goo blog サービス終了のお知らせ 

Tappy's WORLD BLOG

たっぴ~@管理人の趣味世界をみなさんに見てもらうためのBLOGです。
よろしく~

建築と社会

2008-05-27 23:43:35 | 建築
建築系の某サイトの記事なんですが、2005年5月1日から2008年4月30日までの過去3年間に、朝日、読売、日経の一般全国紙で建築に関する記事が何件あったか、という統計がありました。

各紙、トップは『耐震偽装』に関する記事。
これが1500件から1600件程度。

それに対して『構造計算適合判定』に関する記事は、各紙20件程度

『耐震偽装』を受け、それが2度とおこらないように建築基準法を改正し導入された構造計算の仕組みである『構造計算適合判定』が、全く世間には知らされていないという事実!
世間の建築業界では、ただ負担だけが増え、世間には理解されていないという悲哀!

医療崩壊、福祉崩壊に引き続き、建築崩壊という現実も、もうすぐそこまできているというのに・・・。

1級建築士免許証

2008-03-25 23:53:23 | 建築
僕は7年ほど前に1級建築士の資格を取得しています。

1級建築士は試験に1万5千円、登録料に5万円、などと言う具合にぼったくられる割に、免状はA4ぐらいの和紙に書かれた書状のみでした。
つまり、今までは携帯型の免許証のようなものは無かったのです。

それが来年度中にも携帯型の1級建築士免許証が発行されるようになるらしいです。
僕は名刺にも1級建築士とは書いてませんし、免許証ぐらい発行してもらってもいいかな~

ま、また、6千円ぐらいですが、登録料という名目で搾取されるんですけどね

建設不況はまだまだ続く

2008-01-18 22:45:28 | 建築
一部で不評をかっている建築BLOGです


建築確認申請手続きの厳格化による建設業の停滞は、昨年の9月ぐらいから一般の報道でも大きく取り扱われるようになり、この年末にかけてGDPの押し下げ要因になっている!とかバッシングされていました。
国土交通省もさすがに事態の深刻さを認識したようで、いくつかの対策を講じ、一般の住宅などでは以前の建設水準にまで回復しつつあるようです。

と言っても、それも見せかけで、小規模な一般の住宅は、今回の改正建築基準法において目玉とされている構造計算のピアチェック(2重に構造計算を行い、正確性を確認する)を必要としないのです。
元からもっと簡単に確認が取れていたんですよね。
現場の混乱が収まって、本来必要とされていた以上に厳しく審査されていた部分がスムーズに流れるようになっただけ。
実際、厳密な構造計算を行う必要のあるちょっと規模の大きなマンションなどは、依然前年比70%減とか言ってます。

しかし、その状況も、やっと改正建築基準法に対応した構造計算ソフトが開発されたらしいので、徐々に回復してくるかも知れません。
(この半年、以前の構造計算ソフトは全て改正建築基準法適合外とされ、原器となる構造計算ソフトが無い状態で構造計算しなければならなかったのです。いかに無茶苦茶な状況だったことか



・・・と、ここまでが一般マスコミが書きそうな話。
でも今回の建築関係の法改正には続きがあるのです。

それが2009年5月施行の<<<建築士法の一部改正>>>です。

よく知られているところは、1級建築士に対して定期的な講習を義務づけること、そもそも建築士になる受験資格そのものを見直す、といったあたりでしょうか。
それと同時に、『構造設計一級建築士』っていう構造専門の建築士と、『設備設計一級建築士』っていう設備専門の建築士を新たに設定することになっています。
一定規模以上の建築物を建設する場合、このそれぞれの有資格者の確認を必要とします。

これが大問題

構造設計一級建築士の方はまだともかく(それも十分な人材が確保できるのかどうか・・・)、設備設計一級建築士なんてどれだけ人材を確保できるの?

そもそも今までも『建築設備士』っていう資格があったんですよね。
それをうやむやにして『設備設計一級建築士』って何よ?

ある調査によると、建築設備を専門にしている事務所のうち、一級建築士事務所登録している割合は、全体の2割に満たなかったとか。
つまりそれぐらい設備設計一級建築士ってのになれる人は少ないって事。



間違いなくさらなる建設不況がやってきます

なんだかな~

2007-12-19 21:52:32 | 建築
<<<この記事>>>なんですが、一般の人はこれを見て『また偽装か!』と思うんでしょうね。

この案件の場合、確かに構造計算において一部書き換えたりしたのは事実なようですが、その後の再計算において、構造計算的には問題ない結果がでているんですよ。

どういうことかと言いますと・・・



問題発覚後、横浜市は構造計算の再検討に乗り出しました。
その結果、5棟のうちの1棟だけ、保有水平耐力比(Qu/Qun)が1.0を下回り、0.85だったということです。
これは1.0を下回ってはいけない(とされている)数字なので、つまり耐震基準に対して85%の強度しかないということが判明した、だからこの建物は危険です!というのが今回の発表です。

しかし、この検証には日本建築構造技術者協会(JSCA)という構造計算のスペシャリスト団体が協力しておりまして、(簡易計算である)『保有水平耐力比』は1.0を下回りましたが、引き続き(より詳細で高度な計算方法である)『限界耐力計算』も行い、後者では必要な耐力を満たしていたという見解を示しているのです。

建物にどの程度の安全率を見るかという問題を抜きにすれば、限界耐力計算をクリアしていれば、これは構造計算上、立派に安全な建物と言えます。
実際、これを受けて設計の元請け業者である(株)松田平田設計は『偽装があったのは事実であるが、必要な耐震性はある』と発表しました。

それに対して横浜市は『限界耐力計算の結果は参考程度』と説明したそうな

・・・

ポカーンですよ。

その担当者、建築知らないんじゃないの?
はたまた、モノを知らないマスコミにびびったか。


保有水平耐力比なんて円周率を『3』って言っているのと同じなんだから、いいかげん、さも絶対的な数字のようにとらえるのはやめて欲しいです。

東京

2007-11-14 23:04:41 | 建築
昨日、今日と東京に出張してました。

東京に行っていつも思うこと・・・

街の面積が2倍
ビルの高さが2倍
人口が4倍
モノの単価は1.5倍

大阪ではおよそ赤字でやって行けそうにない施設がいっぱいあります。
ここで暮らして、日本の舵取りを考えてたんじゃ、全く感覚がずれたままだろうなと思います

一部改正

2007-10-31 23:25:53 | 建築
<<<こんなニュース>>>が出ていましたが、やっと動いたか、って感じです。

でも、これで停滞していた建築確認がスムーズに動き出すかと言われれば、さにあらず。
だって、構造計算のためのソフトウェアは相変わらず大臣認定取れていないんですから。

つまり、今回の法改正の目玉であった、「構造計算のピアチェック(2重計算)」が相変わらず止まったまま。
おかげで<<<このニュース>>>で書かれていますように、先月(9月)におけるマンションの着工戸数が対前年比74.8%減
異常でしょ、それは・・・

まだそんなこと言ってんだ・・・

2007-10-10 22:23:12 | 建築
<<<建築確認に関するこの記事>>>ですが、国交省のお偉いさんはまだ今のシステムで行けると思ってるんですね~

建築は工業製品じゃないんだから、当初設計通り行かなくて当たり前なのに、申請後の変更はダメとか、些細な図面の不一致まで申請再提出とか、細かい仕様書まで添付しろだとか、そんな机上の理想論で現場がうまくいくわけ無いでしょ



僕も何度か国の人と話したことがありますが、あまりの現場知らずぶりにちょっとビックリしたことがありました。
ちょっと特殊な業界にいる僕ですらそう思ったぐらいですから、ホントに第一線で活躍されてる方からすれば、より一層そう思うと思います。

早めに間違いは認めた方が良いと思いますけどね。


あ、その時はちゃんと責任取ってね

そろそろかな~

2007-09-19 20:33:33 | 建築
ネットなどを見ていると、『先月の住宅着工件数対前年比20%ダウン!建築基準法改正の影響か?!』という記事がちらほら見かけられるようになりましたね。
やっと一般ニュースとして取り上げられてきたかというのが正直な感想です。


6月の基準法改正の時にもこの問題はとりあげましたが、今回、建築基準法が改正され、建築確認申請時に書類不備があった場合、基本的に訂正は受理されず、再提出という事になりました。
その場合、(高額な)申請代も再度必要になります。
細かい書き込みの不備や、建築図と設備図の不整合でも再提出になりますので、東京のとある都市でも法改正後の正式な確認申請件数がいまだ『0』だとか


今回の建築基準法改正は過去の法体系と違い、例の姉歯事件を受け、言わば『建築士は全て能なし』『建築士は全て悪人』と考えているかのような、性悪説にのっとっての改正です。
その結果、大多数の善良な建築士は手間ばかり増え、経済的にも追い込まれ、仕事も無くなってきているのが現実です。
実際、景気の後退局面にあるとは言いながら、その影響を遙かに上回ると思われるほどの施工物件の減少という現象がおこっています。

今はまだあまり大きなニュースとしてとらえられていませんが、いずれさらに大きな問題となって社会問題化することでしょうね~

美しい・・・

2007-07-08 21:38:29 | 建築
ここしばらくポルポル購入にからんで、車ネタばっかりでしたが、今日は久々の建築ネタです。

昨日、京都へ行ってきました。
大阪に住んでますと、京都は渋滞がひどいし、電車で行くと遠いし、気合いを入れて泊まりで行くような距離でもないし・・・、というような感じで、実はあまり行かない場所です。
小中学校の遠足で行ったかも?ぐらいしか記憶にありません。
でもやっぱり寺社仏閣建築では見所が多いですし、前から行きたい行きたいと思っていたんですよね。

それが今週は車が無いこともあり、ちょっと電車移動の旅をしたくなって、京都へ向かいました。
幸い天気予報は大外れで、雨が無かったので良かったです。

広い京都を1日で制覇するのは無理ですので、今回は北西方面を攻めておくことにしました。
『鹿苑寺』→『龍安寺』→『天龍寺』という行程です。



鹿苑寺とは、いわゆる金閣寺ですね。
お釈迦様のお骨をまつった金箔貼りの舎利殿が有名なので金閣寺と言われますが、正確には鹿苑寺です。



こちらは金閣のある池はもちろん見事なんですが、そこまでの境内や、そこから上に上っていった丘のあたりがまた美しいです。



実は庭についてはよく知らないんで、その美しさを言葉にできないんですが、どこにカメラを向けても絵になるお庭でした。



その次は石庭が有名な龍安寺です。



ここは騒がしい雰囲気がすべてを台無しにしていましたね
それと、鹿苑寺と違って、境内のお庭は、洗練され尽くしていない感じというか、未完成のまま放置されているような感じというか、どこか未消化なところを感じました。



そして、嵐山周辺から天龍寺へ行ってきました。

ここは、疲れすぎててろくに写真を撮っていなかったんですが、本殿からみる曹源池の風景は見事です。

パンフレットに載っているような雪景色も見てみたいところです。



しかし、やっぱり京都はいいですね~
知識が無くてもその技術の高さ、先人のセンスの良さを思い知らされます。
次は東方面を攻めてみたいと思います


建築基準法の改正

2007-05-15 21:28:21 | 建築
以前、<<<このBLOG>>>でちょっと書きましたが、建築基準法が改正され建築確認の手続きが(一応)強化されます。
今年の6月20日には改正建築基準法が施行されます。
それ以後に確認申請がなされる建築物には新法が適用されます。

で、現在お決まりの駆け込み申請が殺到しているそうな
しかもその中には、例の姉歯元建築士の耐震偽装被害を受け、建て替え工事を進めているマンションが含まれているというのですから、何を言わんや


一体誰のための法改正だったのでしょうかね~。