか?と、言って見た。

すると、先生と相談して、処方してくれる事になり、やれやれ。

出された薬を持って、急いで、買い物をして、仕事の荷物も含め大荷物で、自転車をぶっ飛ばして、実家に行くと、実家近くで、見覚えのあるわんこと、自転車で散歩させている、手抜き飼い主が!

な、なんと、弟とそのわんこであったよ!

え?あんた、今日は早いんだね?私こんな大汗かくことなかったじゃんとか、思いながら、弟から鍵を預かって、実家に入った。(義妹はまだ帰宅していなかった)

「1の薬も、2の代わりの薬も、A医院で出してもらったから。」

と言うと、ここのところのこわばった顔ではなく、以前の柔和な顔になって、「普通は出してくれないから、無理かと思っていたのに、A先生よく出してくれたね。」なんぞ言ってます。

こっちも、余計な事は言わず(薬の飲み方だとか、いろいろね、言いたい事はあったけど)

「よかったね。ちゃんと、薬の事も退院の日も連絡が入っていて、受付の人もお母さんの名前を言ったらすぐカルテを出して先生と話しをしてくれたよ。」

実は、明日は弟がリハビリに連れて行く日になっている。

もしかしたら、弟には言いにくかったのかもしれない。

けれども、電話ではなくて、直接だったら、私も叱ってしまったかもしれない。

電話をもらった時には、丁度スタッフ打ち合わせ中で、声を荒げる事も出来なかったから。静かに話して、仕方ない、なんとかするしかないかと思ったのは正直医療スタッフと一緒だったから。

けれども、その時に、一緒に薬の事を考えてくれて、そして、最後に、「でも、よしこさん、偉いね。私だったら、明日先生と相談しなさい。ガッチャン!って切っちゃうわ。ちゃんと話しを聞いて、今から届けるんでしょ?私はそういう風に出来ないから。本当は、そう言っちゃいけないんだけどね。よしこさん、優しんだね。」

って言ってくれたんだ。

そうしたら、不思議なもので、優しい気持ちになれるんだね。

たぶん、昼間ひとりでいる時に、だんだん、足が痛くなって、痛み止めを飲みたいけど、この薬、ちょっと強いから飲みたくないな。でも痛いと寝れないし…。ってどんどん不安になってきちゃったんだね。あると思えば、不安が和らいで、飲まなくてもやり過ごせるかもしれないって思えたよ。

さっきね、ニュースで認知症の悪化は家族が作っているかもっていうのをやっていた。

愛情があるから、逆になってしまう。

こちらは「愛情があるから」しっかりしてほしいと思って、言っているんだけれど、言われた方は叱られたとしか思えずますますわからなくなってしまう。接し方を変えるだけで、認知症が改善するっていうのをやっていて、実際、特に顔の表情がとても柔らかくなっていたのに驚いた。

考えてみたら、私、ずっと、叱っていたかな?

以心伝心ではなくて、以心反心、あるいは乱心になってしまっていたのか。あるいは自分の気持ちが鏡のように映っていたのか。

でもな、怒らないで、叱らないで、相手の言う事を認めてじっくり聞くっていうのは、自分に相当余裕が無いと出来ないことだなあっていうのも、また実感している。

きっと、振り子のように、対し方も揺れてしまうんだろうなあ~。

 

さて~、超きびし~~弟のサポートでのリハビリ、どうなるでしょ~~~???

来週の月曜日は、固定が外れる予定の、診察日。

こっちもど~~なるかな~~~??

 



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