MOLE / 生きてる証拠の備忘録

継続は力なり、というので、
出来る限りは毎日書くつもりです、多分。

龍三と7人の子分たち(20点)

2016-01-28 23:30:25 | 映画

言わずと知れた北野武監督作品。
2015年公開。

結論から言うと....
おもんない。

の一言に尽きる。

評論家ぶるんじゃねぇ!
って、自分でも思うけれど、
凄く中途半端な仕上がりだと感じる。

引退したヤクザのおじいちゃん達が集まって
龍三を中心に組を再結成する。
そして若者の詐欺グループと戦う。


これだけ聞いたら面白いのに、
完全にネタ負けしていると思う。

龍三がオレオレ詐欺に騙されたり、
刺青を見せても若い子はビビらなかったり、
昔の仲間を葉書で集めたり、
孫が飼っていた鳥を焼き鳥にして食べたり、
組だと言っているけれどママゴトのように
滑稽な仕上がりにしていて愉快だったり、
組長の決め方が面白かったり、

一つひとつの要素は楽しいのに、
まとまりに欠ける気がして、
最終的には「なんじゃそりゃ」で終わる。

個人的な嗜好とすれば、
・キャラに魅力が乏しい、7人も要らない
・滑稽さの中に格好良さを出そうとして失敗している

・痛快さがない
↓理由は....
・詐欺部分が弱くてやっていることが陳腐なので敵に負の感情移入ができていない
↓だから....
倒しても「してやったり!」を感じない。

蕎麦屋での賭けのくだりと、
競馬場の指のくだりだけ、印象的だった。

アウトレイジが大作だっただけに、
龍三にも期待が掛かり過ぎてたかも。

北野武監督は好きなので、ファンとして
次の作品も楽しみにしています。

お目汚し失礼しました。