アメリカ、日本風景雑感

　サブプライムローンの破綻から始まった米国発世界大不況の大波は到る所にその破壊力を見せ付けている。ロスアンジェルス郊外の住宅地には空き家が増え、其処に取り残されたペットの犬、猫が増え、市の担当部局は大変とのことである。人間すら明日の衣食住を心配する中でワンちゃん、猫ちゃんのことまで心配できないと言うことも已むを得ざることかも知れぬ。いつかこのブログに書いた、去勢したワンちゃんに、シリコンボールを埋めたと言う話は遠い昔話となってしまった感あり。わが国においても、駅のホームで歩きながら、パンやおにぎりを食べている人、コンビニやスーパーの店頭でそこで買った弁当と飲料で食事をすます人、作業着姿でベンチに座って仮眠をする人の姿が目立つようになった。終戦間もない頃の駅頭などの風景は、私も少しは記憶にあるが、その風景より今の風景はさらに陰気で希望が無いように見える。終戦の頃の風景は、最悪を脱したと言う安堵の気持ちが溢れていたが、今はこれから先が全く見えない、どこまで悪くなるのか皆が心配で仕様が無い、と言う状態であろう。少しの救いは節分も間近い暖かな冬の日差しだ。
　昨夜浅間山噴火。庭に止めてあった車がまるで小麦粉を振ったように真っ白になっていた。
　いよいよ2月、節分も近くなりました。このブログを初めて1周年になります。今まで拙い文章、思い込み激しい暴論を読んでいただきました皆様に感謝いたします。はじめは軽い気持ちで日々、軽い文を書こうと思っていましたが、余りに激しく悪化する世相に、これはいかん何とかしなければとの思いが強くなり、ついつい政治的な話が多くなってしまいました。何とかしなければと言っても、何も出来ない悔しさだけが残ります。
　わが国古来の「言霊」これが最後のお守りです。言えば誰かに伝わる。言わなくても誰かは感じる。言葉に羽が生え何処までも飛んでゆく。良い言葉は自然と飛んでゆく。

写真：　達磨市　1月28日は初不動です。川崎の麻生不動では昔からこの日に達磨市が開催されてきたようです。達磨と不動様、どのような関係が有るのでしょうか。地元横浜の某所でも、達磨市があります。私は「売り子」でしたので、写真は、殆ど達磨さんが売れてしまった頃になりました。