平成うきよの覚え書き

日々の出来事などを老化防止の為 書いてゆきます。

桜の思い出 1

2009年04月01日 | Weblog
 桜の季節になるとまず思い出すのは小学校入学した頃の日々である。学校は我が家の東側40mくらいのところにあった。学校に上がる前から桜の頃になると、学校の桜が気になった。我が家からも良く見え、近くに行くととても良い香りがした。このような香りを「馥郁」たる香り、と言うのであろうか。この桜の花は、多分今主流の「ソメイヨシノ」ではないものであったのだろう。かなり濃いピンクで、花と共に僅かに赤みを帯びた、小さな葉が見えた。入学式と言うようなものは無かったのでは有るまいか。ほとんどの父母も学校に行かなかったと思う。学校から遠い子供の父母が僅か数名居たように思う。先生は以前から顔見知りの当時30台の女先生であった。入学してから毎日、天気さえ良ければ教室から出て校庭を歩き、花を見たり「今日は花びらを、30枚集めなさい」と先生に言われ、笹の茎に花びらを刺して集めて、先生に見せた。先生はこの数を徐々に増やして行った。この遊びをしているときある友人が言った言葉が忘れられない。「俺は数えないで、いい加減なところで、先生50枚だよ」と言えばいいんだ、と言っていた。今思えば、なんと言う大人びた1年生であろう。花も終わる頃になると次は、花の「ガク」を集めたりしたものだ。桜の花の頃、天気の良い日はいつも教室内が、ピンクに染まっていた。学校は小高い丘の上にあり、南と西には4m程の土手があり、花が終わる頃土手一面がピンクに染まり、近くの小川の水面も花びらで一杯になった。

 花冷えであろうか。寒い(?)日が続く。

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