0701 から

未来を豊かに・・

防潮堤

2014-12-28 | 社会
TV番組で、田老で2度も津波に遭った方のお話を聴いた。

田老の海に私は 昔行ったことがあり、
美しく穏やかな浜辺を今も思い出す。

およそ80年前に、大津波が起きて、
その後、高さ10mもの防潮堤が作られたそうだが、
2011年の東日本大震災で起きた津波は、それを軽々と突破したそうだ。

田老で生まれ育ち、2度もの津波を体験した方は、
最初の津波で家族を皆亡くして孤児となり、次の津波で自宅を失くしたとか。
その方は、小さな地震であっても、
必ず高台へ逃げることを家訓としているそうだ。

三陸海岸の町では、防潮堤の高さを巡って意見が大きく分かれていると聞く。
この田老の津波の体験談から思うに、
どのように高いものを作っても、想定外の津波が来るということだ。
何時襲ってくるか分からない津波のために
日常の穏やかな景観が損なわれるのは空しい気がする。

お役所が、「人命が大事だ」と言うのも分かるが
逃げられる高い建物や道路を整備して、地震が起きたら直ぐ逃げることを
習慣化すれば、ビルのような高い防潮堤を張り巡らさなくても良いと私は思う。


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