MOLE / 生きてる証拠の備忘録

継続は力なり、というので、
出来る限りは毎日書くつもりです、多分。

ネスト(65点)

2016-01-23 23:30:09 | 映画

2014年のスペイン映画。

二人きりで暮らす姉妹の物語。

死んだ母と行方不明の父に代わり、
妹の面倒をみる姉モンセ。

妹は明るく外向的な性格に育ったが、
姉は広場恐怖症という精神病に陥り、
アパートの部屋から出られない。

男とイチャつく妹を窓から目撃して
帰ってきた妹にヒステリックに折檻する、
そんなクレイジーなお姉ちゃん。

でも妹も大人しいと見せかけて、
ちょっとしたケンカで姉をブン殴るなど、
負けず劣らずのクレイジーぶり。

まあ結論妹は普通で姉が異常者という設定
なんだけど、お姉ちゃんの怖さはもっと
もっと出せたと思う。足りん。
ミザリーとかエスターに比べたら、
異常性が全然足りん。

で、ある日事件が起きる。

同じアパートの男前の住人カルロスが、
酔って階段から転げ落ちてきて、
姉が自宅に連れ込んで介抱することに。

このカルロスがまた馬鹿なんだ。
妹から姉の異常性を聞いて怖くなってんのに、
全然逃げようとしないんよね。
足を骨折してるのは分かる。でもさ、
妹は外に出られるわけだから、なんとか
なりそうなものでもある。

そうこうしている内に、カルロスの婚約者が
殺されたり、訪ねて来たドレスの仕立て客が
殺されたりして、お姉ちゃんが大暴走する。
(お姉ちゃんは自宅で仕立ての仕事をしてる)

グロい描写はあるけれど、部屋のセットとの
対比で、ちょっと綺麗に見せている感じ。
この辺りはスペイン映画らしい。

エスターを凌ぐ驚愕のラスト。
って言うほどではないけれど、
なーるほどな!とは思った。

お姉ちゃんがもっと狂ってたら良かった。
クレイジー具合が足りん。

この手の作品は続編がない単発なんやから、
ちょっとやり過ぎぐらいで良いのにな。

個人的には婚約者を殺した時の
お姉ちゃんのリアクションが好き。
ああなるほど、その感情ね!っていう。

面白かったけど、もうふたひねり欲しい、
そんな感じの映画でした。