ええ~っと、現実から逃げてばかりもいられない。
とりあえず、なんとか、リハビリにも連れて行かなくてはと、時間を夕方にしてもらって、移動の時間もかなりかかるだろうと、余裕を持って(余裕がある予定)実家へ迎えに行った。
まず、第一の難関は、母親が裏口の鍵を開けられるか否か。(玄関は2段の段差を下りなくてはならず、ひとりで歩行器を使っては無理なので)前日、弟からのSOSの時に、私が実家の裏のカギを預かる云々があったんだけど、母親が自分で開けられるから、預からなくていいと言い張り、裏だって、段差が低いとはいえあるので、手を伸ばしてひっくり返ると困るとの心配あり。
一応、裏口のカギは開けられた。まあね、その時の母親の顔を表現するのはやめときましょ!
それから、ああせい、こうせいとせかされながら、玄関に誘導。まずは、玄関のステップの段差、まずは靴を履かせてからと、学習いたしました。とにかく立ったら座るのが大変。座ったら立つのが大変。玄関に靴をすぐ履けるように置いて、その上に歩ける方の左足を乗せて、座らせる。そして、靴を履かせて、歩行器をあてがって、つかまって立たせる。
そこから平らなところはそのまま、歩行器をぽこぽこ移動しながら、玄関の外に出て、更に階段をゆっくり下ろす。一応片方は緩い段差の階段なので、なんとか、降りる方は、クリア。
さて、そこから、車まで、歩行器でなんとか移動して、さて、車のステップ。片足で乗るのは大変。とりあえず、一度後ろ向きにして、腰かけさせて、向きを変えさせようとするけれど、萎えてしまっている手で体重を支えるのが出来ずに、ここも苦戦。
と、ここで雨が降ってきたから傘がいると母親が騒ぎ、本人は濡れることはまずないんだけど、必要だと騒ぐので、取りに戻る(こっちはとりあえず車につんどきゃいいだろみないなね(^_^)v)歩行器を畳んで車に詰め込んで、いざ、出発。
病院の入口は、大きく屋根が張り出して、車いすの乗降には差し支えないようになっていて、一旦、そこに横付け。車いすを取りにいって、さて、車いすに移乗させようとするも、先に立ってしまい、降りれない。一度座らせて、体の向きを変えて、左足を前に出させて立たせ(これがむずかしい。ただでさえ利き足で片足立ちをするのは難しいのに、足のあるところよりも下に足を出して立たなくてはならないのだから。)車いすと本人を支えて、なんとか、車いすに座らせると言うより、落とすと言った方が正確か?
ロビーまでは車いすを押して入り、受付は自分で車いすを動かしていって、通路の方に移動して待つように言い置いて、急ぎ車を駐車場へ。
雨が降ってきたけれど、歩行器とその他の荷物があると、傘なんぞ持ってはいけないので、とりあえず必要なものだけ持って、母親のところへ。
しかし、歩行器が幅を取るし持ちにくいし、それを持って車いすを押すのは非常に大変なんだけれど、母親、何度言っても自分でもう、車いすを動かす気はなし。
エレベーターを乗るにも、右足を上げて前に出している分、場所を取り、歩行器が邪魔になり乗るのも、他の人に迷惑を掛けながら。見かねた人が、先に歩行器だけ持っていったら?と声を掛けられると、母親すまして「大丈夫です。娘が持っていますから」
リハビリ室につくと、そのまま車いすに乗って待てばいいのに、ソファーに座ると言いだし、待っていた人が、あわてて左右に分かれて場所を開けてくれると、
「じゃ、ここに座らせて。」って自分で立って、向きを変えてすわれっつうの!
「え?後ろ向きにしてくれればいいじゃん。」って車いすの背を乗り越えさせろってか?
仕方なく自分で立って、大騒ぎの末、ソファに座り、「ほれ、早く歩行器を広げなきゃ!(呼ばれても立てないと言いたいらしい)」
「ちょいまち!車いすをかたずけてから。車いすと歩行器を一緒に持っているんだからね。置いて来ないと両手が開かないんだよ。」
車いすを端に置き、歩行器を広げるのに、どうしても自分の方に(私の方に)広げないと広がらないし、広げる時に手を挟みそうなので、さっとは用意できないんですが、それが待てない。
「だから!こっちに向けてくれなきゃ!早くこっち!」
ちゃんと広がらないまま、持ったら転ぶような状態でわたしたろかと思いましたわ。ほんとに憎たらしい言い方で、避けて座ってくれた人たちも更に、よけた!
やっと、セットで来たので、さて、私もちょっと一息と思ったら、
「あんた、まだ、仕事があるでしょ?私が入院中に忘れ物したのを、ナースステーションで預かってくれているから、取りに行かなきゃ!」
ムムム、取りに行って頂戴だろがああ~~。と心の中で叫びつつ、仏頂面でナースステーションへ。
戻ると呼ばれて中に入るところ。一応ひとりで歩行器で中に入って行く後姿が見えたから、廊下で一休み。
次の予定日には弟が付き添う予定で、弟の来れる時間に予約を取らなくてはと思っていると、母親に次の予定日の時間は大丈夫だったかと聞くと、すまして、「大丈夫」
思いっきり邪魔になるところで、歩行器から車いすに乗せろと言いだし、ここは部屋の前で出入りに邪魔になるからここまで移動してというのがわからない。
「いいから、ここに車いすを持ってきて」と居座ってしまい、他の人の出入りができなくなり、中から、担当の整体師が2人出てくる事態になってしまった。
なだめなだめ、少し移動させ、そこで、担当の整体師の方と話しをし、
「すみません、次の予約なんですが…」と言いかけると母親が「その話はもう、終わっているから。ちゃんと予定時間を取ったから。」と言いだしたが、整体師の先生、困った顔をして、
「いやあ、申し訳ない。1時半と言われるんですが、4時半しかできないんですが、ご本人様が待つからいいと、おっしゃるんです。」
「いや、次回は弟が来てくれるんですが、4時半では無理だと思います。私もその日は夕方まで仕事でどうしても都合がつかないんですが。」
というと、「一応外来のリハビリは午後は4時半しかないものですから、お迎えだけお願いできませんか?」
横で、母親は「だって、別にいいの!1時半に来て待ってるから!」
「だからね、こっちが来れないのよ。ひとりで帰れないでしょ?だから、無理なんだよ。」
母親、じれて、バタバタしてましたが、もう、こっちはいい加減腹も立っていたので、
「じゃあ、今週はもう、リハビリは来れないので、来週でもいいですか?どうしてもこなくては駄目ですか?連れてくる自身が大変なので、付き添える日に出来ないでしょうか?」
すると、整体師さんが「○○さん、ご自分で今日やったこと出来ますね?○○さんは意欲もあるし、なんでもご自分で出来るから大丈夫ですね。じゃあ、来週に予定しましょう。」
となって、ほっと、一安心。
まだぞろ、会計がどうたら、なんだかんだ、ぶうたれてましたが、とりあえず、他の人に迷惑がかかるのを少しでも減らすために、歩行器を横の方に置き、母親を車いすに乗せたまま邪魔にならないところで待たせ、会計をすませ、駐車場の券を清算し、(もう、これもいちいちなんだかんだ言ってますが、もう、ムシムシヨ~~)車いすを車寄せの近くに移動させて、ブレーキをかい、
「車を持って来るまで、ここで動かないでいてよ。車を出すのに時間掛かるよ。いい?私が車で自分で動いちゃダメだからね。」
車を寄せて、なんとか車にぶち込み実家へ。
さて、今度は玄関の外階段の上り。
いやあ、やはり萎えている手足で、歩行器につかまって片足でぴょんと階段を上がるはとても無理な話ですね~~。
仕方ない、抱えあげようと思いましたが、重いわ。ほんと重いわ。
なんとか、玄関の中に入り、さて、玄関の上り口。一応手すりもあるんですけど、本人力一杯つかまってプルっぷるしてるんですけど、手すりもガタガタ行っちゃってますけど、うんもすんも持ち上がりやせん。
後ろ向きに座らせて、なんとか、ずり上げたものの、今度は立ちあがれやせんぜ!
やはり、入院中のベットに座っているだけの生活で、すっかり筋力は失われ、ふにゃふにゃになっちまってます。なのに!口だけは…という、にっくったらしい輩になっちまいました~~~。
どう考えても、こっちの方がリハビリだわ(;一_一)
ま、今週はリハビリなしにしちまったし、とにかく10日までは私、正直言って息つく暇もありやせんので、これにて失礼
ぶりぶりしたまま、家に帰った私、Gオさんが、「どうだった?」と五月蠅く聞いてくるので、いやさ、夕飯の準備も超高速でやらんやらんとってとこに持ってきて、実家母の話しは、ほんと、したくない気分だったんですよ。でもさ、相手は心配して聞いてくれているわけだし、仕方なく、「困ったさんになって、こんなにくったらしい事言ってます。」なんぞ言ったら、Gオさん、「しょうがないよ。娘だもんで甘えてるだよ。いいじゃん、甘えさせてやってや」なんぞ言うから、
「冗談じゃない!やってほしかったら、ちゃんと、やって下さい。って頼むべきです。」
Gオさん「いいじゃん。娘なんだから何言ってもさ。」
私「娘だから甘えてる?何言ってもいい?もう、嫌だ、行ってやらない!金輪際やってやらない!娘だってそう思うんだからね、嫁さんじゃあ、絶対やってくれないよ。」
Gオさん「え~~?そうかなあ。娘でもそんな、気を使わなきゃならない?いいじゃんねえ。娘なんだから。」
よしこ、大噴火!
なんとか、押さえていたものが爆発しました!
いや、別に人に危害は加えないですけど。心の中でね、大噴火よ。
誰に対しても、何かしてもらう時にはお願いし、してもらったらありがとう。これ当たり前のことじゃあありやせんか?
実際実家母に、子どもだから、やるのが当たり前。嫁だからこれをするのが当たり前で、頼むものではない。という気持ちがあるから、今回の事態があるわけで、私は一緒に住んでいるわけではないから、顔を見ないようにしようと思えばできますけど、これ、嫁さん(もちろん弟も)、たまらんぜ!わたいなら、仕事と偽って、家に帰りたくないな。
ま、ウチのGオさんとBこさんは、まだ、まともつうことで。
ええ、ええ、実家母に比べたら、ホント、かわいいじじばばですわ。
始め、介護認定を受けるとか手すりをつけるなんて言うのに、抵抗していたBこさんも、最近じゃあ、あちこちに自慢しちゃって、あんたんとこも、手すりつけりゃいいのになんぞ言ってますからね。
何かすれば必ずありがとって言うしね。
最近、私の言う事ちゃんと、聞くしね(時々はあれ?つうこともしますけど、ご愛嬌です(^_^)v)
その後、一応毎晩実家に電話をしていますが、徐々に落ち着いてきました。
ちょっと、反省の様子も見られではありますが、なかなか人のやることがいちいち気になる性格は一気には改善されず、今日はどうもヨメちゃん、臥せっていて顔を見せないらしいです。
ま、無理もありやせん。
一応、弟も始めなんでリハビリに行かなきゃならないんだなんて、言ってましたが、なんとか都合をつけようとしている姿勢も見られるようになったので、まあ、少しずつ前進ですかね。
歩行器の歩行と同じで、小さな一歩ですが、出るかで出ないかで全然違いますからね。
それにしても、動けない人を動かすのは本当に大変ですね。
介護の大変さ。
少し実感し、まだ3人だよ~。もしかしてオットあるいは自分も介護になるかもじゃん。今後どうする~~?の恐怖もひしひし押し寄せた1週間でした。