倭国、大和国とヘブライ王国

ヤマトとはヘブライ王国の神・ヤハウエの民を意味するヘブライ語‘ヤァ・ウマトゥ’が変化したものであろう

古事記編集会議「日向三代」

2007-09-06 22:41:22 | 歴史
 天孫・邇邇芸命が日向の高千穂の峰に降臨するところまで纏まった。今日の議題は邇邇芸命の妃取りから神武天皇の誕生までどう纏めるかであった。暫定的に今日の議題を「日向三代」とした。
この章での大きな課題は、神代の物語から、人代紀に如何に不自然さ無く移していくかであった。そして日向での三代の王朝の暮らしは神代の物語として、それらしく御伽噺のような話題を加え、三代目の王子の誕生(後の神武天皇)を持って、人の世の始まりとすることで意見が一致した。
日向三代も神代とするコンセプトが出来た事で、編集者達には又楽しみが出来た。人の世とすると、あまり作り話が出来ないが、神話とすれば、史実や伝承を色々アレンジして、どのようにも編集できるので、その作業が楽しいし、又楽でも有るからだ。
先ず日向三代の荒筋を纏める事となった。
邇邇芸命は言い伝えによれば、薩摩半島の笠沙の浜に上陸したといわれている事、その土地の豪族の娘を娶ったという伝承が有るので、そのまま多少手を加えて編集する事とした。土地の豪族ではあまりにも田舎の娘と言うイメージが出てくるので、豪族は広く知られた大山津見神としたらどうかとの提案があり、みなの賛同を得た。
邇邇芸命の御子は三人居たと伝えられているが、今に伝わるのは二人の御子、火照命(ほでりのみこと)と火遠理命(ほおりのみこと)である。この二人の御子は激しい権力争いをしたらしいという話があり、それを基に物語を作ることとした。
或る委員から「火照命が漁業と水軍を所轄し、火遠理命が農業と丘の兵力を纏めていた事から、海幸彦、山幸彦と言う名で物語を作れないか」との提案があった。
「これは面白い話が生まれそうだ」と多くの委員が期待をこめて賛同した。
本来は核子を作れば後は小委員会に細かい話は任せるところであったが、皆が興味を示し海彦・山彦の話はもう少し踏み込んで荒筋を作ろうということになった。
先ず争いの原因を何にするかが話題になった。或る委員から、「山彦が釣りに興味を持ち、兄の釣り竿を借りて釣りに行き、針を無くした事から争いが起こる」としてはどうかとの提案があり、了解された。
話はどんどん膨らんで言った。その針を探しにあの浦島伝説の竜宮城に行く話を絡めたら面白い話になるのでは、と言う意見が出てヤンヤの喝采を受け採用が決まった。
話は更に膨らみ、山彦は竜宮城で乙姫様を嫁にしてしまえという乱暴な意見も出た。又、お土産にとんでもない魔力を秘めた玉を貰い、それで海彦を懲らしめるという案まで出た。
あまりに面白くて議論が発散し始めたので、今日の編集会議はこれでお開きとした。それにしてもここまで荒筋が決まれば、小委員会のメンバーの仕事は非常に楽なものになるであろう。
委員達から「今日は悪乗りしたな」と反省の弁も出たが、かなり満足したようで、この続きは飲みながらと言うことになり、夜の巷に消えていった。