虹色の服を着た少女

＜虹色の服を着た少女＞

　　　　　　　　　　　
　
静かな午後のカフェテラスで
おばあさんに連れられた
かわいい少女に出会った

少女は私を見てにっこりと微笑んだ
私も思わずにっこりと微笑んだ
心の中にあたたかい風が流れる

ただそれだけのこと
通り過ぎてゆく一コマ
その少女は虹色の服を着ていた
天使の微笑みだった

出会えてよかった
人はみな、そこに存在するだけで
価値があるのだと思う

少女は今度は誰に微笑むのだろう
私はその微笑みを誰に伝えるのだろう
ただ微笑みの輪が繋がっていくように祈ろう

2002年1月23日（水）




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