〆切間近！「２０２１年版 夏井いつきの３６５日季語手帳」 投稿 跣足 はだし

「　砂浜に邪気放電す裸足にて　」

今から２０年ほど前だったか。

私には子どもはおらず、妹の子どもたちと帰省して海へ行ったときのこと。

私は体調を崩していて元気もなかった時期で、妹が、裸足になると邪気が取れるらしいよ、と言ってくれて裸足になって歩いた。

なんだかとてもありがたい気持ちになった。

ただ、裸足で歩いてみるだけで、少し身体が軽くなるように感じた。

悪いものが取れるように感じた。

妹が言ってくれたそのままの句です。

押しつけがましくなく、すっと心に入ってくる言葉。

なかなか言えませんね。

思春期の息子にも、心病んでる人にも、そんな言葉がかけられたらと切に思うこのごろです。