朝鮮について知りたい

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70日戦闘、はじまる

2016年02月25日 | 現代朝鮮、朝鮮半島
朝鮮民主主義人民共和国は、今日「70日戦闘」で、党7回大会を輝かしく迎えようとしている。

その様子、その意味を簡単に探ってみたいと思う。

朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、2月24日付で朝鮮労働党中央委員会がすべての党員に手紙を送り、歴史的な党第7回大会を前に、70日戦闘を起こそうと鼓舞した旨を伝えた。

以下、その概要である


勝利と栄光の5月、党7回大会を革命の最全盛期でもって迎え、世界にとどろく軌跡を創造しよう。
朝鮮労働党はこれまでの70年の歴史を開拓しながら、いつも党大会を分岐として、人民の運命と生活において大きな転変をもたらし、人民はそのたび新しい飛躍の歩幅で奇跡を起こしてきた。
手紙は、米帝との闘争の真っただ中になる中でこそ、今、奇跡を起こすことが何よりも大事な朝鮮のタスクと認めながら、白頭山大国の新しい繁栄期を、赤旗をなびかせながら開いていこうと指摘した。すべての党員が指導者と志を一つに精神力、愛国心を爆発させ、なおかつ科学技術第一主義の御旗のもと、人民たちの歓声をもたらすため滅私服務する革命家となろうと強調した。
(※ちなみに日本帝国主義が声高に人民に対して叫んだ「滅私奉公」とは何の関連もない。これは、党活動家たちの任務である)秘訣は、イルクン(党活動家)にある。彼らの人民愛を噴出させること、この滅私服務(人民重視、人民尊重、人民服務)の覚悟をもった者のみがこの戦闘で「勝利者」となれるであろう。みなで、力を合わせ最全盛期を拓いていこうではないか。という内容であった。


朝鮮は、これまで「70日戦闘」(1974年)、「100日戦闘」(1978年)、「150日戦闘」(2009年)を含め、革命と建設の重要期に「戦闘」を組織し、その都度奇跡を起こしてきた。

この党中央委員会の呼びかけに応え、2月25日付「労働新聞」には政論「70日戦闘の勝利者となろう」が掲載されている。

혁명의 대는 바뀌우고 일터의 세대는 달라졌다.그러나 우리의 명줄이고 생명인 당중앙결사옹위의 바통은 오늘도 억세게 이어지고있다.
革命の代は変わり、仕事場の世代も変わった。しかし、われわれの命綱、命である党中央決死擁護のバトンは今日も変わらず受け継がれている。

당 제7차대회,조국을 받들어 기적의 나라로 빛내여주고 인민을 이끌어 영웅인민으로 키워준 우리 당의 력사와 불멸의 업적이 다시금 천 만의 가슴에 후덥게 어려오는 력사의 분수령이다. 승리에서 더 큰 승리에로 인민을 이끌며 광활한 미래에로 나아가는 전도양양한 우리 당의 힘과 위용이 천하를 진감하고 천만의 심장을 이름 못할 긍지로 부풀게 하는 반만년민족사의 대경사 우리 당 제7차대회이다.
党第7回大会、祖国を支え奇跡の国として輝かし、人民を率い英雄的人民として育ててきた、党の歴史と不滅の業績がもう一度千万の胸に暖かく刻まれる歴史の分水嶺である。勝利からさらなる大きな勝利へと人民を率い、輝かしい未来へと進んでいく前途輝くわが党の力と威容が天下を震撼させ、千万のハートを何とも言えぬ矜持でわしづかみにする半万年民族史の大慶事、党第7回大会である。

내외의 원쑤들의 준동을 천리마의 무쇠발굽으로 단호히 쳐갈긴 1956년 12월 천리마대고조의 발단이 그러하였고 나라의 정세가 전쟁접경에로 치닫던 1960년대 당이 제시한 병진로선을 받들어 한손에는 총을,다른 한손에는 낫과 마치를 들고 조국의 힘을 천백배로 키워온 로정이 또한 그러하였다.시련의 눈보라속에서 주저앉은것이 아니라 천만이 당의 두리에 천겹만겹으로 더욱 굳게 뭉쳐 선군혁명의 위대한 승리를 안아온 고난의 행군의 승리가 바로 그것을 증명하고있다. 원쑤들의 발악은 극도에 달하여도 우리의 전진은 순간도 멈춰세울수 없다.우리는 70일전투의 승리로 만리마를 타고 더 기세차게 나래쳐오를것이며 원쑤들의 간악한 제재와 봉쇄의 포위망에 결정적파렬구를 내고 최후승리를 위한 기적과 비약의 도약대를 자랑스럽게 마련할것이다.
内外の敵の策動を千里馬の鉄轡で断固粉砕した1956年12月の千里馬大高潮の発端がそうであったように、国の情勢が戦争直前にまで及んだ1960年代、党が提示した並進路線にそって片手には銃を、もう一方には鍬とトンカチを掲げ祖国の力を千百倍にも蓄えた露呈がそうであったように。試練の吹雪の中、座り込むのではなく、千万が党の周りを何層にも囲み、団結して先軍革命の偉大な勝利を勝ち取った苦難の行軍がそれを証明している。敵のあがきは極度に達してもわれわれの前進を少しも止めることはできないだろう。われわれは70日戦闘の勝利で持って万里馬に乗ってさらなる飛躍をするであろうし、肝悪な敵の制裁と封鎖の包囲網に決定的な打撃(破裂口)を加え、最後勝利のための奇跡と飛躍の跳躍台を作ることとなる。

《동무는 만리마를 탔는가?》,《동무는 오늘전투계획을 수행하였는가?》
「君は万里馬を乗ったのか?」、「君は今日の戦闘計画を遂行したのか?」

これが、朝鮮人民の答えである。


さて、今から40年前、朝鮮では金正日総書記(当時書記)の指導のもと、「70年戦闘」が行われた。
1974年10月9日、金正日総書記は道党委員会責任書記たちの会合の中で、「1974年は社会主義大建設が始まる歴史的な年」とし、当時生産が落ち込んでいた状況を科学的に分析総括したのち、極めて詳細な指導を行っている。
とくには、人民たちのために党活動家がいること、指導者(金日成主席)の意図は違うところにあるのではない、「人民のため」にわれわれがいるし、指導者もいるということ、そして思想の力で社会主義大建設時代を切り拓いていこうと鼓舞する。実際、その後の総書記の指導は建設現場のみならず、文化芸術に特化して行われ、「歌劇革命」、「映画革命」の奇跡的旋風を起こしていくのである。「朝鮮の星」、「民族の太陽」などもこの時作られたものであるし、「党の真なる娘」などを含む歌劇も作られ、朝鮮舞踊も「祖国のツツジ」などの名作が滝のように作られていく。(今日のモランボン楽団や青峰楽団などの「根」もやはりここにある)
朝鮮は、「70日戦闘」を成果的に終え、1978年には「100日戦闘」にて画期的な成果を残したうえで6カ年計画を遂行し、党6回大会(1980年)を迎えて行くのである。


さて、今朝鮮は「強盛国家の全盛期」を自らのちからで勝ち取るため、党6回大会前の6カ年計画遂行よりもさらに厳しく、険しい道を進んで選んだ。
この闘争は、単なる「建設」などではなく、いわゆる「制裁」などという訳のわからない孤立圧殺策動、そして核戦争までをも想定したアメリカ主導の侵略策動の中で、「それでも朝鮮は前進する」ということを確定させるための「闘争」なのである。

「70日戦闘」が終わるころ、朝鮮がどのように変貌しているのか。
党7回大会を人民がどのように迎えるのか。

楽しみで仕方がない。

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