倭国、大和国とヘブライ王国

ヤマトとはヘブライ王国の神・ヤハウエの民を意味するヘブライ語‘ヤァ・ウマトゥ’が変化したものであろう

空海とソロモン王の秘宝

2005-08-13 12:27:04 | 歴史
 司馬遼太郎は氏の著「空海の風景」の中で「空海は日本史上並ぶものなき天才である。世界に目を広げてもあのルネッサンスのレオナルド・ダ・ビンチに並ぶかそれ以上の天才である」と述べている。
空海は四国・讃岐の国の豪族 佐伯氏の家に生まれた。天才空海は地方豪族の子弟としては異例の扱いで朝廷の大学で学んだ。その後大学を中退し、四国の山中に篭り、「虚空蔵求聞持法(この法を習得したものは全ての経典の文句を暗記、理解できるようになる)」、を習得した。その力であらゆる経典を読破したが、「大日経」を理解する事が出来ず、唐に渡って学ぶ以外に方法がないと決意し、遣唐使に私費留学生として加わった。この時同じ遣唐船に乗っていたのが国費留学生・最澄であった。
唐の国で遺憾なく天才振りを発揮し、2年で密教を修め、師・恵果和尚より「わが師、不空の再来である」と言われ第8代の宗祖として認められ「偏照金剛」と言う法号を得た。恵果の弟子たちは認められず、以後中国において密教は途絶えてしまう。この一事で空海の天才振りが証明される。帰国後、天台宗の最澄をしのぎ、時の嵯峨天皇から厚く迎えられ、高野山に金剛峰寺を開いた。その後も日本各地に数々の業績を残し、835年62歳で入廷(死ぬこと)した。死後87年経ったとき醍醐天皇が改めてその業績を認め、空海に弘法太子(大師では無い念のため)と言う尊称を与えた。長い日本の歴史の中で太子の称号を得たのは今一人、聖徳太子のみである。
空海について簡潔に説明したが、これから展開する話の中で大事なのは次の3点である。
一つは・・空海は四国・讃岐生まれで四国全土で修行した。
一つは・・唐に渡って修行した。
一つは・・嵯峨天皇と非常に親しかった。
この3点について順に説明する。
四国の古い豪族の出身であるということは、剣山・剣神社の「契約の箱・ソロモン王の秘宝」の言い伝えを聞いていた可能性があると想像できる。更に四国全土を回って修行する間にこの秘宝に関する噂を各地で耳にしたのではないかと思われる。言い換えると空海は四国が大和朝廷の故郷ではないかという結論に辿り着いたのではないだろうか。そしてソロモン王の秘宝が唐の国でどのように言われているのかを確認するためには唐に渡ることが必要と判断した。実際空海は密教の習得に入る前に、かなりの時間、景教に関わる人達と交流したと言う話が残っている。この間にソロモンの秘宝は日本の‘何処か’にあるという噂が唐の国でも囁かれている事を確認した。空海自身はその場所が‘四国であろう’と言う確信も強まったのだと思う。そして帰国後真言密教の宗祖として認められ、日本一の高僧となった空海は皇室との付き合いも深くなっていった。ある時師として又友達のように親しくなっていた嵯峨天皇にこれらの噂の真実について尋ねたのではないか。
先の章で「嵯峨天皇は空海に対し四国を封印するように指示した」、と言う話を引用した。私は天皇自身がこの秘密を自ら空海に話すことは無いと考えている。朝廷は完全に封印されていると思っていた秘密について空海から尋ねられ、秘密漏洩の危うさを感じた天皇が、噂がこれ以上広がらないように改めて‘四国全土を封印するよう’に命じたと想像するほうが自然に思える。
誰でもが知っている「いろは歌」は空海の作だと言う説と、そうでないという説があるが、私は天才空海でなくては出来ないと信じている。それは全ての‘てにおは’を一度きりしか使わないで詠むことは「大天才」で無ければ出来ない技と考えるからである。「いろはにほへと・・・・」。前回紹介した大杉氏はこの歌の中にも空海が後世に残したソロモンの秘宝に関する、謎解きのメッセージが示されていると言う。そのまま紹介する。「母なる国(四国)はその匂いがいっぱい残っているが、是でおしまいか。この世は無常である。さまざまな因縁によって生じた現象を、今日ようやく乗り越えて、これから浅い夢を見ず、酔いもせず、厳しい現実の中を生きてゆく」。どうだろう。空海の思いが伝わってくるような気がする。
今回は日本の誇る天才のお話をしてきたが、最後に近代が生んだ世界の天才アルバート・アインシュタインが戦前、日本を訪れたとき残したメッセージを紹介してアインシュタインが我々に何を語りたかったのかを考えたい。
アインシュタインはナチスの迫害を逃れ、アメリカに亡命したユダヤ人である。
「近代日本の発展ほど、世界を驚かしたものは無い。(中略)長い歴史を通して一系の天皇を戴いていると言うことが今日の日本をあらせしめたのである。(中略)最後の戦いに疲れるとき、人類は真の平和を求めて世界的盟主を挙げなければならない。それは武力や金力ではなく、あらゆる歴史を遥かに超えた、最も古く、最も尊い家柄でなくてはならない。世界の文化はアジアに始まり、アジアに帰る。それはアジアの高峰、日本に立ち戻らなければならない。我々は感謝する。我々に日本という尊い国を造って置いてくれた事を」。
是を私はこう解釈する。
「アジアの西の果てヘブライ王国に始まった文化は、失われたイスラエルの支族が造った日本に帰らなければ成らない。我々イスラエル民族は感謝する。我々の同胞がここにこんな素晴らしい国を築いていてくれたことを!」

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2005-08-14 11:03:55
四国剣山の何処からか、「契約の箱」が見出される時を想像すると、胸の高鳴りを抑えかねますね。



アルバート・アインシュタインのスピーチを、この物語に繋げて紹介するあたりの構成力・センスは、戸来人様ならではのものと甚く感服しました。



序ながら、いろは歌に代わる色々な試みの歌が昨今創られていますが、いろは歌は歌意も言葉の流れも超逸品ですね。
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