朝鮮について知りたい

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明確なNO!を唱える国

2017年10月11日 | 現代朝鮮、朝鮮半島
2017年、朝鮮半島をめぐる情勢は大きく動いている。「戦争前夜」などと声高に喧伝される中、これまでの情勢がどう醸成されてきたのかをめぐることは決して意味のないことではないであろう。


明確なNO!を唱える国

 これまでわたしは、現代朝鮮というものを考えるうえで欠かせないものを「苦難の行軍(1995年以降の受難)」であると綴ってきたと思う。飢えと干ばつ、洪水と不作、絶え間ない暴力と圧力とに耐えながら少なくない犠牲も出しながら、朝鮮は前進してきた。今2017年の地点に立っている朝鮮人民たちが、先代たちのその意志(=遺志)を忘れてはいまい。
 かつて金日成主席がアメリカ大統領であったカーターとの面談で語った言葉が思い出される。「制裁するならすればいい。われわれはこれまで制裁を受けてないときを生きたことがない。制裁のなかでもこれだけやってこれたんだ」と。
 1940年後半、朝鮮は初めて「国際社会」からの「制裁」を受ける。その後、「制裁」がやむことはなく、むしろ強化され、今、朝鮮は人類史上最強最大の「制裁」の中、生きている。
その理由は明確だ。アメリカにペコペコしないからである。この理由もまた明確である。もう奴隷としては生きない、という「人間宣言」であろう。
 朝鮮の国是の根幹をなすものは何であろうか。植民地への抵抗、そして米・日帝国主義への反逆である。699万もの人々が連行された事実、過酷な労働と困窮した経済、奪われた名前と氏名という尊厳、連れ去られた娘と妻たち。この悲惨な状況への明確なNO!を唱えるのが、朝鮮である。だから、それを許さない輩たちは、朝鮮を「不逞」と断罪するのである。(そういえば、「関東大虐殺(1923)」の被害者たちも「不逞鮮人」と呼ばれていた)


うねりをあげて動く歴史

 歴史が動いている。しかも、大きく動いている。
 「人間として生きる」ことを宣言したがゆえに暴力に晒されてきた朝鮮はいま、アメリカにして「戦略的忍耐」が失敗作であったことを認めさせ、トランプに「すべての可能性を排除しない」と言わしめるまでになった。(もっとも現在日本では、これが「戦争の序曲なのか?」と勘違いしている方々も多いようであるが)
 朝鮮の「自壊自滅」を前提とし、圧力と制裁を加え、何をしても無視していくとアメリカによる朝鮮陥落は可能と見たオバマ政権。8年ものあいだ続けてきた「戦略的忍耐」(「制裁」を加え「国際社会」の名を動員し、暴力を加える点で、決して「忍耐」などではないのだが)を全面的に失敗だと認め、「すべての可能性」を持ち出したことは特筆に値するであろう。もちろんその後、アメリカの政策ははっきり言って「戦略的忍耐」を続けているのではあるが、対話と平和協定、米軍撤収、朝鮮統一という「事態」をアメリカが歓迎しないまでも認めざるをえないところまで、歯車が回りだしたことは確かであろう。
 2016年までのあいだ、朝鮮はアメリカによるすべての軍事的オプションを抑え込むことのできる準備を整えた。「そんなに大きくもない国でそれは不可能だ」という意見もあろう。しかし、私見としてはその答えは簡単である。朝鮮は「侵略」を前提としていない。「自衛」のみを目標としているからこそ、立派に自国を守る力を備えるのは不可能では決してないのである。

不可解な事件

 そのような新しい歴史のページが開かれようとしたとき、マレーシアにて事件が起こった。ちょうど朴勤恵「政権」が民衆の力によって転覆させれたその状況、朝米関係変動の始まり、南の民衆のTHAAD配置への不安と疑問、第二の6.15を拓こうとする勢力の台頭、など朝鮮にとっては絶好のチャンスともいえる状況に水を差したのがマレーシア事件である。(そういえばその前日、朝鮮は新型ミサイル試験を成功させている)
 そして、朝鮮によるVX猛毒・化学兵器使用の嫌疑をかけ(より正しくは「断定」)、アメリカはテロ支援国家への再指定などをうたい、南保守メディアは、司法解剖結果が発表される前に「北朝鮮偵察総局の女性要員2人による毒殺」だの、「北朝鮮の仕業に違いない」などというデマを極めて悪辣で執拗に広めはじめた。2月16日には朴大統領弾劾により生気を失った保守勢力が沸き返り、長官レベル会議を開き、仕舞いにはこの事件となんの関りもないTHAAD配備問題まで公然と論議されるに至る。

 さて、朝鮮の今の状況、南やアメリカの今の状況、この「事件」はどちら側に順風として作用し、またどちら側に逆風として吹き付けられるのであろうか。答えは明白であろう。勝利を眼前に意図的に「オウンゴール」をするはずもあるまい。


  日本は、完全に「暗殺説」を定説として確定し、「怖い国朝鮮」をヒステリックに喧伝している。「容疑者」達の裁判が始まったが、猛毒による死亡説は完全に否定されいている。さて、これらに対し、右派とも左派とも、リベラルとも呼ばれる本質においては「保守」で同一の我らが報道達はどう責任をとるつもりなのだろうか。

  安倍政権を批判しつつ、戦争反対を声高に叫んだとしても、自分たちの書いた記事、自分たちの作った偏向報道がこの結果をもたらしたことにたいして無自覚すぎる、「左派」たちの無能さ(というより不感症)には戦慄すら覚える。狙ってんのか?!とも思ってしまう。

 こちら(時事解説ディストピア)に詳細が書かれているので、説明は割愛したい。
 
 この朝鮮にたいしての侮蔑以外の何ものでもない事件を面白おかしく垂れ流し、事実無根の嫌疑を確定していく、日本当局の浅はかさには苛立ちを覚えざるをえない。朝鮮公民が不当に逮捕され、無罪放免されたにもかかわらず、「犯人」と決めつけていたことにたいして謝罪もせず、さらなる「証拠」を探し出さんとする当局の汚いやり方には吐き気すら覚えたものである。

 さて、「ロウソク革命」なるものが生み出した「革新政権(?)」は、民衆を静かに弾圧している。THAAD問題など前進は、ない!と、断言できる。

 「積弊清算」、ロウソクの意志はこれである。

  文大統領は米韓日という最強の隷属関係のなか、構造的支配の構図を「アウフヘーベン」(小池さんの発言などとは一切関係ない)できるのであろうか。期待してはいないが、民衆の意志には抗えない。

 見守るとしよう。


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