きのうに続き【漫文・おもしろ古事記】
○イザナギ黄泉の国へ行くの巻
さて愛しい妻を失ったイザナギ君は淋しくてたまらない。
もう一度妻に会いたいの思いがつのって黄泉(よみ)の国へ行くことにした。
ヨミの国は死者の国、闇の国です、
その真っ暗闇の中を進んで扉の前に立って呼びかけた。
「お~い、恋しい人よ、イザナミよ、
二人の国はまだ創り始めたばかり、
これからあなたの助けのいる時なんだから、ぜひとも帰って来ておくれよ」。
すると死んだはずのイザナミの声が聞こえて来た。
「くやしいわネェ。
あなたの来るのがチョッと遅かった。
わたしはもうこの国のものを食べてしまったの、
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