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物語を食べて生きてます

アニメや小説など物語に感謝を込めて

深読み探偵大神空也 ふぁいる二十七 友達の友達は友達

2007-11-11 22:26:51 | 深読み探偵 大神空也
「友達の友達は友達、世界に広げよう友達の輪」
 ある晴れた日、大神が頭上、手で輪っかを作って叫んだ。
「どうしたんです急に、懐かしいことを」
「なんすかそれ?」
 微妙に世代ズレを感じさせるリアクションをする、ユリ&椿。
「いいフレーズだよな。
 これが実現すればきっと世界は平和になるんだろうな」
 何があったのか遠い目をして言う大神。
「まあそうですね」
「私の発言にうそは一つもない。 
 うん、男らしく誠実さを感じさせるセリフだよ」
「だから何なんです」
 ユリは大神との長い付き合い付き合ってあげているが、
 椿の方は飽きたのかさっさと携帯ゲームなどをやり出してる。
「いやなにね、このセリフを言ったお方の言葉が真実。
 虚飾にまみれた世論に、真実という一石を投じた英雄。
 だとするとだ」
「だとすると?」
「戦争が始まるんだよ、ユリ君」
「せっ戦争ですか?」
「そうだ、何と言っても疑わしいと言うだけで
 戦争を仕掛けるお国の仇敵がうようよいる国だよ。
 こりゃもう戦争を仕掛けられるに違いない。
 しかも、あちらさん不景気になりかけ、国民の不安を逸らすのに
恰好のイベントではないか」
「戦争がイベントなんですか?」
「そうだろ。この間なんて、もう勝利が決まっている戦争だったし。
 というわけだ。
 今のうちに我がビルの地下にシェルターを作り、食料を大量に買い込むのだ」
「その心は?」
「新たなる戦後の闇市で大儲けさ」
「呆れ果てる、風が吹けば桶屋が儲かる理論ですね」
「ご免。我が国の大臣だもん、きっと馬鹿じゃないと愛国心がちょっとだけ
出たのさ。はあ~もういいや、パスパス。
 景気づけに焼き肉でも食べに行こうか」
「マジッすか。もう、ワックワク、行きましょう。直ぐ行きましょう。
 知り合いの財布は、僕の財布。
 さあ、焼肉店へゴー」
 光速で割り込んできた椿が、もうノリノリで大神を引きづり出した。
 その光景にユリ。
「まあ、おいしいものでも食べて、不景気を追い払うのもいいかもね」
 ユリは事務所の戸締まりをして、大神達の後を追うのでした。
「ねえ、俺の奢りって確定なの?」
「当然っしょ」
「レディーはお金なんて無粋な物持ちませんのよ」

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ちなみに今回、分かる人だけ分かって下さい。
 って記事引用しなくても分かるよね。


深読み探偵大神空也 ふぁいる二十六 えっ!

2007-11-08 23:49:39 | 深読み探偵 大神空也
「えっ!」
 職場に大神の感嘆符が響く。
「どうしたんですか?」
 ユリ尋ねる。
「しっ知らなかった」
「だから何が?」
「そうだ。私だけが知らなかったなんてことなんてないんだ。
 そうだ、そうだ。
 これは、政府の世論誘導に違いない。
 なるほど、なるほど。
 あやゆく、政府に踊らされるところだったぜ」
 一人でぶつぶつにやにやする大神。
「どうしたんすか」
 ひょいと表れた椿がユリに尋ねる。
「ああ椿ちゃん、なんか一人でトリップしてるのよ」
「ああ、ボケたんしょ。若ボケ。
 そんなことより、ケーキ買ってきたっす」
「そうね。お茶にしましょうか」
「わーーい。これテレビで有名なんすよ」
「ふん。愚民め」
「「なんですって」」
 女二人に睨まれても、へこたれない大神、胸を張る。
「ふん、知っていたかね。
 実は今まで景気は良かったんだぞ」
「そうらしいですね」
「そうらしいだと。何を言うか、どこが景気いいんだよ。
 給料上がらないわ、サービス増えるわで、世のサラリーマンの9割(推定)
は苦しんでいるんだぞ。それのどこが景気いいだよ。
 少なくても俺は実感してないぞ。
 なのに世は景気いいと浮かれていて、そして今日この記事だ。

<“街角景気指数”4年ぶり低水準、原油価格高騰が要因
  内閣府が8日発表した10月の景気ウオッチャー調査によると、3カ月前と比べた街角の景況感を示す現状判断DI(指数)は前月比1.4ポイント下落の41.5と、7カ月連続で悪化し、2003年5月以来4年5カ月ぶりの低水準となった。横ばいを示す50を下回ったのも7カ月連続。ガソリンや食品の値上げに加え、改正建築基準法の施行に伴う住宅着工戸数の大幅減が響いた>

「はあだよ、はあ。
 景気が悪化、回復してねえっての。
 普通なら、ここで自分だけが景気が悪かったんだと思うが、深読み探偵は違う。
 この記事に政府の陰謀を嗅ぎ取った」
「はあ?」
 ユリ、小馬鹿顔。
「すごいっす。どんな陰謀すか?」
 椿は乗り気。
「聞きたいかなら教えよう。
 これは、政府の愚民操作なのだよ。
 今までは、景気が悪いと人気が落ちるので、
 景気のいい統計を発表して国民の不満を逸らしていたんだ」
「じゃあ、今度は何で景気の悪い統計を発表したんです」
「いいところつくねユリ君。
 これはだな。
 こけたライバル党への牽制だよ。
 躍進したライバル党。
 →景気悪化
 →ライバル党が躍進したから景気悪化
と3段論法で国民の思想を誘導するんだよ。
 ちょうとライバル党も勝手に転けているし、いい止めだよ」
「すると、選挙に勝つために景気悪いと発表したと。
 馬鹿ですか」
「ふん、これだから愚民は。
 政府の陰謀を暴けるのは、やはりこの深読み探偵しかない。
 くっく、書くぞ書くぞこれを本にして、ベストセラー。
 俺にも遅れて、バブルがやってくるんだーー」
「バブルバブルで、うっきうき。僕もバブル経験してみたいしょ」
 椿はもうノリノリ。
「そうか、よーし椿君もバブルを味わってくれ。
 お台場で、お立ち台だ」
「いえーい。フリ振りダンス」
 椿はもう机の上でダンスし出す始末。
「はあ~頭痛い」
 といいつつ、ちょっと味わいたいな~と思うユリでした。

深読み探偵 大神空也 ふぁいる二十四 流行語

2007-11-07 23:22:46 | 深読み探偵 大神空也
「深読み探偵を辞める」
 大神は、事務所の前に立つ宣言をした。
「突然に、ビックリっす」
「駄目よ椿ちゃん。相手にしちゃ」
 驚く椿に、窘めるユリ。
「だってバイトっすから」
「それはもう終わったの。今は私の助手なんだから、
ツッコミ入れなくてもいいわよ」
「わかったっす」
 二人で納得しあい、デスクで書類整理を始める二人。
「給料未払いの責任を…」
 ビュッ
 一瞬で大神の喉元に突き付けられるペン先。
 ユリ高速の早業、その動き誰も見えなかった。
  これぞペンは剣より強。
 大神の命を握ってユリはニッコリ。
「払いますよね、所長」
「こわっ、心臓がバックバクで怖いっす」
 ユリの気迫は、本物。
  ぶるぶる震える椿、冷や汗たらたらの大神。 
「えーー、辞意は撤回します。
 私はクチベタですから」
「意味不明っす」
 顔が???の椿。
「よろしい。全く何を言い出すんですか」
 長年の付き合いユリは、別に普通に納得。
「いやなに。
 これ流行らせたら、儲からないかな?」
「流行る?」
「そうだ。
 首相の辞任に続き、野党のトップもこの発言。
 これは、時代が言わせたセリフだよ。
 つまり、辞めるとは時代の言葉なのだよ」
「また訳の分からないことを」
「どういう意味っすか」
「椿ちゃん」
「いや、聞きたいっす。興味シンシン、ワックワク」
「そうだろ。
 もはや、忍耐強い日本人など過去。
 この国のトップですら、直ぐ辞める。
 嫌なことに立ち向かうんじゃない。
  逃げて逃げて逃げまくる。
 これぞ、21世紀のトレンド。
  これでストレスフリー社会実現への道。
 とうわけで、辞める健康法を私は提案する」
「おおお」
「直ぐ書ける辞表3点セット。
 辞めるマニュアル。
 辞める数珠。
 辞める女神像etcetc
 そして止めは
 辞めるを辞めたく成ったら。
  クチベタグッズを販売。
 これは売れる売れるぞ。
  さあ椿君早速、HPを作って販売だ」
「ううううんん、ワクワクしてきたーー。
 儲かったら、ボーナスでるっしょ」
「出す出す出すぞー」
「おーーーーーーー」
 意気投合する二人。
「はあ~辞めたくなってきたわ。
 あら、私も言っちゃった。流行るかも」
 ユリもちょっと大神を手伝う気になるのだった。

深読み探偵 大神空也 ふぁいる二十三 ブームに乗って

2007-11-04 01:11:35 | 深読み探偵 大神空也
「来た来た来た来たーーーー」
 大神はガッツポーズで叫んだ。
「どうしたんっすか社長」
「おっ椿君か。
 きたぞ来たぞ久々の金儲けの匂いが来た」
「うわーーそりゃワックワク。
  僕の時給も上げてよ」
「うっ流石現代っ子。
 ユリ君と違ってツッコムまえに昇給交渉をするとは」
「経済感覚がないと生きていけないのが今の世のなかっしょ」
「そんなことはないぞ。金より浪漫」
「でも社長は、大金ゲットに浪漫を見出してるんでしょ?」
「っうこれもユリ君とは違った角度の鋭いツッコミ」
「時給交渉は後として、一応アルバイト」
 椿はここで出咳払い。
 ちょっと俯いて、顔を上げたときには驚き顔。
「うわーー社長、どんな深読みしたんですか?」
「そうあからさまでも、まあないよりはましか。
 これを読みたまえ」

<400歳の貝>アイスランド沖海底で発見 最長寿の動物?
 英バンゴー大の研究チームが、アイスランド沖の大西洋の海底から、400年以上生きた二枚貝を発見した。これまでに見つかった最長寿の動物の可能性があるという。研究チームは「シェークスピアがハムレットやオセロを書いていたころに生きていた」と驚き、この間の気候変動や環境変化を探るのに役立てたいとしている。(毎日新聞)

「これがどうしたんっすか。食べるとおいしいのかな。
 分かった。この貝を捕まえて高級食材として売るんすね。
 アイルランドに旅行っしょ」
 諸手をあげて大喜びの椿。
「だから、さりげなーーく希望を入れない。
 それに、その読みは浅い浅いぞ椿君」
「浅いなんて、僕は立派なレディーだ。乙女心が傷ついたっしょ」
 自分の胸の谷間を見て、頬を膨らませ拗ねる椿。
「セクハラっしょ」
「ちょっと待て、話しがずれてるぞ」
「胸の問題は乙女にとって深刻っす、ずれてない」
 頬を膨らませ猛抗議。
 たじたじ大神。
「そんな怒らない、またパフェ奢るから、ね」
 大の大人が小娘のご機嫌取り。
 冷静に考えて何で自分が椿のご機嫌を取らないといけないのか疑問。
 俺って所長だよね、偉いんだよね、雇用主だよね。
 でも、椿のご機嫌を損ねると、後ろに控えたお方のご機嫌も損ねそうなので
 我慢の大神。
「約束守らないと、メッタメタのバッキバキだからね」
「うん、私は約束を守る男安心したまえ。
 それで話の続きだが、長寿といえばどんな動物を思い出すかね椿君」
「う~亀っすか」
 怒っていたのが演技かと疑うほど、直ぐさま普通の顔に戻っている椿。
「そうだ、ズバリだよ。
 亀は古来よりなんとなく長生きしそうだからと、
  神様になったり、掛け軸に書かれたり、彫り物になったりと
  そりゃ~もうヒットキャラクター。
 それもただ、何の科学的根拠もなくそんな気がするからでだ。
 ならば、この貝。
 科学的裏付けがあるんだ、こいつは健康ブームの追い風もあって、
 ワールドヒット間違いなしの掘り出しもの。
 現物を押さえ、更に肖像権も押さえてしまえば、
  アニメ、フィギュア、マンガ、ご神体にと展開先は無限。
 巨万の富が転がり込んでくるぞ」
「凄いっす、ワクワクが止まらないドッキドキだーー」
「そうだろそうだろ。
 キャッチコピーは
 400年生きる二枚貝を食べて、君も長生きだ。
 どうよ」
「すばらしいっしょ」
「よーーし、二枚貝の買い占め。肖像権の獲得。
 忙しくなるぞーーー」
「付いていくっしょ、社長。
  だから取り分は5:5っしょ」
「やっぱり、現代っ子だね君」

 

深読み探偵 大神空也 ふぁいる二十二 ぎりぎり歴史は繰り返さなかった

2007-11-02 23:05:04 | 深読み探偵 大神空也
「歴史は繰り返す」
 探偵事務所の窓からビル街を眺めながら渋く言う大神。
「イエーイ。社長、背中が煤けてるっしょ」
「はれ? 君誰? ユリ君は」
 そこには、いつもの冷静なツッコミ役ユリでなく
  赤毛のショートカットの元気少女がいた。
「ユリねえは、湯煙ドッキドキの休暇っす」
 どうも有給で温泉に行ったらしい。
 優秀なユリでも、大神に付き合うのは疲れるのだ。
「で、君は?」
「ういっすアルバイトに雇われた椿でーーす」
 ツッコミ役がいないと話が進まないので、
  他の小説で暇そうな人物をユリがアルバイトに雇ったらしいです。
「そうなんだ。ちなみに背中が煤けてるって褒め言葉じゃないよ」
「知ってるっす」
 元気一杯答える椿。
「そうなんだ。まあいいや気を取り直して。
 歴史は繰り返す」
「ふ~ん、長く生きてりゃ同じ事もあるっしょ」
「まあ、それを言っちゃおしまいなんだけど」
「気を落とさない、落とさない。
 で何があったんすか?」
 疲れるな~と思いつつも、
  一応アルバイトなので先を進めてあげる椿。
「何か調子狂うが。贅沢も言ってられないか。
 これだ。
<福田首相、党首会談で連立政権申し入れ>
「これに対して、速攻で拒否しないで協議すると返事をしたというではないか。
 これで誰もが思い出す。
 政権に釣られて、自民と連立を組んだ野党 第一党。
  ああ昔は凄かったのに、今じゃ見る影もないもんな~の党。
 それと同じ事が繰り返されるのか?
  それに、民主党って、元を辿れば自民党だし。
 もし、ここで連立が成立すれば、こりゃもう」
「ドッキドキのどんでん返し」
「ちがーーーーーーーーーーーーーう」
「こわいっす社長。顔アップあっぷ」
 予想通りの反応に、してやったりと大喜びの大神。
「これぞ孔明もびっくり天下一分の計だったんだ。
 民主は反自民党票を集めるための第二自民党。
 いざとなったら一緒になる計画だったんだ。
 これぞ、どっちにころんでも自民の天下。
 凄い凄すぎる、誰がこんな計略を立てたんだ。
 その人物こそ、日本の孔明と呼んでも過言ではない」
「流石社長、深い読みっす。
  あれ?」
 椿の尊敬の眼差しに自尊心満足の大神だったが、
  椿が何かに気を取られたのが気になった。
「これっす。
<民主、連立政権提案を拒否> 
 もしかして、社長の深読みはず」
「はっはっっは。そうかまだ天下一分の計発動の時期でないと読んだが」
「いや、単なる…」
「椿君、パフェとか好きかね。奢るよ」
「わっくわくの、棚からぼた餅しょ。
  じゃあ、お気に入りのケーキ屋にゴーー」
 椿は喜び勇んで飛んでいき。
  大神はユリ君よりは扱いやすいかもと
  軽い財布を片手に歩き出すのであった。

  
 

深読み探偵 大神空也 ふぁいる二十一 美の魔力

2007-10-17 00:14:56 | 深読み探偵 大神空也
「改名する」
 大神が突然改名宣言をした。
  まあユリは慣れたもの、無視はしないが余り相手にもしない。
「へえ~それでどんな名前ですか?」
「深読み探偵 大神空也など古い。
 つねづね読者が何でこんなに少ないと悩んでいたが、
  それは名前が悪い。
 そこで、こう変える。
 美しい深読み探偵 大神空也」
「なんですそれ? 日本語の意味が分かりませんよ。
 もう、子供じゃないんだから、意味無いことは辞めましょうね」
 ユリは幼児をあやすように笑顔で説得。
「無いことなど無い。
 美しいことこそ大事なのだ。
 古今東西、人は美しさに惹かれ大金を払ってきた。
  くそーーなんでこんな簡単なことに今まで気付かなかったんだ。
 兎に角 美しいと付ければ、格差社会の勝ち組は貰った」
「はあ~」
 ふとユリが呆れ視線を外すと、デスクに置いてある記事が目に入った。
< <美しい国づくり>企画会議に4900万円…2回で解散 >
「もしかして、これに影響受けたんですか?」
「そうだ。
 もしこれが<国づくり>企画会議だったら、どうだ?
 4900万も大金払うか? 払わないだろ? 納得いかないだろ?
 だが、あら不思議、頭に美しいと付ければ
 なんとなく、納得出来そうじゃないか。
 これぞ、美の魔力。
 よって、内も美しい深読み探偵と改名。
 はっは、これで我が探偵事務所の依頼料も一桁上げても誰も文句言うまい。
 なぜなら、美しいから」
「はいはい。
 でも、依頼人のいない内には関係ないですね」
「はっは」
 大神の渇いた声が事務所に木霊する。

深読み探偵 大神空也 ふぁいる二十 難事件

2007-10-16 00:13:54 | 深読み探偵 大神空也
「読めない」
「どうしたんです」
 いつもなら 屁理屈つけて深読みする大神が悩んでいた。
「意図が分からないのだよ、ユリ君」
「所長でも分からないなんて、どんな記事ですか?」
「記事ではなく、テレビ番組なのだが」
<Aッ子にお任せ。初音ミク特集
 内容はニコニコで見てね>
「ユリ君は、どんな感想を持ったかね?」
「え~と、オタクはきもい。
 あれ、これってそんな特集番組でしたっけ?」
「初音ミク特集。
 この番組、初音ミク特集とタイトルを打つ
 当然、日頃ガンダムとかシャナとかをこのチャンネルで見ているターゲット層
 がなんとなく釣られて見てくれるだろう。
 自局にターゲット層集中で視聴率アップ、ここまでのあざとい戦略は分かる」
「そうですね」
「だが、結果はどうだ。
 秋葉原で ピンポイントで選んだとしか思えない人達へのインタビュー。
 別に秋葉原、普通の見かけの人達も結構いるぞ。
でどこで見つけたか 出てきた青年
 で趣味に金を湯水に使っているとわざわざ紹介
  まあ趣味に金使ってDVD買ってとのメッセージとも取れる」
「そうですね。ピンポイントとインタビューは勘繰りすぎでは?」
「そうとも思ったが。
 次からだ。
 ソフトの紹介、これはいい。たとえ台本があっとしても。
 で次からだ、わざわざ笑いものになるように
  青年達にソフトを使わせ。
 その後は、ソフトと関係なし。
  オタクは社会のクズとでも言いたいような後半へとなる」
「そうですね。特に後半の印象が強いですよね」
「でだ。
 これは、ソフトの紹介したいのか、オタクを叩きたいのか。
 真意がいまいち読めない」
「う~ん、ただ単にオタクが嫌いなんじゃないですか?」
 大神ユリ説無視、理由そんなの深読みじゃない。
「仮説は四つ。
①派閥争い。深夜アニメ担当者が出世しそうになり
  足を引っ張りたいライバルが作った。
②意味なし。番組の穴埋めに作った特集で意図無し。
  徒然なるままに流れに任せて作った
③ツンデレ。この番組はツン、深夜アニメでデレ
④実験。将来もっと大きいことをするための実験だった。
  その内、年金特集とか言って、いつの間にか内容はCMになってるとか。
 さあ、どれだ。みんなの意見待ってるぜ」
「誰も読んでませんよ」
 ユリぽつり。


深読み探偵 大神空也 ふぁいる十九 アニメは素人の世界

2007-10-14 00:23:34 | 深読み探偵 大神空也
「ジャパニメーションという言葉を知っているかね」
「なんです、藪から棒に。知ってますよそれくらい」
 百合は大神突然の質問に意図を把握出来ないまでも答えた。
「そう、普段アニメなど見ないユリ君ですら知っているほど
 日本のアニメは有名。
 だが、これは知っているかね。
  このアニメを生み出しているのはプロではない
  好きで好きでたまらない人達が集まった同人達なのだよ」
「そんな~、何を言っているんですか。
 生み出しているのは、プロでしょ」
「無知め、この記事を読みなさい」

<アニメ 制作現場から悲鳴 労働環境改善求め協会設立へ
  休みなしで原画を200枚描いても月数万円、社会保障や退職金もない--。アニメ大国と言われながら、長時間労働と低賃金で人材離れが進むアニメ制作現場の労働環境を改善しようと、アニメーターや演出家が13日、「日本アニメーター・演出協会(JAniCA)」を設立する。アニメ業界でこうした団体ができるのは初めてで、賃金アップや残業代の支給を業界に訴えていく。(毎日新聞)


「プロとは、その道で生計を立てている人達のことをいう。
 なのにこの人達は、喰っていけない。
  すなわち、アマなのだよ」
「確かに、生活出来ないですね」
「そうだろ、これでは日本のアニメは全く売れてないみたいではないか。
 しかし、実体は世界中で売れている。
  一体どこでピンハネされているのやら」
「ピンハネだなんて。経営は難しいのですよ」
「しかしだな。これでは自分の足を喰って、食いつないでいるようで
 いつか、足はなくなってしまうぞ」
「そうなれば、どっかから持ってくるんじゃないですか?」
「なんてことを、製造業は海外からで戻ってきてるというのに。
 く~立てよ労働者、搾取する資本から権利を奪え返せ。
 そうか、アニメ業界だけ共産主義にすれば全てはうまくいのでは。
「無理です」
「そんな一言で切り捨てなくても」
「無理は無理。
 プロボクサー、売れない作家、売れない漫画家、売れない歌手。
 世の中、好きなだけでやってる職業は沢山ありますよ」
「何と現実的なことを言う。
 アニメ業界の皆さん、大神空也は協会設立がうまくいくこを祈ってます。
  そしてますますの発展を、アニメはメイドインジャパンで」

深読み探偵大神空也 ふぁいる18 日本征服

2007-10-02 00:17:07 | 深読み探偵 大神空也
「くっく」
 大神の新聞を持つ手がぷるぷる震えている。
「どうしたんですか?」
 ユリが心配そうに声を掛けた。
「日本侵略だーーーーっ」
「はあ?」
 大神絶叫、ユリ首傾げ?
「まずいぞユリ君。
  今日本に着々と侵略の魔の手が迫っている。
 どうする、今のうちに正義の味方戦隊を用意しておかないといけないのか」
 バキ ボキ ドガ
  音声オンリーで何があったか察して下さい。
「落ち着きました所長」
 ニッコリユリに、ぶるぶる大神。
「ああ落ち着いた、落ち着いたから。拳は引っ込めようね」
「はい。では説明して下さい」
「これを見て下さい」
<日○・朝○・読○が提携>
「まあ、こんな大企業でも生き残りに必死なんですね」
「なに呑気なこと言って、ちょっと待って落ち着きます。
  落ち着きますから、拳引っ込めて」
「はい。では落ち着いて説明を」
「日本代表する三大メディアが合併。
 これはすなわち日本の言論界の征服に等しい。
 そしてそれはマスコミに踊らされる大衆を牛耳ったと同じ。
  どんなにいい政治でも、世論調査で支持率が下がっていることにしたり。
  健康に悪いことでも、健康にいいと言いたい放題。
 盾突こうにも、対抗する社がないから、反論すら出来ない。
 まさに、日本征服。
 一紙独裁。
  もはや、メディア様の天下だ」
「毎度毎度よくもまあ~」
「だが、嘆いてはいけない。
  悪があれば正義もある。
 秘密戦隊を結成だ。
 深読み戦隊タンテイジャー。
  俺レッドやるから。
  ユリ君はピンクを。
 あと適当なのを3人見繕ってこなくては。
  早速スカウト開始だ」
 大神は、ユリが止める間もなく出て行ってしまった。
「あ~あ。
  まあ、お腹がすいたら帰ってくるでしょ」
 ユリは、パタッパソコンを開き
  自分のブログを開く。
「今は個人発信。
  大艦巨砲主義は古いですわよ」
 ユリは、ふふと笑いながら何なら記事を書いている。

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深読み探偵 大神空也 ふぁいる十七 当事者になって初めて分かる

2007-09-25 23:10:57 | 深読み探偵 大神空也
静かに静かに、椅子の上座禅を組んでいる大神
 その姿 どこか近寄りがたいまじめ案雰囲気が漂っている
 じっとして仏像の如く動かない
「どうしましょ?」
 取り敢えず話を進めるためユリが近寄ってみると
  机にはいつも読んでいる新聞が開かれたまま置いてあった。
「どうしたんですか、所長。
  いつもみたいに、適当な記事を読んで深読みしないのですか?」
 ユリが話しかけると、大神はカット見開いた。
「自分がまだまだ甘いと反省していたのだよ、ユリ君」
「どうしたんです。いつもは失敗しても堪えた様子もない所長が」
 ユリは、慌てて大神の額に、その手を当て、熱を測りだした。
「何これ?」
「いえ、熱でも出たのかと」
「色々言いたいが、まあいい。
 今日は記念すべき再出発の日だからな」
「本当にどうしちゃったんです。所長」
 ユリがもう恐慌を起こ寸前のような顔で驚いている。
「当事者になって初めて分かることってあるんだな」
「なんですそれ」
「いやーー分かっちゃいたん。
 うん、分かっちゃいたんだが、それでもなんとなく
 テレビや新聞でニュースが流れれば
  それは9割は正しいって思っていた。
 最低でも、客観部分は正しく、推論部を疑えだと
  そう信じていた。
 その私の愚かな目を覆っていた、瘡蓋をこの記事達が
 剥ぎ取ってくれた」


主人公の少女が斧を振り回して敵を惨殺していくゲーム
主人公の少女と同じ黒のゴスロリ服を着て実行
なんらかの影響を受けている

「なんですかこれ?」
 ユリは小首を傾げる。
「まあ抽象的に
 本来 殺人などは不道徳なので扱わないのが信条だったのだが。
 多分、私も知らなければ そんなゲームがあって
 影響を受けっちゃたんだと、きっと洗脳されていた」
「洗脳?」
「うむ。これはマスコミの洗脳だな。
 事実を言ってゲームアニメなどを批判する分にはいか仕方無しだが。
 事実を歪曲して、ゲームアニメを批判する。
  どう考えてもゲームアニメを批判ありきで、話を作ってないか?
 すなわちこれ、ナチスなどが得意とした洗脳だな、うん。
 裏で糸を引いているのは、ゲームアニメ業界と敵対する
 文○省か? それともアウ○ドアレジャー業界か?
 それとも教育委○会。
 はっまさか日本のコンテンツ業界に驚異を抱いたハリ○ッドとか」
「何を突っ走っているか分かりませんが。
  だんだ調子出てきましたね」
「そうとも、世の中嘘だらけ、真実は小説より奇。
 どれだけ深読みしてそれが荒唐無稽に聞こえても
  真実かも知れないぞ。
 というわけだ、これからも記事をどんどん深読みしていき
 いつか真実に辿り着いてやる。
 さあ、深読み探偵大神空也 再出発を祝って今日は奢るぞ」
「ホントですか?」
「ああ、行くぜ。
 虚実渦巻く世間、信じられる己の思考のみ 
  大神空也これからもよろしく」

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ちなみに
主人公の少女が斧を振り回して敵を惨殺していくゲーム
 全然 主人公は少年
 で惨殺していくアクションゲームでなく サウンドノベル
  ちなみに斧でなく鉈を持ったのは、ヒロインの1人で主役ではない

主人公の少女と同じ黒のゴスロリ服を着て実行
 あえていおう 白のドレス

ちょっとまてやこら、事実に合わせてゲームの内容を変えるなって
 もうちっと責任もって記事書いていると思ってたのに
 絶望した もうなんも信用出来ません
  所詮 視聴率 部数競争の世界なのね