天下御免のすっとこどっこい

自分が読み返して「楽しかった」と思えることを書き綴っています。

『忠臣蔵 天の巻・地の巻』(1938年)

2016年02月29日 | 時代劇(テレビ・映画)
10年前に時専chで録画したままやった『忠臣蔵 天の巻・地の巻』、昨日やっと見てみました。

大石内蔵助…阪東妻三郎
浅野内匠頭、立花左近…片岡千恵蔵
脇坂淡路守、清水一角…嵐寛寿郎
原惣右衛門…小林平八郎
片岡源五右衛門、服部市郎右衛門…澤村國太郎
安井彦右衛門…志村喬
瑤泉院…星玲子
戸田の局…沢村貞子
腰元藤の江…近松里子

監督…マキノ正博(天の巻)、池田富保(地の巻)

忠臣蔵の名場面のオンパレード、豪華キャストでお送りします、という感じ。
千恵さんが内匠頭と立花左近、アラカンが淡路守と清水一角の二役。
畳替えでしょ、裃じゃなくて烏帽子大紋やった、淡路守が吉良に「紋を血で汚すとは何事じゃ、えいっ!」と怒るとか、立花左近でしょ、討ち入り前に瑤泉院に会いに行って叱られる内蔵助、蕎麦屋の二階で身支度、蕎麦屋驚く、とか、「忠臣蔵の場面を挙げてください」と質問するとまず出てきそうな場面でちゃっちゃと進んでいきます。
もしかしたら、りくと子供たちの山科の別れとか、萱野三平の悲劇とか土屋主税とか、千坂兵部が上杉の殿さんを引き留めるとかあったのかも。現存フィルムが短くなってるらしいので。

台詞はフツーの時代劇口調でした。『元禄忠臣蔵』のほうが聞き取り大変やったような気がします。ちょっとバンツマさん濃すぎるかな。でも全部あんな感じなんかな。何せ戦後の『大江戸五人男』と戦前では『江戸最後の日』しか見たことないからなあ

歌舞伎に慣れてないとバンツマと千恵さんの東下り立花左近のシーンの良さがわからないかも。演出や音楽がまるで勧進帳やったんで。お化粧も歌舞伎やし、見得も迫力満点やったなあ
千恵さんの演じ分けすごい。天の巻で内匠頭でものすごく美男子なのに、地の巻では貫禄のある立花左近。
アラカンの淡路守と清水一角もめちゃくちゃかっこいい。

立花左近のにらみ合いと脇坂淡路守はこの作品がスタンダードになったかな。ああ、大変たいへん

忠臣蔵「天の巻」「地の巻」(総集編) [DVD]
阪東妻三郎,片岡千恵蔵,嵐寛寿郎,月形龍之介,尾上菊太郎
Happinet(SB)(D)

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