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美しきイナバウアー(祝!! 荒川静香選手)

2006年03月02日 07時34分30秒 | 日記
2006.3.1(水)

 美しきイナバウアー(祝!! 荒川静香選手)

 盛り上がりに少しかけたトリノオリンピック。しかし、フィギュアスケートでは荒川選手が金メダル、村主章枝が4位と大いに健闘しました。私は伊藤みどりが活躍したころからフィギュアスケートは好きで今回の結果にはとても満足しました。

 SP結果 1位:サーシャ・コーエン選手 2位:スルツカヤ選手 3位:荒川静香選手 4位:村主章枝選手

 サーシャ・コーエン選手は全米選手権を制して最近の欧州戦でも上位。この人はアメリカの女優さんのように綺麗でまるで妖精のようです。スルツカヤ選手(ロシア)は最近の大会では優勝したりして、安定感抜群ですが、お母さんが透析を受けているのでその看病をしたり、自らも心臓病を患い不屈の精神で勝ち上がっている感じです。村主は私の最近の印象では日本人の中では安定感があるな~という感じで見ていました。

 2/25夜ルンやミコが寝た後、「荒川静香・金メダルへの道」という番組を見ました。荒川選手は2004年の世界選手権で優勝しました。しかしその後、以前のオリンピックで審判に不正が発覚したとかで、判定基準を具体的な数字で評価する方式に変わり、高いジャンプとか高度なスピンにより多くの点数が加算されるようになってからは芸術性で点をのばしてきた同選手は9位とか惨敗をきしたようでした。2005年は体重が軽くジャンプが得意な中学生の浅田真央さんが優勝したりしていましたが、荒川選手は新しい採点方式になれるために悪戦苦闘中。

 新しい採点方式では、スパイラルなら一つの姿勢で3秒以上、スピンなら一つの姿勢で2回転以上が必要です。ジャンプが得意でない同選手はジャンプ以外の技を練習してきましたが、2005年の選手権では、スパイラルが3秒以上ないとかスピンが回転不足とか判定されたようです。各技の判定で最高得点はレベル4ですが、荒川選手は最初の方の試合ではレベル2だったようです。

 スケート選手はまるで世界を渡り歩くビジネスマンのように思えました。数週間おきに世界の6カ国(中国、ロシア、パリ・・・・・)の大会に出場して、試合のたびにいい結果が出せなかった理由をさぐりながら次の試合にむけて練習場にいったん帰って(荒川選手の場合、アメリカ)練習してまた試合会場に出向く。まだ、プレゼンの準備ができてないのに、無理な日程で出張にいかざるを得ない感じがビジネスマンのよう。。

 荒川選手は2005年の年末にコーチを女性のコーチから男性のコーチに変えました。理由は実際に滑って手本を見せてくれる人が必要だったとのこと。これは懸命な判断だったと思います。スピンやスパイラルもこの頃はレベル3にはなっていたので、後はそこにさらに難しい技を入れてレベル4にする必要がありましたが、その入れ方が前のコーチと意見が合わなかったようで、結果的には荒川選手自らが考えた組み立てがよかったようです。

 フリーでは、コーエン選手、スルツカヤ選手が普段ではありえない転倒をし、また二人とも緊張していたのか動きがよくありません。特に、コーエン選手は試合前の練習をキャンセルしたりして、足のつけねを怪我しているのではとも言われていました。

 2/24フリーの結果 1位:荒川静香選手 2位:サーシャ・コーエン選手 3位:スルツカヤ選手 4位:村主章枝選手
荒川選手の演技は素人が見たらノーミスに見えました。村主選手もノーミスで会心の出来でしたが、やはり他の選手とくらべると足の上げ方ひとつとってもやや下に見えました。

 表彰台に上がったときのこと。コーエン選手が大きな瞳で荒川選手の金メダルを3秒ほど見つめていました。しかしその後は大きな笑顔で観客に応えていました。この人はどことなく人格者であるように見えました。それに対して、スルツカヤ選手は笑顔でしたが、少し怒った顔に見えました(結果がでた時は技術点が低くあきらかに笑顔と怒り顔が混在してました)。

 2005年の末からわずか2ヶ月くらいで、自分の演技の問題点を克服し、最高に緊張する場面で最高の結果を残した荒川選手はすごいにつきます。コーエン選手・スルツカヤ選手が転倒しなかったら順番が変わったかもしれませんが、運と実力がかみ合って始めて、金メダルはとれるのだと思います。

 自分がのれる曲ということでオリンピック直前に変えた曲「トゥーランドット」にのせて、新採点方式では点数に加算されなくても自分らしさで演技できるということでこれまで省いてきたイナバウアー(足を開いて横向きですべる技・・・元々反り返る技ではないらしい、反るのは荒川オリジナルなようだ)を復活させました。演技にとりいれたことで自分らしさを取り戻し、試合にのまれることがなかったのかもしれない。これらの取り組みが、どうしたら試合に集中できるかに繋がったのかもしれない(コーエン選手、スルツカヤ選手とも練習中に採点でなんのたしにもならないイナバウアーをもくもくと練習する荒川選手を落ち着きなく見ている様子がありました)。
 
荒川選手の美しいイナバウアー(最近ミコにイナバウアーごっこをやらせてます!!)やY字スパイラルは私たちの記憶にいつまでも残ることでしょう。感動ありがとう!!


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