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天下御免のすっとこどっこい

自分が読み返して「楽しかった」と思えることを書き綴っています。

『千利休 本覺坊遺文』(1989年)

2015年06月22日 | 時代劇(テレビ・映画)
昨日(6/21)京都文化博物館3階のフィルムシアターで『千利休 本覺坊遺文』(1989年)を観てきました。

本覚坊…奥田瑛二
千利休…三船敏郎
織田有楽斎…萬屋錦之介
古田織部…加藤剛
太閤秀吉…芦田伸介
山上宗二…上條恒彦
東陽坊…内藤武敏
古渓…東野英治郎

監督…熊井啓
原作…井上靖

利休が死んで27年後、利休の愛弟子の本覚坊は、織田有楽斎の茶室ができたとのことで彼に初めて会見。利休が秀吉に切腹させられた理由をどうしても知りたい有楽斎に、始めは多くを語らない本覚坊であったが、次第に思い出を話し始める。

実はリアルタイムで映画館へ観に行っていたんです。今回が2回目。
当時はお子様でしたので、さっぱりわからず、古渓の東野英治郎さんが茶室で笑うシーンで「水戸黄門や」と思ったぐらいであとは、全部忘れていました(というより、東野英治郎さんのことも、今回観て思い出したぐらい)。

この作品「観たいんだ!観てやる!」と思わないと大変だと思います。
なにせほとんど本覚坊と有楽斎の思い出話のシーンばかりですから。
回想シーンも具体的な描写がありませんし、天正、文禄、慶長、元和という年号と、文禄・慶長の役、関が原の合戦、大坂の陣がいつ起こって、どんなだったのかも順番だてて知っておかないと話についていけません。
登場人物も利休とどんな関係だったかを知っているのは当然のことです。
それでやっと映画についていける、そう、「本覚坊さんよぉ、ほんまはどないやったん?話し聞かせてなあ。」と有楽斎の気分で観ることができるというか。

26年でやっと始めから終わりまで真剣に観ることができましたが、登場人物のまるで禅問答のような台詞はまだまだ理解できないようです。利休の話を聞きたかった有楽斎や、なかなか話さない本覚坊の気持ちもどうなのか「。多分そうやろうなあ」という考えはありますが、
あと20年後ぐらいにもう一度観てみようかと思います。また違った感想を持つかも知れません。

こんな作品ですので、出演者のみなさんの演技がすべて。
今この作品をリメイクしようにも役者さんがいないでしょうね。
リメイクしなくてもいいですけど。
しかしですね、やっぱり三船さんと錦之介さんは茶人というより戦国武将っぽかったなあ。
隠居した武士みたいでした。
もしかすると戦国時代の茶人はこのような雰囲気だったのかもと思ってみたり。

茶道の世界がさっぱりな私でしたので、これからもいろいろ歴史を学んでいくにあたってはイメージづくりのきっかけを与えてくださったと思います。

ああ、疲れたっ!面白かったっ!

千利休 本覺坊遺文 [DVD]
奥田瑛二,三船敏郎,萬屋錦之介,加藤剛,芦田伸介
角川書店



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