駅のホーム 2015-06-27 | 詩 駅のホームで あなたは東へ私は西へ 向きの違う新幹線のホームで 線路をまたいで見つめ合いました 涙がひと粒こばれました あなたに手を振り終えた時 寂しさが急にこみ上げてきました これが最後のような気がしたのです 遠くに住むあなたと 再び逢ふことが出来るのでしょうか 心の中で叫びました さようなら・・・
風よ吹け 2015-06-26 | 詩 木の葉が微かにそよいでいる 平穏な日々 空の色は鉛色 時折強い風が吹いて 木々がざわめく それならもっと強く 風よ吹け 私の脳裏を空っぽにしておくれ 煩悩を吹き払っておくれ 穏やかな日に戻るまで 風よ吹け
混迷 2015-06-20 | 詩 パトスとロゴスの戦争 マルキストに憧れるのに 弁証法的解決は得られそうもない 頭の中が盛んに渦巻く がむしゃらにギターを掻き鳴らし 何かを忘れようとする 朦朧とした頭で机に向かい 時を費やす
心の旅 2015-06-17 | 詩 ふっと心が緩んだ時 遠くへ行きたくなる どこまでも歩いてみたくなる 見知らぬ町に行って 新たな発見をし 見知らぬ方と出会い 新たな交流が始まる でも 戻る場所は此処だけ 本当の安らぎを求めて 心の旅がまた始まる