今日(11/23)大阪・シアタードラマシティで催された
柳家花緑さんの独演会「花緑ごのみ」に行ってきました。
今回はなんと、2列目のど真ん中!!!!
花緑さんをこんなに近くで見れるのは初めてです
ほんの10日前にここで「じゃじゃ馬馴らし」を観たばかり。
舞台の淵を見るにつけ、「ああ、ここに腰掛けたり、隠れてたりしてはってんなあ。」
なんて、始まるまではちょっと余韻に浸っていたりしました。
ごめんなさいです、花緑さん
私の席から後ろを振り返ると、席はほとんど埋まっているようでした。
■□■
・子別れ(14:00~15:15)枕25分
グレーっぽいベージュにクリーム色のぼかしが入ったお着物で
羽織も帯も襦袢もクリーム色でした。
前にも見たような気がします。だってすごくお似合いですもの
今回は上方形式で始めは人情噺をして、あとはラクな滑稽噺でいくとのこと。
順番にも上方と江戸が違うとは知りませんでした。
枕は事業仕分けやTPPという時事ネタ。
落語が国の事業だったら大変なことになってただろうというお話。
それから、鶴瓶さんのホワイトで広末涼子さんが見に来ていて、
彼女に「ウソはいけません」って枕のダメだしをされたそうです。
「噺だったらまだしも、枕ですよ、自分自身がダメだしくらったようでねえ。」
なんて笑いを誘っていました。
そのほか、鶴瓶さんに落語の歴史やいろいろ質問されてたそうで
鶴瓶さんがわからないことは花緑さんが答えていたとかどうとか。
やっぱり毎回鶴瓶さんが出てきますねえ。
酒飲みで遊んでばかりいるので、嫁と息子を追い出した大工。
3年後真面目に生まれ変わった彼はひょんなことから
息子に出会い、うなぎを食べに行く約束をする。
前半は呑んだくれの大工さんに大笑いしましたが
後半、真面目になって息子の夢を見たり、今では1番目の妻が良かったと涙ぐんで話す件はジーンっときちゃいました。
息子が父親(大工)に50銭もらって家に帰ると
母親に盗んできたんだろうと詰問するところは
上手かったです。ちょっとキツめの女性が上手いなあ花緑さん。
うなぎを食べようと約束するところから「どこかで聞いたことがある、
何やったけえ…。」と気になってしまいました。
そしてオチが「子は鎹(かすがい)」ときたところでやっと
「『子は鎹』やんかあっ!」と思い出しました。
一昨年に大日寄席で露の都さんで聞いた噺でした。
江戸になると雰囲気も変わるもんですね。
・仲入り(15:15~15:30)
・長短(15:30~15:55)枕15分
金比羅船々の出囃子で、今度はうぐいす色(?)のお着物、羽織で出てこられました。
枕は「ナチュラルキラー細胞」について。
花緑さん曰く、ガン細胞は1日8000個作られていて、毎日免疫力で倒していると、
笑うとそのナチュラルキラー細胞が活性化するとか。
泣くのもいいとか。
「ちょっとだるいなと思ったら、お家で休むんじゃなくて落語を見に来てください。」
なんておっしゃってました。
あとは文字のお話「光」という文字を考えた人は人の後ろに後光が見えていたんだとか。
「へえ~」って思っちゃいました。
情報社会なので、情報をチョイスして暮らしていかないと、とか力説されてましたね。
花緑さん、何かあったのかなあ…。
花緑さんの師匠5代目小さんさんの十八番だったそうです。
「だから、ボクの十八番とは限らなぁ~い。」とかおっしゃってましたけど。
気の短い男と、気の長~い男。2人はなぜか友達。
気の短い男の家に長い男が遊びに来て、会話をする。
それだけのお噺。
これはどれだけ、2人の違い、特に長さん(気の長い男)を演じるかに
かかっているお噺だと思いました。
長さんのゆ~っくり煙草を吸う仕草が最高に面白かったです。
表情も良くって。
席が2列目だったので、はっきり見えて良かったです。
特に前のほうのお客さんのほうが笑っていたような気がしました。
ここ以上の広い小屋ではできない演目かもしれませんね。
もう一回、東京の落語専門のところ(なになに亭とか)で見てみたいなあ。
・二階ぞめき(16:05~16:25)枕(?)10分
続いて、このお噺は3代目小さんが上方から江戸にもってきたそうです。
今じゃ上方ではほとんどされないそうです。
花緑さんご自身は若旦那が似合うとおっしゃってました。
小さん師匠は長屋の住人が似合うとか。
それはなぜかと言うと、小さん師匠はたたき上げで昔は苦労したと、
花緑さんは師匠のおかげでそこそこの生活ができたからだとか。
何を言うてはんねんやろう、花緑さん。おもしろいわぁ。
吉原通いが続く若旦那。困った番頭は女郎を囲うから通うのをやめて欲しいと懇願。
しかし、若旦那は吉原通いが好き、ひやかし(歩いてみて周るだけ)がたまらなく好きだといって
やめようとしない。
そこで番頭は店の二階を吉原そっくりに作り変える。
よろこんだ若旦那。しかし彼以外誰もいない。
ひとりで女郎とのけんかや、止めに入る男まで3役を演じる。
ほんとに、ばっかばかしいお噺です。
それだけに、勢いと間が大切でしょうね。
わたし、この手のお噺大好き♪やっぱり関西人なんやなあ。
花緑さんの若旦那、ご自身がおっしゃるようにお似合いでした。
特に最後、3人けんかをしてるときに、「かめはめ波」とか「ライトセーバー」なんかが
出てきてむちゃくちゃウケてしまいました。
花緑さんと同年代だからこういうのって嬉しいですね。
お噺が終わって、「またやります。」とおっしゃって、
いつもの通り深々とおじぎをされて幕が下りました。
やっぱり花緑さん大好きだなあ
高座に出てこられるだけで、自分の口角があがってるのわかるもんなあ。
次はいつお会いできるかなあ。
楽しみです♪
柳家花緑さんの独演会「花緑ごのみ」に行ってきました。
今回はなんと、2列目のど真ん中!!!!
花緑さんをこんなに近くで見れるのは初めてです
ほんの10日前にここで「じゃじゃ馬馴らし」を観たばかり。
舞台の淵を見るにつけ、「ああ、ここに腰掛けたり、隠れてたりしてはってんなあ。」
なんて、始まるまではちょっと余韻に浸っていたりしました。
ごめんなさいです、花緑さん
私の席から後ろを振り返ると、席はほとんど埋まっているようでした。
■□■
・子別れ(14:00~15:15)枕25分
グレーっぽいベージュにクリーム色のぼかしが入ったお着物で
羽織も帯も襦袢もクリーム色でした。
前にも見たような気がします。だってすごくお似合いですもの
今回は上方形式で始めは人情噺をして、あとはラクな滑稽噺でいくとのこと。
順番にも上方と江戸が違うとは知りませんでした。
枕は事業仕分けやTPPという時事ネタ。
落語が国の事業だったら大変なことになってただろうというお話。
それから、鶴瓶さんのホワイトで広末涼子さんが見に来ていて、
彼女に「ウソはいけません」って枕のダメだしをされたそうです。
「噺だったらまだしも、枕ですよ、自分自身がダメだしくらったようでねえ。」
なんて笑いを誘っていました。
そのほか、鶴瓶さんに落語の歴史やいろいろ質問されてたそうで
鶴瓶さんがわからないことは花緑さんが答えていたとかどうとか。
やっぱり毎回鶴瓶さんが出てきますねえ。
酒飲みで遊んでばかりいるので、嫁と息子を追い出した大工。
3年後真面目に生まれ変わった彼はひょんなことから
息子に出会い、うなぎを食べに行く約束をする。
前半は呑んだくれの大工さんに大笑いしましたが
後半、真面目になって息子の夢を見たり、今では1番目の妻が良かったと涙ぐんで話す件はジーンっときちゃいました。
息子が父親(大工)に50銭もらって家に帰ると
母親に盗んできたんだろうと詰問するところは
上手かったです。ちょっとキツめの女性が上手いなあ花緑さん。
うなぎを食べようと約束するところから「どこかで聞いたことがある、
何やったけえ…。」と気になってしまいました。
そしてオチが「子は鎹(かすがい)」ときたところでやっと
「『子は鎹』やんかあっ!」と思い出しました。
一昨年に大日寄席で露の都さんで聞いた噺でした。
江戸になると雰囲気も変わるもんですね。
・仲入り(15:15~15:30)
・長短(15:30~15:55)枕15分
金比羅船々の出囃子で、今度はうぐいす色(?)のお着物、羽織で出てこられました。
枕は「ナチュラルキラー細胞」について。
花緑さん曰く、ガン細胞は1日8000個作られていて、毎日免疫力で倒していると、
笑うとそのナチュラルキラー細胞が活性化するとか。
泣くのもいいとか。
「ちょっとだるいなと思ったら、お家で休むんじゃなくて落語を見に来てください。」
なんておっしゃってました。
あとは文字のお話「光」という文字を考えた人は人の後ろに後光が見えていたんだとか。
「へえ~」って思っちゃいました。
情報社会なので、情報をチョイスして暮らしていかないと、とか力説されてましたね。
花緑さん、何かあったのかなあ…。
花緑さんの師匠5代目小さんさんの十八番だったそうです。
「だから、ボクの十八番とは限らなぁ~い。」とかおっしゃってましたけど。
気の短い男と、気の長~い男。2人はなぜか友達。
気の短い男の家に長い男が遊びに来て、会話をする。
それだけのお噺。
これはどれだけ、2人の違い、特に長さん(気の長い男)を演じるかに
かかっているお噺だと思いました。
長さんのゆ~っくり煙草を吸う仕草が最高に面白かったです。
表情も良くって。
席が2列目だったので、はっきり見えて良かったです。
特に前のほうのお客さんのほうが笑っていたような気がしました。
ここ以上の広い小屋ではできない演目かもしれませんね。
もう一回、東京の落語専門のところ(なになに亭とか)で見てみたいなあ。
・二階ぞめき(16:05~16:25)枕(?)10分
続いて、このお噺は3代目小さんが上方から江戸にもってきたそうです。
今じゃ上方ではほとんどされないそうです。
花緑さんご自身は若旦那が似合うとおっしゃってました。
小さん師匠は長屋の住人が似合うとか。
それはなぜかと言うと、小さん師匠はたたき上げで昔は苦労したと、
花緑さんは師匠のおかげでそこそこの生活ができたからだとか。
何を言うてはんねんやろう、花緑さん。おもしろいわぁ。
吉原通いが続く若旦那。困った番頭は女郎を囲うから通うのをやめて欲しいと懇願。
しかし、若旦那は吉原通いが好き、ひやかし(歩いてみて周るだけ)がたまらなく好きだといって
やめようとしない。
そこで番頭は店の二階を吉原そっくりに作り変える。
よろこんだ若旦那。しかし彼以外誰もいない。
ひとりで女郎とのけんかや、止めに入る男まで3役を演じる。
ほんとに、ばっかばかしいお噺です。
それだけに、勢いと間が大切でしょうね。
わたし、この手のお噺大好き♪やっぱり関西人なんやなあ。
花緑さんの若旦那、ご自身がおっしゃるようにお似合いでした。
特に最後、3人けんかをしてるときに、「かめはめ波」とか「ライトセーバー」なんかが
出てきてむちゃくちゃウケてしまいました。
花緑さんと同年代だからこういうのって嬉しいですね。
お噺が終わって、「またやります。」とおっしゃって、
いつもの通り深々とおじぎをされて幕が下りました。
やっぱり花緑さん大好きだなあ
高座に出てこられるだけで、自分の口角があがってるのわかるもんなあ。
次はいつお会いできるかなあ。
楽しみです♪